無事、お誕生日に予定していたものをアップできました。
TIR NA NOG番外編《雪解けの抱擁、嘘つきの涙》の最終話は《Midnight Honeymoon》に繋がっています。
Midnight〜はプラントでのキララク初いちゃいちゃ話です。
そこまでにたどり着くまでのお話として、雪解け〜をあてようと思いました。
別れを選ぶまでの課程は本編中のラクスの心情から。
書いていて思うのは、ラクスは難しい、ですね。
ぐるぐると悩む人間くささも書きたいし、決断した時の潔さも書きたい。
私自身が強いラクスが大好きなので、前を向いて凛としている所も書きたいんです。
でもキララクが好きだから、キラを想って立ち止まろうとしてしまうのも書きたい!
本編沿いの話を避けてきた理由には、書きたい要素がありすぎちゃうからです。笑
特に理性的なラクスは悩むことが多い。
アスランもです。
そうすると、文量が多くなるのです。
キラは悩むけど、最終的には自分の好きか嫌いかで判断するようなところがあるので、動かせやすい。だからか、ラクスを追いかけるキラを書いちゃいます。
シンも感情タイプなので動かしやすいです。
プラント編ではシンやイザークもたくさん出したいです。
雪解け〜のTからWはラクスを中心に、Xもメインはラクスだけど、キラのこともちょこっと書けたかなと思います。
プラントに追い掛けて来たキラを、ラクスは最初拒絶していましたよね。そこをイザークに励まされ、再会のハグに繋げたのですが。
いいんじゃない、という一言は、混乱し頑ななラクスを溶かしました。
たった一言で、というのは、誰もそういったことを言ってくれなかったから、というのもあります。
プラントで求められる“ラクス・クライン”に、そんなことは誰も言ってくれない。
そういった設定を考えましたが、それはやっぱり辛いものだなと思います。
本当にラクスの名前は一人歩きしちゃっている気がします。ミーアの言葉が簡単に民衆を鎮めてしまったように、プラントの人たちはラクスに絶対的な信頼をおいている気がします。
“ラクス・クラインは正しい。ラクス・クラインは間違えない”
巧みな世論操作もあると思いますが、プラントでのラクスの重圧は図り知れないと思います。オーブで静かに暮らしていたラクスもラクスなので、そこを比較しながら創作するプラント編は難しい。
TIR NA NOGの番外編で結婚前夜のアスランとラクスの話を書きましたが、あの時点ではキララクは未婚です。
もう白服ハグの直後に結婚しちゃいなよ、と個人的には思いますが、プラントにおいてのラクスの微妙な立場を設定として考えているので、未婚設定になっています。
今後のプラント編での伏線を込めた話にもなるので、パスをお持ちの方はたまに読み返して見て下さいね。
雪解け〜W、Xで書いたキラの心情は、再会編での会話に繋げたかったから書きました。
ラクスには大事なものたくさんある。だから自分は選ばれず、いつかは宇宙(そら)に帰ってしまう。
↑これは空白2年から持っていた感情です。
キラはラクス・クラインを知りません。
知っているのはラクスであって、プラントにおいてのラクス・クラインをよく理解していないんじゃないかと。
フリーダムを託されたとき、誰と尋ねる所がありますよね。
ラクスも、わたくしはラクス・クラインですわ、と応えています。ここ不思議な所ですが、好きな所です。
満面の笑みのラクスも、キョトンとしたキラも可愛いですよね!
ここの台詞は、あなたが優しいのあなただからでしょ、に繋がるのかなと思ったり。
ナチュラルでもない、コーディネーターでもない、あなたはあなた。
抽象的なので考えようと思えばいくらでも考えられますね。
だからか、キラにとっては戦場で立つのも、オーブの浜辺を一緒に散歩するのも同じラクスなんですよね。
暗殺未遂の後、14話になりますが、何故わたくしが、と言っているシーンが強く頭に残っています。
キラも隣に寄り添って。
やっぱりラクスはあのまま暮らしていたかったんだなぁと思いました。プラントでの復権なんて望んでいなかった。
あそこでのラクスの重きはキラ。
政治家ではなかった。でも政治家として立つように世界が動いていってしまった。
なにより自分の存在が再びキラにフリーダムに乗せてしまったというのは辛い巡り会わせじゃないかと思います。
だからあんなに鍵を渡したくなかった。
SEEDのラクスにはない躊躇いですよね。キラへの想いが伝わってくる13話本当に好きです。
13話のキラはそんなラクスの躊躇いも全部受け止めてくれる。もう本当にかっこいいです。笑顔でラクスを説得するところとかもう本当にいい!!
雪解け〜を書いていていて、改めて、キララクが大好きになりました。
あんなに互いを想い合っていて、でも離れてしまうことが多くて、だけど追い掛けてまた一緒になるカップル!!
もうすごく好き!!笑
キララクから離れられないのはこれ以上のカップルを見つけられないからです。
王道ラブは、アニメや漫画、小説などで色々見ますがキララク以上はもう現れないんじゃないかなと思います。