今回もまた華春さんと大江戸温泉に行ってきた訳ですけども、途中のテンションがほんとおかしかったですよね。
新八くんは子供産めそうだよね、に始まって、飾ってあった新八くんパネルの横に小さなお子様達が立って写真などを撮ったりしている図を眺めているうちに、
『あれは誰の子ですかね?』って話に自然になっていったからね?(とりあえず各方面に謝れ)

でも分かんないの、マジで全く分からん状況だったとしよう。急に子供だけが発生してきて、新八くんのことを『母上!』って呼んで、めっちゃ懐いてきたと。めっちゃ新八くんの太もも辺りに顔をグリグリ〜っと埋めてきたとします。そしたらですね、そこから三者面談が始まります(カーン)(ゴングが鳴る音)

当然の如く銀さんはしゃしゃってくるので、

「新八が産んだガキだろ。なら当然俺のガキじゃね?」

って真顔で言ってくるのでいいんですけどね。マジで全く疑わない、自分のガキという事実を疑わない、自分の精子が新八くんを孕ませたと思って止まない、そんな銀さんなんで大丈夫なんですけど、『え、てか銀さんはナチュラルに新八くんが子供産めると思ってるんだ?』っていう、皆様の当然のご感想はさておき(置いていいの?)、そんな銀さんなんですね。
でも銀さんがしゃしゃってきたら、そりゃ当然晋助も来るわな。

晋助も当然来る、

「あ?……寝言は寝て言え、クソ銀時。このガキの目元をよく見てみろ。てめーにはカケラもねェ知性の光があんじゃねえか」

と煙管をふかしつつ、マジで人を見下しまくった態度で、マントを翻しながらやって参ります(マントまだ羽織ってたんだ)(気に入ってる)
晋助も全く疑っていなかった、自分のガキということを疑っていなかった。てかお前らは、その、そんな自信満々でやって来てますけども、各々で新八くんと何らかの既成事実がありましたか?(根本)

……。……(考え中)

いやあったね、あったよね、全然あるよね。このサイトを見渡してごらんよ、既成事実のオンパレードだ。そりゃ疑わねえよ。よくよく考えずとも中出ししまくってるもんな、てめーら。
そりゃ二人して主張してくるよ、自分のガキだと思い込みもするよ。そして銀さんと晋助のふたりだから、当然の如く新八くんの主張も聞かないのである。

「ちょ、ちょっと待ってください!僕が子供産めるわけ無いじゃないですか。てかこの子3歳くらいに思うんですけど、そしたら僕は13歳でこの子を産んだことになるんですよ?ありえないじゃないですか、銀さんとも高杉さんとも出会ってないですもん」

という新八くんの真っ当な主張なんて、晋助と銀さんは全く聞かない。露ほども聞かない、ただただ目の前の敵を殲滅することに闘志を燃やしています(この大人達)
新八くんは困り顔で、めっちゃ狼狽えてんの。どうしよう〜、この人達ってほんと人の話聞かないから、とか、物凄い困り顔(めっちゃカワイイ)で思ってんの。軽く天使。

だかしかし。ここで土方さんを忘れないで欲しい。土方さんだけは忘れちゃなんねえ。
土方さんなんてね、もう新八くんに懐いてる子供を見た瞬間からピシャーンってなっちゃって、もうこれは確実に自分のガキだと確信して、真面目だから思い込んじゃって(秒速で)、
しかもその子供が黒髪でマヨネーズなんて吸ってたら(どうしてさ)、即座に新八くんの手を取り、

「結婚してくれ」

って、ものっすごい真顔で言い始めるんだからね?めっちゃカッコいい、真剣な顔なんだからね?
土方さんは変化球も魔球もカーブも出ないけど、ストレートが豪速球なの。もうめっちゃ速いの、目でなんて追えないの。ズバンっなの、土方さんの真摯な想いは受け止めるしかないの。てか待って土方さん、なんですぐ、そんなにもすぐにプロポーズしてきた?(いや真面目だから)

そしたら銀さんと晋助はきっとね、もうゴミでも見るような目で土方さんを見て、もうめっちゃペッて顔をして唾でも吐きつつ、

銀さん「いやテメーだけはねェよ。天地がひっくり返っても、テメーが父親ってのはねえよ。だいたいテメー、ガキできるほど新八と何かがあった筈がねえだろ。あ?分かったらすっこんでろ、ザコが」(ケッ)
晋助「ここだけは銀時に同意だな。犬は犬らしく、沈みかけた幕府にでも永遠に尻尾振ってやがれ。そのまま棺桶に引っ込め、ザコが」(ペッ)

ってふたりしてものっすごい凶悪な顔をして、ほんとにゴミ屑でも見るような蔑んだ目をして土方さんに侮蔑の言葉を吐き、そして再び目の前の敵とバチバチと火花を散らし、

銀さん「てかあんなニコマヨ野郎より、お前だよお前。高杉てめェ、新八の何なの?何を当然のように新八に対する権利を主張しちゃってんの?俺と新八の、DVD60巻相当に対する絆の深さをわかって喧嘩売ってんの?あ?答え次第では殺すけど」(凄い目)
晋助「フン。何がDVD60巻だ、俺はこれから作ってくんだよ。アイツと築き上げてくんだよ、何ならアイツの為に国を獲る」(凄い目)

新八くん「いやいらねええええェェェェェェ!!??国なんていらないッスよ、マジで止めてくださいよ!僕は大人になったら、ささやかだけど温かな家庭を築けたらそれでいいんですから。てか二人して、土方さんに失礼なことばっかり言って!謝ってください、土方さんに謝ってくださいっ!!土方さんは何も悪いことしてないですよ?!アンタらは喧嘩ばっかりして!」(ガタタッ)

っていう新八くんのツッコミも臨戦態勢の晋助の耳には届かず、と言うことはぎんさんの耳にも届かず、二人してガルガルと低く唸って相手を牽制し、めっちゃケダモノモードで縄張り争いを繰り広げちゃってますけど、

こんなんしてるうちにも、土方さんはさっさと携帯電話を取り出してですね、山崎に電話しております。

土方さん「山崎か。テメー今すぐ区役所行ってこい。……あ?用件?そんなもん婚姻届に決まってんだろうが、10分で持って来い」(ガチャ切り)

っていう、部下には横暴極まりない土方さんですから、部下である山崎にはとことんまでの横暴を貫く土方さんですから、銀さんと晋助の喧嘩を諌めている新八くんの目を盗み、つか新八くんが忙し過ぎて土方さんに目を向けられないだけなんだけど、その隙に山崎に婚姻届持って来させるのね。そしたら山崎、汗だくになって駆け込んでくるのね。婚姻届を右手に、まるで聖火のように翳して飛び込んでくるのね。

土方さん「やっと来たか。遅えぞ山崎」(シュボッと煙草に火をつけている)
山崎「ふ、副長ォォォォォ!!何なんですか急に、婚姻届持ってこいって!事件ですか?」
土方さん「いや、俺が今日結婚するだけだ。事件にもなりゃしねえな」(ふー、と煙草の煙を吐く)
山崎「ええええェェェェェェ!!結婚?!そりゃ大事件ですよ、きょ、局長に電話、」(あせあせ)
土方さん「いい、俺からかける。近藤さんには自分の口で言いてェからな」

っていう会話を、やいやいと喧嘩してる銀さん&晋助の横でしてんのね。着実に地を固めて行ってるのね。さすがは土方さんなのね。マジで。
そして近藤さんにも電話をかけ、祝福の言葉をもらい、てか近藤さんは相手が新八くんなら祝福するしかないと思うし(本気で大喜び)、何か新八くんを抜きにどんどん盛り上がってんのね。近藤さんに掛けた電話が沖田に回り、終兄さんに回り(喋らねえけども)、電話の向こうではめっちゃ祝福モードなのね。そして土方さんも大分照れ臭く思いつつ、バツが悪いような顔をしながらも、まんざらじゃないから。

嬉しそうだから、土方さん。家族ができる喜びと責任感で、こりゃますます死ねねえな、と決意も新たにしてるんでね。父親の背中をガキに見せてやんねえと、とか、普通に誇らしく思ってるんで(かっこいいわ)

あ、晋助と銀さんなんて、この間ずっと喧嘩してるだけだからね?(お前たち)
ずっとふたりで、

銀さん「はあ?はあ?!はああああ?!……何お前、新八とこれから何を築くって?俺がいる限り無理に決まってんだろ?俺が許すはずねえだろ、新八には俺がいんの。未来永劫俺が新八の横にいんの。寝言言ってんのはテメーだよ、このどチビが」(めっちゃ近い位置でメンチ切る)
晋助「あ?(ピキキッ)……そうやって己をひたすらに盲信してる姿ほど滑稽なモンはねえな。口ではいくらでも言えんだよ、テメーお得意の口ならなァ?分かったらそこのザコ連れてさっさと退け、性格のねじれが毛根にまで及んでるクソ天パが」(めっちゃ近い位置でメンチ切る)

ってなことを、延々と言い合ってるだけだからね?(だからね、本当に君達)

だけども、しかし。ここで銀さん、晋助に言われた言葉にはたと思い至る。

銀さん「……あれ?ずっと無視ってっけど、あのV字ハゲどこ行った?おめおめと帰った?」

と、ふと思い至る。そしたら晋助、めっちゃ不機嫌な顔をして辺りを見渡し、そしてベンチにでも腰掛けて婚姻届を書いている土方さん&新八くんを見つけて、ものっすごい顔をひきつらせるの巻。
何か幸せそうな様子でいそいそとペンを走らせ、モジモジと印鑑を押そうとしていた新八くんの姿を見つけて、即座にこめかみにピシって青筋が入るの巻。

……でもでも、だって、土方さんだよ?!
土方さんにプロポーズされて、結婚しないはずがあるか?!地位もあるしさ、人の役に立つ仕事をしてんだよ。ボロボロの身体を抱えて、引きずって、そんな日でもどんな日でも真選組の魂を護ってきた土方さんだよ?!

そんなん、新八くんはですね、ついつい婚姻届にハンコを押しそうになっちゃうんだって。普通に押しそうになっちゃうんだって。

新八くん「(う、うわぁ、土方さん凄いかっこいい……僕、土方さんとなら……)」

って、瞬殺されてポーッとしちゃうんだって。メス顏です。

でもそしたら、ものっすごい顔をひきつらせた晋助を不審に思った銀さん、その目線の先を辿る。辿って辿って、辿り着いた瞬間、もうマッハで婚姻届を引ったくりに行くよ?秒速だよ?こういう時の銀さんは野生の獣である。目で見た映像が脳を通ることなく、即座に身体を反射神経で動かせちゃいます。

そして風のようなスピードで素早く新八くんの手から婚姻届を取り上げた銀さん、

新八くん「あっ。か、返してっ、銀さんっ!」

ってピョンピョンし始めた新八くんを軽くいなし、器用にも新八の頭の真上辺りの空中で紙飛行機を折る。容赦なく、婚姻届で折る。そして、

銀さん「っ、高杉ィィィィィィ!!」

って、全力の勢いで晋助に飛行機を飛ばす。フルスイングで右腕を振る。
綺麗な直線を辿って飛ばされてきた飛行機をパシィっと片手で受け取った晋助の方はと言うと、これまた容赦なく全力でビリビリにちぎる。めっちゃ細く千切る、そしてパラパラ〜っと眼下に撒く。その後に勝ち誇ったような顔で晋助、笑う。ふっと笑う、ドヤ顔で笑う。
この連携プレーの間、1分にも満たないです(無駄の一切ない動き)

そして、

新八くん「ああ〜!!ひどいですよ、土方さんが僕の為に書いてくれたのに!ばか!銀さんのばか!高杉さんのばかばか!」

って泣きそうな顔をしている新八くんに向けて、

銀さん「てめっ、コラ新八ィィィィィィ!!てめーはいつからあのニコマヨに寝返ったの?!つか何これ、寝取られ?!噂のNTR?!銀さん全ッ然そういう趣味ねーんだけど、これやられっと相手の男をすげえ勢いでぶち殺したくなってくるだけなんだけどォ?!犯されてーのかてめえ!」(ブチブチ)(血管千切れ果ててる音)
晋助「てめえ……誰の嫁になると思ってやがる。この俺の前で他の男に嫁ごうなんざ、可愛い顔して大したじゃじゃ馬じゃねえか。……一から十まで躾けてやる。覚悟は出来てんだろうな」(ギリギリギリ)(奥歯を噛み締め果てている音)

って、二人して物凄い勢いで詰め寄って、ほとんど犯罪者みたいな、凶悪犯も真っ青な顔で詰め寄って、てか二人ともイラっをムラッに変換できるタイプなんで、若干尻軽風味だった嫁(新八くん)の様子にはイライラとムラムラを同時に募らせ、
そして二人して顔を見合わせ、まだ実直な顔をしてベンチに座っている土方さん(公務員)を振り返り、

銀さん「……とりあえず、」(くるっ)
晋助「アイツは殺す。息の根を確実に止めてやらァ」(くるっ)
銀さん「だよな。足引っ張んなよ」(ザッザッ)
晋助「こっちのセリフだ」(ザッザッ)

って例の白眼でこめかみの辺りに小枝を括り付けて、鉢巻で小枝ちゃんを括り付けて、土方さんを抹殺しに一瞬だけ二人は協力すること請け合いです。マジで。
一瞬だけできる。苦難を乗り切るためにも、一瞬だけなら協力できるのが銀さんと晋助(黒子野タスケ篇参照)



結論:
その協調力を、他の場面でもっと生かしていくことが出来たら何か違ったのかな。