*突如として高新♀ファミリーが愛しくなった*
*うちの高杉家には、長男の蓮助くんを筆頭に長女の紫乃ちゃん、次女の翠ちゃん、三女の美紅ちゃんという四人のお子がナチュラルに居ます*
*詳しくはサイトの高新♀部屋へ*
*しかし何で四人もガキこさえてんでしょうね、嫁への愛ですか(愛です)*





高杉家愛しいなあ!絶対ェカワイイしね、この人らはね。つか八恵ちゃんが蓮くん産んだのなんて未成年の頃だからね、晋助は何も知らない少女に何をやってんの?
お前は、その、完全にアウトですね晋助(本当だよ)

でも舞台は大江戸なんで、まあギリ大丈夫か(そういう問題ですか)

つーかデキ婚だと思うけどなあ。何か普通にデキ婚しててもいいと思うよあいつらは、晋助と八恵ちゃんは。
だって婚前交渉をバンバンしてましたからね、そんで避妊も適当だったんで、何か私そんなん書いてたんで、そりゃ……健康な男女がそんなんしてたら孕みもするわな(晋助っ、も、こんの馬鹿ァァァァァァ!!)(セルフビンタ)




だから蓮くんが少し大きくなった頃(13歳とか)に、

「母上と父上が結婚した年に……俺ァ産まれたんだよな。昨日……アルバム見ててよォ」(←多感な年頃)

とか朝の食卓でポツリと言われて、思っくそ目をそらす母メガネ。てか何気にアルバムにて思い出を残してるご家族ですね、幸せかって言うね。
節目節目に撮ってますね、お子さんが産まれた時とか、蓮くんが初めて立った時とか、紫乃ちゃんの七五三とか、お正月に家族全員で正装して皆で並んでる図とか(カワイイかっ)
まあ晋助は撮らんけどな(撮らねえのかオイ)

だからこれ、多分デジカメでご家族のメモリーを甲斐甲斐しく撮って回ってるのは武市さんです(パシャパシャ)
凄く綺麗にアルバムに残されております。めっちゃ日付けとか振ってありますね、アルバムにも(性格出てます)



だけど息子にそんなん言われたあかつきには八恵ちゃんも動揺しまくり、末娘の美紅ちゃん(5)用の子茶碗に飯をよそってた手もピタと止まり、


「ええええ蓮くん!?どうしたの急に、何でそんな事っ!(カァァ)」

となりますが、蓮くんは別に母上を困らせたい訳ではなくて(いい子)、母上を責める気は毛頭なくて、ただ発言を終えた後は父親譲りの二つの翠の眼でジィィッと上座の父上を睨んでるだけですけどね(皆揃ってご飯食べてたッ!)


「つまり……父上と母上は、その、俺が居なかったら……結婚してねェのか?」(←すごく多感な年頃)

多感な年頃の長男が放った一言に、朝の高杉家の家族団欒の一コマが即座にピシィッと張り詰めたものに変わる。漲る緊張感。八恵ちゃんも思わず、構えていたしゃもじをお櫃の中にカタンと落とす。

そして食卓に漲った緊張感の意味も分からず、

「ははうえ、みくのご飯。ねえ、ご飯っ」

などと愛らしい声で囀り、母からよそってもらうご飯を素直に待ってる末娘(父上が溺愛してるらしい)

そんな末娘にチラと目をやってから、年季の入ったメンチで長男に睨みきかせるのは晋助です(どんな父親かよお前)


「テメェ……一端に色気付いてんじゃねェ。殺すぞ」

クソガキが、と続け、父は長男の思春期じみた可愛らしい疑問を一刀両断に斬る。
しかし自分のガキに向かって『殺すぞ』と朝から凄む、こんな父親で果たして大丈夫でしょうか(大丈夫じゃないと思う)


「晋助さんっ!そんな言い方ないですよ、蓮くんだってそういう年頃でしょうよ。いい加減にしろよアンタは」

まったくもー、と息を吐く母は、既に落ち着きを取り戻して末娘のご飯をテキパキとよそっている。そして末娘は喜ぶ。だがしかし、長男は納得がいかなかった。

「フン……俺ァずっと前から疑問に思ってんだよ。何で父上と母上が結婚したのかってなァ。俺の両親ほど釣り合ってねェ夫婦は居ねえ」

皮肉げにくつくつと笑う少年。えええ思春期って怖い。しかも晋助のガキだけあってこじれてるぅ!
だけど真顔に変じた父に、

「ああ……まあ八恵ほど地味な女もそうは居ねえな。この俺と釣り合う筈もねェが(真剣)」

と相槌を打たれて、そこはホラ、母親譲りのツッコミ精神で父にツッコミにいく長男(13)

「違ェだろうが!父上みてェな悪党と何で俺の母上みてえな女が結婚したのかっつってんだよ!デキ婚とかよォ、も、マジどう考えたって……母上が被害者じゃねえか!あり得ねえよアンタ!」(←確かに)

持っていた茶碗と箸をガチャンと乱暴に置き、くっ……と眉間を絞る長男。
「……あ?」と、やはり不機嫌そうに息子を睨め付ける父。そしてそんな父子をハラハラと見守る母(メガネ)

そんな中、9歳の長女である紫乃ちゃんは不思議そうに、

「できこん?って何ですか、兄上」

と、母譲りのキャワイイお目目をして、だがしかし若干KYな天然気味に隣りの兄に問いかけている(天然はたぶん父譲り)。そんな妹を反吐でも出そうな目で見やり、

「うっせェ黙ってやがれバカ紫乃っ」

などと悪態を吐く思春期野郎(これだから晋助の血筋っ)

なのに悪態を吐いた途端、今年7歳になった次女の翠ちゃんに、卵焼きを突いていた箸を止めた翠ちゃんに、

「てか兄上の方がうるせーし」

とカワイイ翠のお目目で睨まれ(翠ちゃんは銀さんにとても懐いてるので銀さんっぽく喋ります)(だが容姿は限りなく晋助似です)、

ぐっ……と再度眉間を絞る長男(てかお前の立場弱いな蓮助)



そしたら八恵ちゃんも、末娘の頬についたご飯粒などを甲斐甲斐しく取りながら(既に食べ始めているぅ)、

「や、別に僕は被害者とかではなくて……僕と晋助さんは、いや母上と父上は……ねえ、あの、晋助さん?」

と旦那にフォローを求めるが、旦那はもう思春期野郎の発言にすっげえ不機嫌なんで、

「うっせェクソガキが、テメェ誰のおかげで発生できたと思ってやがる」

などとまだまだ蓮くんに怒ってます(お前そんなんで色々大丈夫か)。朝から不機嫌、てか朝だから尚更不機嫌。低血圧晋助です。

「あ?誰のおかげって……母上が腹ァ痛めて俺を産んだからだろうが」
「ほざけ。テメェの郷里は俺の中にこそあんだろうが、まだ分かってねェのか(フン)」
「ああ?いやそれどういう……たまに父上のたとえ話がよく分かんねェ」(←確かに)
「まあテメェももう十三か。いつまでもネンネでも居られねェな小僧(くっくっ)」


「晋助さんんんんん!?紫乃ちゃんや翠ちゃんも居ますから!居るからァ!!」

他ならぬ自分のガキに、何故かおたまじゃくし発生の話をうっすらしかけてる旦那にキレツッコミする妻(晋助っバカァァァ!!)

そして蓮くんにくるっと向き直り、優しい目で語らう。


「あのね、蓮くん。父上と母上は、その、確かに蓮くんを授かった事がきっかけで結婚したけど……でも、その事で蓮くんや紫乃ちゃん、翠ちゃん、美紅ちゃんに引け目を感じた事はないよ。もちろん世間にも。だって僕と晋助さんは……ねっ、晋助さん」

何故かカァァと頬を染め、てれてれとまるで生娘かのように照れている母を胡乱げに見やり、てかだいぶ訝しげに見やり(晋助っ)、父も渋々頷く。

「……フン。俺のような男がガキを抱えて所帯持ってるように見えるか、蓮助」

急に問われ、ふるふると首を振る長男。

蓮助の目から見ても父は格好良かった。洒落た着流しを羽織り、煙管をふかして街を行く姿。色悪めいたその笑みも、何もかもが全くもって一介の家庭人には見えなかった。むしろ何もかもが玄人だった、その筋の人だった。いかにも893的な、裏社会を牛耳ってる風情の、とても危険な色香を濃厚に漂わせていた。しかしそれもどうだろうか、高杉さん家の大黒柱(本当に)

息子に否定され、はっ、と笑う父。その口の端には、いつもの皮肉げな笑みが浮かんでいる。

「……テメェの母親しかいねえよ。その俺がこうまでして、手に入れたいと思った女なんざァ」

その言葉に、ふと顔を上げる蓮助。そっくりな色をした目と目をガチで見合わせる父子。
そして父はまた語る。

「この現状を見て、テメェはどこに疑問を挟む。どう不満を持つ。女なんて面倒臭えもん、惚れてでもなきゃ囲えるか」

ズバッと言い切られ、うぐぐと言葉に詰まる長男。愛情だらけの両親の元に望まれて産まれてきた事実を、気恥ずかしく、でも何故か心が温かくなるような、だけどどうしたって気恥ずかしさが勝つような思いで聞いてた長男(思春期)


「……なら、父上は、母上のこと……あい、」


しかし言いかけた言葉もそこそこに、やっぱりてれてれしてる母のセリフが華麗に被る。

「ちょ、やめてくださいってばもう、晋助さんが僕に猛アタックしてきた事とか今でもすっごい覚えてますけどねっ(キラッ)」

それには直ちにイラついた父の言葉も辛辣に飛ぶ。

「(イラァ)……おい八恵、調子に乗んじゃねェ。すぐ図に乗りやがるなテメェ、処女の時と何ら変わってねェな(ペッ)」
「いやそれ言うなやァァァ!!まだ言うかアンタは、てか子供らの前でしょうがァァァ!!(ガタタッ)」


そんな風にして忙しなくボケツッコミをする両親を見て、やれやれとため息を吐くのは長女と次女。そして口々に、

「ね、兄上。紫乃が思うに……父上と母上はきっと、結婚する前からあんな風だったんでしょうね。遅かれ早かれ結婚してましたよね(もぐもぐ)」
「そうそう。間違いねーし。放っときゃいいっつーの(もぐもぐ)」

などと飯食ってる妹らに諭され(いい子達っ)、しまいには末の妹にまで、

「にーに。みくのご飯あげるね、怒らないでね」

と気を使われ(にーに!)、

やはりぐっ……と眉間を絞る長男。健やかな家族に囲まれて、ようやくここで己の茶碗を持ち上げる長男。

「フン、俺はそろそろ本気で自立してく将来を考えるとすらァ。……父上と母上をずっと見てるのがそろそろしんどい……」

既に子が思春期なのに、まだまだ余裕でイチャこいてる両親を見た彼は、そんな事をやつれた顔で言い放ったという(かわいそうかっ)



しかしそんな長男ですが、やっぱり高杉ご夫妻の長男として産まれてますので、まだまだ妹らに振り回されつつ、両親にも困らせられたりしながら、

父譲りのマインドと母譲りのツッコミ癖を携えて、まだまだ奴自身も健やかに育っていきます。