love slave.

物語のテーマ、キャラクター、全体的にはわりとありがちはお話です。選ばれた中学生たちが自分の願いをひとつだけ叶えて貰うかわりに、正義の味方として魔女と闘う。ざっくり言うとこんな感じ。

簡単なように見えるんですけど、そうでもないんですよ。希望の真後ろには絶望が見え隠れしていて、魔法少女達がが身に負わされた苦しみは、重すぎるんです。その苦しみを背負いきれないと魔女になるか力尽きて死んでしまうしかない。それが魔法少女の悲しい運命なわけで。明るいように見えてすごく暗くて悲しいお話でした。

主人公のまどかだけずっとずっと悩んでなかなか願い事を決める事ができないまま物語は進んで行きます。

その中で、ずっと一人で闘い続けていたマミさんが仲間ができたと安心した瞬間に殺されてしまい、親友にずっと好きだった彼を取られてヤケになってしまい魔女と化してしまうさやかちゃん、さやかちゃんを止めようと一緒に死んでしまう杏子ちゃん。

詳しくは割愛しますけど、それぞれにいろんな悲しいストーリーがあって、見てて苦しくなりました。

そして謎だらけだったほむらちゃんの正体と過去が10話で明らかになるんだけど、それを見た時は泣いた。まどかのためにほむらちゃんはずっと一人で何度も何度も過去に戻って闘いを繰り返して、まどかを守ろうとしてて。なのに、そのことが原因でまどかが背負う因果の量が多くなってしまった。そのことを知った時のほむらちゃんは見てて辛かった(´；ω；｀)うっうっ…

インキュベーター通称キューベーがかわいい顔して冷たい奴なんだよね。感情を持ってないからしょうがないんだけど、何度あいつに腹が立っておまえええええ！踏むぞ！！！！ってなったことかｗ

まどかは世界のために「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい」と願います。でもこれは魔女になってしまう運命を持つ魔法少女を否定する、というわけではないんですよねきっと。

少女たちは願いや希望、そして絶望を持って魔法少女になったわけなので、闘い続けなければなりません。そこでまどかが「全ての魔女を生まれる前に〜」と願い、それが叶うと、力尽きた魔法少女は消滅してしまうしかないんです。

まどかの願いはひとつの宇宙を作りかえるくらいの大きな願いで、その壮大過ぎる祈りを叶えた対価としてまどかが背負うことになる呪いの量はとてつもないもの。そしてまどかの存在は一つ上の領域にいってしまって、世界からはまどかの存在が消えてしまいます。

悲しい展開だったけど、まどかの真っ直ぐさと優しさと純粋さにこれで良かったんだなぁと思えた！人と人とのつながりとか絆とかがすごく良いようにも悪いようにも描かれてたんじゃないかなぁと。

ざっくりわたしの感想とこうじゃなかったのかな？っていう考察的なものを書いてみましたけど、言葉では説明しずらい世界観。

すごくおもしろかったです。おすすめ。

わたしはほむらちゃん推しです。ほむほむ。