前作
『
ダメ人間の作り方』
『
ダメ人間の壊し方』
ダメ人間の恋し方]]T
「ねぇ」
「なんだよ」
「チューしよ」
「良いよ」
「……考えたりしないの?」
「迷ったら拗ねるだろ?」
「うん」
ダメ人間の屠り方]]U
「死ぬってどの辺りからだと思う?」
「灰になったら生きてても死ぬさ」
ダメ人間の迎え方]]V
「海行きたい」
「そりゃぁ良い。そろそろ上手い焼そばが食べたかったんだ」
ダメ人間の食し方]]W
「美味しい?」
「最高に不味い。食べる?」
ダメ人間の嘆き方]]X
「世の中には科学では証明出来ない、いろんな法則があると思う」
「ほぉ。例えば?」
「証明写真失敗(100%)の法則」
「後で撮り直しに行こうな」
ダメ人間の違え方]]Y
「なぁ」
「珍しいねそっちが質問なんて」
「水着と下着の違いって何だよ。大差無いだろ」
「じゃぁ君は同じ地球上と言う理由で、活火山の真横に家を建てられるの?」
ダメ人間の競い方]]Z
「人類皆兄弟!」
「通りで戦争が絶えない訳だよ」
人間の生き方]][
「眼を潰して耳を突いて鼻を削いで口を結って腕をもいで脚を落としても、息してたら生きてるの?」
ダメ人間の迷い方]]\
「好きって何?恋って何?愛って何ですか」
ダメ人間の歪み方]]]
「ねぇ」
「なんだよ」
「ダメ人間にならない方法を教えてあげる」
「へぇ、どんなもんだ?」
「例えばね、君は解らない事を解らないって怒ったりしない?解らない自分に腹が立たない?自分に理解出来ない事を理解出来るまで理解しようとしていない?」
「………」
「君が解らない事は、解ろうとしては理解出来ない。理解の為に解を求められない。解っているから理解している事」
「それは……逃げてるんだよ」
「君が逃げてるんだよ。理解する事は理解しようとする事で生まれる筈だと、信じすぎている。良い?理解出来ない事はダメじゃないの」
「それでも………」
「安心して、君は僕を愛してる」