この間買った塩沢兼人さんのドラマCDです。
2枚組で、1枚目に「間の楔」、2枚目に「爪紅」が収録されています。



〜「間の楔」〜

SF激愛ロマンです。
BLです。

・出演・
リキ■関俊彦
イアソン■塩沢兼人
ガイ■小島貴幸
ラウール■池田秀一
カッツェ■大塚芳忠
キリエ■松野達也


なんだ、この豪華キャスト!
リキ役の関さんは、主役だけあってセリフ量がとても多いです。

イアソン役の塩沢さんも本領発揮されています。
囁いている時も、怒っている時も、一つ一つの言葉に命が宿っているようです。
どうでもいいっていうか、つい聞き逃してしまうようなセリフが一つもない。
それほど感情がこもっています。

声でもなく、エロでもなく、演技に聞きほれたBLは久しぶりです。(コイビト遊戯の諒のヒステリー演技以来かも)



肝心の内容も素晴らしいです!
SF世界なので、若干世界観を把握することが難しいですが、十分理解できる範囲です。

ただ、ちょっと展開がはやいかなー。
イアソンとリキの間にいつ愛が芽生えたのかがわからなかった。
めくるめく三年間の調教期間に愛が芽生えたのかな?

でもね、この二人の関係って「愛」という言葉では説明できないような気がする。
私の主観ですけどね、イアソン側には確かに愛があると思うんですよ。
自分の名誉、名声、果てには命まで投げ出してまでも、リキを大切にしてましたし。(これが私的萌えポイントの一つでもあります)

でもリキは同情というか、ストックホルム症候群というか、そっちの感情のほうが強いんではないかと。


そしてあのラストね!まさか、ああくるとは思わなかった……。

良い意味で鬱になりました。
余韻がある鬱です。




内容はこのくらいにしまして、肝心の演技なんですが、もうね、本当にね、レベルが高い。

ぶっちゃけエロシーンは無いに等しいんですよ。
それなのにエロい(笑)

塩沢さんはマジでヤバい!
ほっとんど囁いてるもん(笑)
耳がどうかなりそうでした。


関さんもすごいです。悲壮感漂う嘆願に、聞いているこちらまで切なくなります。


このCDは1989年に発売されたカセットの復刻版なんですよ。
約20年前ですよ!

関さんはまだ若かっただろうにね、この演技のハイクォリティーさ!
もう本当に、感嘆の一言です。





まとめとしてはですね、私は買って良かったと思いました!
内容も素晴らしいんですが、ただね、やっぱりエロシーンがないのがなー。
塩沢さんファンならば、彼の声の色っぽさで十分にエロを補給できますが、そうでない方には物足りないかもしれない。

エロは確かに物足りない。が、それ以外は及第点とかそんなレベルじゃありません、神の領域です。

BL黎明期の伝説の名作と言われているくらいなので、ぜひたくさんの方に聞いて頂きたいです。





ちなみに、アニメ化もされてますよ!
Y〇uTubeで見ることができます。

アニメのほうは本番シーンもガッツリあります。
しかも果てしなくエロスな本番シーン(笑)


全体的に作画もめちゃくちゃ細かく描かれていて、色っぽさ倍増です!

ちなみに私が好きなシーンは、イアソンがリキの〇〇を〇〇している時に、リキがイアソンの髪を無意識にいじっているところ!
なんだよ、あの手つき……!
色っぽすぎだー!




こういう名作を知るたびに、塩沢さんが亡くなられたのが残念でたまらなくなります(>_<)
もっと色々な演技を見たかった。





明るいBLに飽きてきちゃったなー、という方は是非!
日常生活に支障がでるくらい(←私の場合は)重いBLの世界が、あなたを待ってますよ!(笑)




長くなったので「爪紅」の感想はまた今度にでも…。