AKOMKTYRです。
暗号っぽく書いたけど、ただのあけおめことよろです。
話題:本の感想
前巻「玉依姫」の話を烏側からみた話で、烏と猿の最終決戦。
若宮の失われた記憶と名前、浜木綿の決意、山神の正体、滅びに向かう山内、そして仲間の死……
などなど、ちょっと色々盛りだくさん過ぎない?って感じです。
外伝の短編ネタみたいなのも多かったね。
完全なハッピーエンドにならないのがちょっとなあ……。
追記でネタバレ感想語る。
あれです。「玉依姫」を読んでた時は、山神に殺されたのはモブ烏だと思ってたんですよ。
それがまさか!
まさか雪哉の親友である茂さんだとは……。
「茂丸。命令だ。息をしろ馬鹿!助けてって言えーーー痛いって言え!」
嘘だぁ!って雪哉が叫ぶ所は、読者全員同じ事思っただろうよ。
で、一命はとりとめたものの、生死の境をさまよう澄尾さん。
玉依姫の時点では名前が出てなかったので、一体誰が?とハラハラしてました。
真赭の薄の取り乱しっぷりからすると明留か澄尾のどちらかだろうと思ってましたが……。
「手を握って欲しい」と真赭の薄に頼む所はもう、切なすぎて泣けてくる。無事とは決して言えないけど、助かって良かった。
そして雪哉……。
なんだか、最初の頃の14歳くらいの腹黒少年のイメージが抜けないけど、この話では二十歳くらいになってるんだな。
えげつないずる賢さを持った少年は、えげつなさはそのままに、見た目はただの好青年に成長しましたとさ。
悪役になった主人公。そんな感じ。
茂さんが死んでからずっと深淵をさ迷ってた感があったけど、最後の最後で救われましたね。
救ったのは、金烏、奈月彦と浜木綿の間に生まれた姫、紫苑の宮。
この本の裏表紙のイラストはそれを表していたんですね。
山内は滅びていく事が決まってしまって、奈月彦も記憶と名前を取り戻せずに終わってしまった第一部。
今後出てくる第二部はどんな物語になるのか楽しみです。
今年の夏には外伝を収録した新刊が出るようなので、まずはそれを待ちましょう。
「しのぶひと」だけは図書館で読んだのですが、他はまだ読めてないから、早く読みたいですねー。
白珠と一巳の話もあるかな?真赭と澄尾のその後も気になります。
わくわく。