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幻仙郷 弐 、約一週間前

一応告知もどき。
4/7に仙台にて開催される『東方幻仙郷 弐』にサークル参加いたします。

予定としては新刊のミニイラスト本と相方のひじり聖のフィギア、杜の奇跡20で出展した物の再販になると思います。

ちなみに……私は午後から予定が出来てしまったので13時過ぎ頃には撤退していますorz
後は相方の体調など次第かと。

当日来られる方はよろしくお願いします。

杜の奇跡20、お疲れ様でした!

昨日は爆睡してしまったので遅いレポ(になってない雑記)。

P4本は……落ちたクマーーー!!!
相方のフィギュアもちょっとしか展示出来なかったのですが、2週間後の東方オンリーではキチンと出展するそうです。オーイエー。

今回は「売り子もちゃんとしよう!」という目標でいましたが、着替えも含めて開始1時間強ぐらいは後輩に売り子やってもらいました(;´`)その後は一応座ってましたが…ちゃんと売り子になってたのかなぁ。

それから、身内以外では初めてスケブなるものを頼まれました! しかし予想外の出来事についパーフェクトフリーズしちゃったり…反省。一生懸命描かせていただきました。むきゅー。

アフターのじゃんけん大会では、1つゲットぉおお。お子様ダーメヨというワードにほいほい釣られて本当に勝っちゃうとは予想外でした。とりあえず中身はここではナイショにしとくWA。相方は雪ミク2012ねんどろとリリカルなのは設定資料集。雪ミクちゃんかわいいYO。

そんなこんなで、バタバタしながら今回も楽しいイベントでした。

杜の奇跡20当日よ!

むきゅー!

頑張り楽しみマッシブ。

つくカケSS - 花の散り咲く日・前編

自作ゲーム『創るカケラとあなたの夢』の補完的な過去編SSの前編です。
特にネタバレなどはありませんが本編をプレイ後、もしくはある程度(コフィンローズが登場する場面くらい?)まで進めた後にお読みいただくことを推奨いたします。


**********


海上の巨大な無人島で狩る者が大量に発生していることが判明し、各国の名将が部下を従え集って討伐戦に赴いた。だが、第一陣があまりの敵の数に一度撤退したため第二陣も出動し、それから3日ほど経った。

花の国の城内にある医務室。腰まで伸びた黒髪に白い象牙色の肌をした、見かけは30代ほどに見える婦人がベッドに横たわりながら看護師からの手当てを受けていた。患者服に身を包んだ婦人は治療の最中でありながら横に座っている深緑色のポニーテールの少女に真剣な様子で何かを話し、その言葉を聞いた少女は突如目を見開き口を開いた。

「親父達が……取り残されているかもしれない、だって……!?」

その少女、17歳になったばかりの花縁 咲香は婦人の言葉に動揺の色を隠せずにいた。
美しい黒髪をベッドから無造作に垂らしながら婦人は「ああ」とうなずき、言葉を続ける。

「途中までは我らで一掃できたのじゃが内部に近づくにつれ狩る者も数と力を増していきおった。いつの間にか通信まで効かなくなったことに気付き、皆に伝えようとした途端に背中を取られた……格闘家の身でありながら、なんという不覚」

婦人はシーツを握り、ほのかに瞳を潤ませて美しい顔の眉間に深いシワを寄せる。

「それから凍季(とうき)の奴め、勝手にわらわに術をかけておったのじゃな。命に危険が及んだらここに飛ばされるように」

いささか焦りと苛立ちが隠せない声色で言い続ける婦人はただの女性ではない。
コフィンカグラ・ルナティック・スウィートハロウィン。スウィートメルヒェン王国現女王陛下その人だ。彼女も名のある格闘家であるとはいえ、一国の主とも言える立場の人間が出向かねばならなくなったというのが現状であり、花の国の現当主である咲香の父親―花縁 凍季も例外ではなかった。

「あの広大な島の上、通信の効かぬ海水ボンベがいつまで持つか。恐らくこのような送還の術式はあやつとて何枚も使えんじゃろう、撤退しようにも囲まれているやもしれぬ……脱出に成功するか、中央のカタマリユリにさえ辿り着けばよいのじゃが……」
「……ぐ……っ」

大人しく聞いていた咲香だったが、顔面蒼白で冷や汗を垂らし、とても冷静とは言えない状態であった。
そこに、一人の兵士が咲香のもとに来た。

「咲香様! こっ、紅葉様がお戻りになりました!」
「紅葉が!?」

『紅葉』と呼ばれている人物は凍季と共に討伐戦に向かった部下の一人である。直接的な武力ではなく、香やその煙を用いた術式によるサポート力の高さから今回選ばれた兵士だ。咲香も紅葉の作る香を好いており、穏やかな人間性からも信頼を置いている。
しかしその人物が戻ってきたということはコフィンカグラ同様深傷を負い、この不利とも言える状況で討伐隊がサポートの一端を失ったということでもあるのだろう。
それをすぐさま理解したのか、咲香は更に冷静さを失った様子で兵士に問いただす。

「どこにいるんだ! 状態は! 」
「は、はいっ、紅葉様は隣の医務室にて治療を受けておりまして、すぐに意識も回復しましたが……」
「わかった! すぐに向かう!」

兵士の言葉を待たず、咲香は足早に歩を進める。

「お、お待ちください! 紅葉様は……」

兵士が何かを伝えようとするも、その前に医務室の戸が閉じられた。

「小娘め」

コフィンカグラはなんとも言えぬ複雑な表情でつぶやき、兵士の方に視線を移す。

「して、そのコウヨウとやらに何があったのじゃ」
「は、はい、実は……」



「紅葉!」

ほどなくして、第二医務室に声が響く。しかし他の患者や看護師からのキョトンとした視線に、咲香はようやく少し冷静さを取り戻した様子で「あぁ、すまん」と静かに謝ってから紅葉を目で探す。
紅葉は奥の方で困ったような表情で咲香の方を向きながら治療を受けていた。患者服に着替える暇も無かったのか、いつもの巫女装束のような軍服のままである。咲香の方から全身の様子はよく見えないが、その喉元には首輪のような機械が取り付けられているようだった。

「……!」

咲香は足を進めようとして一瞬ためらうが、その様子を見た紅葉は小さく手招きをした。咲香はそれに誘われるようにゆっくりと紅葉のもとに向かい、ベッドの足元に立つ。
紅葉の身体には所々に切り傷が見られるものの、一見さほど重症には見えない。ただ、首の部分だけが異質だった。

「……紅葉、いったい何が」

その問いに、紅葉ではなく治療をしていた看護師が「咲香様」と応えた。

「紅葉様はもう、機械や香術無しには話せないかもしれません」
「!!」

咲香はひどく動揺したが、看護師は更に言葉を続ける。

「狩る者に声帯を潰されたようでした。喉に溜まった不純物も取り除き、お身体は安定いたしましたが、声帯はもう……」
「……そんな」

咲香が絶望の表情を見せた瞬間、掠れたような機械の音が響く。

「咲……カ……ッさ、マ……ァ」

紅葉が首につけた治療用の仮設装置で喋ろうとしていた。
しかし機械が肌に触れる感触に過敏に反応してしまい、余計に妙なイントネーションになってしまっている。
紅葉は看護師が止めようとするのをおさえて言葉を続ける。

「と、ウき、様……ぁ……ガ、あぶ、ナ……いッ……!」
「!!!」

装置から声を絞り出した紅葉は全身を震わせ、紅潮した頬に大粒の涙をこぼす。その直後に息苦しそうに身を屈めたのを見て看護師が「それ以上はお止めください!」と叫びながら装置を調整し始めた。
咲香は決意したような表情で「後は任せた」と言い残し、医務室を後にした。


咲香が自室に戻り、普段着から戦闘用の特攻服に着替えている最中にトントン、と戸が叩かれる。閉じられたままの戸の向こうから女性の兵士の声が届いた。

「咲香様、コフィンローズ姫様がいらっしゃいました」
「ローズか、通せ」

丁度サラシを巻き終えた咲香が応えると、戸がゆっくりと開けられ、竹馬のような靴を履きシンプルな紺色のドレスに身を包んだ一見7歳程度に見える女性が真剣な面持ちで姿を表す。

「咲香……何をしている?」

幼い声質でありながら外見不相応に凛とした口調で話すこの女性、コフィンローズ・ヴァイオレット・スウィートハロウィンは問い詰めるように咲香の元に近付く。

「よもや、あの島に行こうというのではなかろうな。凍季殿達を助けると」
「! ……ああ」

苦々しくも強い口調で答える咲香に、コフィンローズは眉根を寄せる。

「貴様……自分の立場がわかっていってるのか。わらわとて凍季殿を救いたい。だが貴様に万が一のことがあればこの国はどうなる、小娘とてそれくらいはわかるであろう」

母が子を叱るかのように鼻先まで詰め寄るコフィンローズに、咲香は少し動揺を見せるもすぐに持ち直した。

「わかってる……だけど、あたしが行かなきゃ誰が行く?」
「……」

無言で表情を一切変えないコフィンローズを前に、突如、咲香は先ほどまでの威勢が緩んだように震えながら言葉を続ける。

「…… あたしは、このまま、黙って、親父まで失いたくない、 お袋もすぐいなくなっちまった、もう、どこにも、家族が、いなく……なる ……ッ」

今にも泣き出しそうに本音をこぼす咲香を前に、コフィンローズは苛立ちの表情を見せ、小さな手で咲香の胸ぐらを掴んだ。

「この、小娘が! わらわに睨まれた程度で弱音を吐きおって! それでも次期当主か!」

コフィンローズの怒声を受け止めながら、咲香は唇を噛み締め、

「それでも、あたしは、行く」

と答える。それを見たコフィンローズは「ふん」と一息漏らして乱暴に手を離す。巻き終えた特製のサラシは緩むことはなく、咲香自身も気を持ち直した様子であった。

「どのみち止めるつもりなどない。他国からこれ以上の増援を望めぬのも事実、そして凍季殿は以前より父上の深き親友であり、今しがた母上の命の恩人でもあるからな。貴様が留守の合間はわらわがこの国を守ろう」
「……いいのか」
「だが、条件がある」

コフィンローズは拳をギュッと握ってから広げ、手のひらの上に小さく光る花のような何かを出現させた。

「これは……」
「わらわが凍季殿より頂いた護符だ。すでに形は整っている、貴様ならば送還術式に変えることが出来るだろう」

その小さくも力強い術式を咲香の手に渡しながら、コフィンローズは言葉を続ける。

「凍季殿がわらわの母上に施してくださったものと同様の術式を己に付けろ。そして兵士も数人連れて行け、わらわの国からも手配する。これが条件だ」
「……ああ、わかった。すまない」

咲香が術式を優しく握ると、手の中から桜色の柔らかな光がふわりとこぼれだす。
それを見つめながら、コフィンローズは切なく儚い表情を見せる。

「……咲香、貴様の命は貴様だけのものではない。少なくとも、貴様を取り巻く者達にとっては。しかし、凍季殿は……それだけは、いつまでも理解して下さらなかったようであった」

三十代も半ばであるはずのコフィンローズの口から、弱々しい少女のような本音がこぼれだした。

杜の奇跡20に出ますよ

チケットが届いたのでまたちょこっと宣伝。

3/24(日)に行われる杜の奇跡20というイベントにサークル参加します。
ジャンルは多分ゲーム系よろず、東方やらボカロやら…メンバーが間に合えばP4も(汗)
とりあえず私はすけべぇ…なイラストミニ本(場合によっては年齢確認を行います)やらポスカやらを出す予定です。当日はもっさりしたパチュリーのようなものが売り子をやってる可能性が高いです。

当日来られる方はゆっくりとよろしくお願いします。今回あんまりゆっくり分はないけど。
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