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(33)

牛鍋は餅より旨し年始め

681

しょうゆ汁 ずいき 大根 鶏 ごぼう
母の雑煮を覚えておかねば
▼追記

680 題詠「つらら」

「アイシクル」だって。英語でつららは、「アイシクル」。
「あいしくる」って、ねえ言ってみて?

679 題詠「星の」

うつくしきもののみを見て生きたしと仰ぐ夜空の星の乏しさ
▼追記

678 哀歌

吾よりも声の明るき事務員に背の丸まりゆく電話口

理由無き涙に視界歪みつつ伝票書きは恙なく済む

女工には女工の苦楽 吾今日も明日のプリンの為に生き抜く

677

電飾のスイッチ切る様に淋しさも
消えるよ二十五日過ぎれば

(33)

戸を開けて猫の影消ゆ霜夜哉

676

空き家の洗面台に歯ブラシは二本剃刀二十一本

675 題詠「標」

二十年前の金賞 理科室で標本の蝶色褪せている

674 題詠「粒」

この駅で乗客はみな流れ去り砂金の粒の貴女が残る

(31)

父によく似た老爺かな冬枯木

673

空の色忘れてしまった大人たちの塗り絵の為に空色はある

672 題詠「プリン」

完全に黄身と白身の混ざり合うプリンのように宇宙は死ぬの

671 題詠「湯」

今夜火を通して欲しい
熱い湯にくぐらす生(なま)の娘(むすめ)のからだ

670 題詠「澱」

刹那的永遠の果て スノードームの水は澱んで青みどり色

669 題詠「一週間」

週末で胸いっぱいに息を吸い
潜水で泳ぎ切る五日間

(30)

生命は白身魚の玉子とじ

668

冬なんか好きにならない 降る雪に
不意に冷たいキスをされても

667 九月に往にし猫のことども

猫往にて冬の布団に身はひとつ

猫往にて黒のセーター楽に着る

猫往ぬる家は氷雨にただ冷える

あたたかいしろい毛玉をなでころがす事の出来ない夜は寂寥

どの神に問えば良いのか 苦しみを薬で解くは罪か慈悲かを

縊り殺してやれば良かった 君殺す罪すら僕は半端に背負う


秋の風 鰹の匂いのする棺

炒り子でも入ってそうな白い壺


死んだ途端気配のひとつもしなくなり
猫はどこまでも気ままだと知る

666 題詠「ブラジャー」

童ひとり 下着売り場をそわそわと
覗くその瞳は「憧れ」か「目覚め」か
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