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657 「クリスマス歌会」

売れ残るケーキがもう見ていられない
わたしも来月二十五になる

(27)

猫去にて 脚の伸ばせる 炬燵かな

656

地下鉄の駅のホームの自動ドア
これがあるから まだ生きている

(26)

童らの頬も紅なり 冬花火

655

ぬいぐるみ抱きしめ眠る二十四の女
咎める者も無ければ

654

創造主の力与えよ 人の子の
足の小指に鋼生やさん

653

十五の吾の「やりたいことリスト」開き見て
未だやらざることの並べり

(25)

マフラーに 爪先までも 巻かれたし

652 題詠「好敵手」

九戦九敗 されど歩一枚落とすなと
然らば好敵手、今宵も平手で

651

心すべて沈みきれども一滴の涙も溢れず 胸枯れ果てり

(24)

秋雨や 何をするにも遅すぎる

(23)

あとはもう流れるだけの笹の舟

650

君という花のいのちよ永久ならん
散りても胸に実を抱きて往け

649

ほの甘い幸福ばかりを嘗め取って
吐き出すマルセイバタのレーズン

(22)

水温み「産まれてよいか」と吾子が問ふ
▼追記

(21)

産まれては駄目かと吾子の目に問はれ
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