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608

はればれと した気分なり 何事も
なく病院を 出でし真昼間
▼追記

607 題詠「水」

これもまた ひとつの水中都市なりや
真白き雪に 沈む我が街

606  題詠「桜」

爛漫と 開ける君のくちびるは
どの花よりも 桜色して

605

早退けは ノートを貸してくれるよな
友の在るもの のみ許される

604 題詠『縞 』と『守る 』

原宿の 人間樹海を 彷徨す
ゼブラのシャツで 擬態しながら

603

「オバサン」と 昔呼びける 彼の人に
謝りたし 吾も二十歳を過ぎて

602

眠れ、眠れ 
電子の海で毒を吐く子らに
毛布を掛けてあげたし

601

まずどこを 攻めてくれるの
ケーキなら 苺から食べ始めるあなた

600

角砂糖 五つは欲しい この愛を
コーヒーカップに 入れて飲むなら

599 モバ短「甘い」

あんまんの あんこをわざと かたよらせ
わざとけんかをしながら かえろ

598 題詠「恋のはじまり」

細胞が 君を拒否して 暴れてる
熱く苦しい 病のはじまり

597 短歌ください「本」

外付けの ハードディスクと 本棚は
僕が死んだら どうか燃やして

596 

その部屋に 住みて去りける 人々よ
窓の外には 何が見えるの

耳を飾る 真珠のつめたき 光沢を
与えてみたき 少女の額


595 題詠「密告」と「間」

PTAに 僕が電話を してる間に
先生とあの娘は 水に沈んだ

594 題詠「宗教」と「嫌い」

右の頬打ったら迷わず打ち返して
ヒトの心で愛してると言って

593

けだものの 唸りも聞こゆ 軒下に
氷の牙の てらてらとして

592

逆転す 玻璃は世界を 閉じ込めて
流れる時が 砂のようだね
▼追記

591 題詠「春の訪れ」

もう少し 待ってください あと少しで
蝶になるから ころさないで

(12)

死にたいと 思ったとこで 落ちてこい

590

あなたには 赤いランドセルのような
気高い女に なってほしいの
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