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350

隣同士 ベンチに坐る 恋人なら
言葉無くとも 愛し合えるのに

349

それはまるで 白いタオルの 裏表
判りにくくて 確かに在るもの
▼追記

348

口元が 隠れていれば 言えるのに
マスクの中に 愛が溢れる

347

吹かば吹け 冬に刃向かうミニスカの
乙女さながら ジャンヌの如し

346

想い人も 想われ人も なかりせば
塵積もりなむ 我が通い路は

346

「寒いね」と ひたすら独りで 問うている
だから寒いと 感じるのだろう

344

紫は 止まれと進め 混ぜた色
降りれば君と 帰れるけれど

343

紅鱗 載せて火竜の 如き河
秋は何処まで 燃え拡がるのか

342

木枯らしに 紅葉砕けて 舞いけるを
「祭りのよう」と 幼子は謂う

341

顔合わせど 言葉の瓦礫 堆く
バベルの罪は いつ赦される

340

写真には 残らないもの あの頃の
心写した 三百の歌

339

殖え続ける 兎に穴を 塞がれて
アリスは百年 彷徨ったまま

338

白粉は 遅効の毒薬 じわじわと
「少女の肌」を 剥がして行くのだ


ひとつづつ 千切れたボタン 逆に付け
昨日の夜の 証を残す

▼追記

337

その先に 行けない愛撫なら 要らない
飼い殺すなら いっそ殺して
▼追記

336

捨てられぬ リップグロスの 空きチューブ
あの味を知るは 君と吾のみ

335

嗚呼やはり 上辺ばかりの 嘘だらけ
歌も景色も 君がいてこそ

334

新玉の 月の光りに 化かされて
庭の狸を 猫又と見ゆ
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