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548

コーヒーにミルク 少しのウイスキー
貴方の喉から 私に頂戴

547

冬服は 去年の洗剤の香り
君の好きだった フレッシュライム

(4)

自転軸 無くしてしまった 二十才

肉体が 死に始めてる 二十才

救いとか 求めはじめる 二十才

お化粧は 若く見せるため 二十才

546

与えたまえ満たしたまえ 信じられるほどに
救いようなき者に救いを

(3)

丁字路に 置いて行かれた 花とぼく

さそり座を いくつも見たり 夜の街

おとなしい限り 可愛い隣りの児

545

髪を切る 切られる髪は あいつより
長く一緒にいる だけど切る

(2)

全能の 神は識られる へまはせぬ 

(1)

動いてるだけの ときめかない臓器

544

高かろうが低かろうが空は空
掴めはしない 落ちてもこない

543

文明が人の子を堕落させるのだという神話を読んだ
青空文庫で
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