【より早く到達するために】
(一)
気功をするということは、健康の回復、維持、増進を図ることだ。
そのために大切なキーワード、それはα波と副交感神経と体性感覚、そして、脳からのフィードバックである。
中でも〔脳からのフィードバック〕の能力を身につけることは決定的に重要な課題なのだ。
僕たちは日常生活での体を使った動き、即ち、筋肉を使った手足の運動などの殆どは無意識に行なっている。
よし、足を出すぞ!と思い、意志を持って歩いている訳ではない。
茶碗や箸をもつ手の動きも、コーヒーカップを口に運ぶのも、強い意志などは要らない。
その殆どの体の動きは脳が記憶し、無意識的に動いているのだ。
この体の動きと同じくらいに、コーヒーを飲むという思いが出るだけで、独りでに手が動き、コーヒーカップを口に運ぶように、ちょっとした思いを体の中に持つだけで、体内をゆるめ、温かくし、その感覚が体感できるようになることなのだ。
その為には体性感覚の開発が不可欠になる。
(二)
桑田真澄さんが巨人軍のコーチのような役割をもつ任務に就いた。
彼は、これまでの練習法を高めた科学的な練習法を取り入れるらしい。
理論化の桑田君らしい話だ。
彼の目標は、より早く最高点(一流)に到達するための技術を伝えることらしいのだ。
この「より早く身につける」という点においては僕の思いも同じである。
如何に早く、この脳からのフィードバックによって自分を気功状態であるα波と副交感神経優位にし、園体内の状態を体感するというための技を身につけて欲しいし、その技を伝えたいのだ。
そして、僕はいま、そのための技の開発に挑んでいるノだ。
テーマは、「如何に早く体性感覚を開発するか」である。