ブログリさんで載せてた小説だけど、こっちに拠点を移したので連載してた小説を頭から載せたいと思います


文章はそのまんま(読み返して訂正などは加えてますが)

にょた化・捏造が根本にありますので、『それでもオッケー♪』という方だけ読んでください


なお読んでから『こんな話無理だから』等の苦情は受け付けません






ツイッターでリク頂いた雑乱設定から出来上がりました小説です

谷原雑渡と黒髪くのたま乱太郎って事で、完っ全にパロです!!

オリジナル設定な上に捏造な世界観ですので、どうか広い心で読んでください(~_~;)






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強い日差しがさんさんと降り注ぐなか。




漆喰の白い塀に囲まれ、多くの木造建てが並べられている敷地。


大きな門の横には木の板に『忍術学園』と掲げられていた。


中庭、茂った林のようになっているなか


その木陰のひとつに、寄り添う2人の姿があった。




1人は黒い忍装束で全身を覆った大柄な男。


忍装束から覗く手首や胸元は一般的な鎖帷子ではなく、白い包帯が巻かれ


顔のほとんどをも包帯に覆い尽くされている為、男の表情は読み取れない。


唯一見える右目だけが、彼の感情を映し出していた。


男の熱い視線を一身に浴びるは、傍らに座る1人の少女。


艶やかな漆黒の長髪を靡かせ、大きな眼鏡からはぱっちりとした愛らしい瞳が男を見つめて微笑む。


まるで親子と見紛う程の年齢差を思わせる2人だが、纏う雰囲気は甘く彼らだけの世界を創り上げていた。




「それでね、ユキちゃんたら昆奈門さんのこと根掘り葉掘り聞くのよ。
話さないと『友達に隠し事は無し!』って言うし、話したら話したで皆に言い触らしちゃうんだもん。
酷いと思いませんか?」

「そうだねぇ、女の子は噂好きだとはいうが、無理矢理聞き出すのはちょっとねぇ」


不満を訴えるように少女が眉を歪めて話し掛ければ、男・昆奈門は優しくそれに答える。


「きっとユキちゃんは私と乱子ちゃんが羨ましいんじゃないかな?」

「そんなのじゃないですよ、絶対私達のこと面白がってるだけですって」


むうっと怒る少女・乱子の仕草ひとつひとつが愛らしくて、昆奈門はついつい彼女の滑らかな感触のする髪を撫でた。


頭を撫でられ、一瞬嬉しそうな顔をした乱子だったが、直ぐ様不機嫌そうな表情へと変わる。


そのように撫でられることは好きだが、どうしても子供扱いされているようで、彼女は素直にそれを喜ぶことが出来ずにいた。