秘色の4巻までは購入したんですが、以降コミックの購入をやめたんですよね。

LaLaを買っていたので秘色と龍花は最終話?まで読みましたし。

今でもガートルードと架空亭のコミックは持っています。

で、密林さんのおススメ商品に入っていたので、黒執事と合わせて購入してきました。

ちなみに行き付けの木下書店で ←どうでもいい


短編集とのことで、内容も見ずに即購入です。

吸血鬼の話が3…いや、2.5本と。

幽霊のお話がありまして、どれもハッピーとは言い難い作品でした。

悲恋とか、救済とか感動とか恋愛前とか、そんな感じです。

以下ネタバレ注意。


『僕の棺で晩餐を』

牙抜け吸血鬼と、嫌われ少女のお話です。

感情に乏しく、口の悪い少女が雪の中遭難しかけ?

死に場所を探していた吸血鬼に救われる出会いとなります。

彼女の行動で、村人たちの対応が変わっていく様な終わり方。

恋愛としては悲恋とも純愛とも、前へ進む物語ともいえます。

儚げな吸血鬼ですが、凄く強いので格好良かったです。


『黄昏恋々』

姉が出来た人で、自分に失望した女子高生。

女吸血鬼に煽られて自殺しかけ、吸血鬼にされてしまいます。

そこで出会ったのはスランプ中の小説家、こちらもコンプレックスを抱えています。

吸血鬼になりたい彼は餌として一緒に暮らし始めます。

が、女吸血鬼の起こした殺人事件の容疑で彼は捕まってしまい。

女吸血鬼によって吸血鬼にされかけているところを、JKは助けるんです。

何かになりたくて、でも何にもなれなくて、でも吸血鬼にはなれて。

空虚さと迷走と後悔と、少しの希望。

好きだ云々は無いですが、優しいお話でした。


『星は暁のかげ』

こちらは「黄昏恋々」に登場する女吸血鬼の過去物語です。

彼女がどういう時代に生まれて、どういう経緯で吸血鬼になったのか。

願わない縁談を断るために、身分のある彼を陥穽…罠にはめて誘惑します。

けれども当の彼は、彼女が思っていたほど恵まれた環境で育ったのではなかった。

それなのに真っ直ぐ穢れないままの心を持っている彼。

彼女は自身の醜さを改めて感じて彼を拒絶しました。

これぞ悲恋です、けれども納得のいく終わり方でした。

想えばこそ、一緒には居られないと。

黄昏は夕暮れ時、暁は明け方という意味です、そういう意味でも対になっている2話でした。


『しのびごと』

前世に心中を図った2人のお話です。

前世では彼だけが死亡し、彼女は助けられた男性と一緒になりました。

現世では彼は幽霊で、彼女は先輩に恋する女子高生です。

幽霊の彼が迎えに来ますが、誰?状態。

前世を思い出しても、本人ではないのですから受け入れがたいものです。

私にも無理、っていうか別人でしょうと思います私も。

彼の方も複雑に感じている部分はあるんですけれどね、生まれ変わりだし感情の行き所は彼女にしかないのです。

というところで恋愛になったりしませんが。

大切な人を自分が笑顔にしたいと思っていた彼は、最終的に消えてしまいますので。

彼の救済という意味ではハッピーエンドでした。

こちらは1本目の感情でいう「檻」が繋がりですね。


個人的には、好きだけど一緒にはいられないっていうシチュエーションが好きなので、3本目の暁が好きです。

でもやっぱりタイトル作品が純愛で、前に進んでいく話なので良かったです。

2本目に関しては尻切れとんぼ感が残る様な気がするので、勿体無いというか。

あくまで個人的感想ですから悪しからず。

最後のお話はすっきりするので、〆として良かったです。


いやあ、精神面を絡めた非現実と現実の間なのでキました。

こう内面にぐっと、ぐさっと、ずきっと。

べた甘な恋愛を読みたい!っていう方にはおススメできませんが。

帯には「恋」とありですが、テーマは「愛」じゃないかなと思います。

大切な人への愛情のカタチは様々ですよね。

…というところで、私的見解による文責…?
いや、文責は共同の文章における責任者ということですよね。

私的見解による簡素な作品分析を交えた感想?うん、これですね。

書いているうちに日付が変わってしまったので終わっておきます。

長い感想は、いつも1時間〜4時間かけて書いてますからね、今回まずまず書いたかと。

ではまた〜