魅惑のまるまる系男子 2

「それに、私が声かけない限り、会話が始まらないことがおおいしー」
「いつもお前が一方的に話しかけてくるから、結果的にそうなるんだろうが」
「そんなことありませんよ、私、我慢してみたことあるんですもの」
「はあ?」
「そしたら、ゼルガディスさん、ずっとそばにいるのに黙ったまんまでした」
「…ほかのことで忙しかったんだろ」
「ずっとボンヤリしてました。だから、疲れてるのかなと思って、休んだらどうですかって聞いたら、それはいいって」
「いつの話だ?」
「先週のことです。一緒に流星群をみに行った日」
「ああ、あれか…」
「あの時はラッキーでしたよね。リナさんが来て、今夜はこの村のうえを星が流れるって教えてくれて。私、全然知りませんでしたから。ゼルガディスさんもそうでしょ?」
「え…?」
「でもいざ流星が現れだしたら、ゼルガディスさん、とっても詳しいんですもの、びっくりしました」
「まあ、わりと好きだからな」
「そうですね、ゼルガディスさん、星が見え始めたらすごく嬉しそうな顔をしていたから、本当に好きなんだなぁって思いました」
「俺が? …そんなところ見てたのか?」
「はい。だから私も嬉しくなりました」
「……」


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なんとなく続く

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