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現在ピンチまっただ中(リナ)

私、リナ。
いわずと知れた美少女天才魔道士よ。

ところでいまちょっとピンチなの。ねえ、みんな。

「リナさんがムチャするからです」

「お前の目先の欲望が、俺たちを面倒に巻き込んだんだろうが」

「リナ……オレは保護者として悲しい」


だーーーーーーーーっ

もう、うっさいわね!!!

男が済んだことぐだぐだいうんじゃないわよ!

「私は女です、リナさん!………あ、ひどーい。上げ足とったんじゃありません。これは正当な文句です」

とにかくいまは仲間割れしている場合じゃないわ。
……この状況を突然みせられた方はなんのことだろうと思ってるでしょうけど……つまりここは牢屋のなかなの。それも頭のかなりいっちゃったとある領主様んとこの地下牢。

なぜ、私たちがこんなところにいるかって、まあ話すと長くなるからいまははしょるけどね。

「破格の報酬とやらに毎度ノコノコつかまりやがって…」

うるさいよ、そこの魔剣士。

「……ふん……しかし、どうしたもんかな。こんなところで人生終わりっていうのも気に入らないな」

「そうですよ…私だって、このあいだのお返事聞くまえに死ぬなんて嫌です」



………………


えっ!?なになになに??
ちょっとアメリアそれなんのこと?
ゼルは一瞬で火を吹いてるし、これってなんか面白い展開!?




「って、こら!リナ」

グイッ

「……なにすんのよ、じゃないだろ。お前なー、どうしてそんなにヤボなんだよ。人のことになるとそうやってすぐ首つっこんで。おまえさん、自分のことは考えたことあるのかよ?」

…自分の?


…………うええええええええええええ!!?

「こらっ、暴れるな、なんだ、どうしたリナ!」

「……リナがガウリイのなかでもがいている」

「意外なような…でも案外、よくみかけてる光景なような」





あー、もー、
そんなことより、早くここから脱出するわよ。

やっぱりもう後先のこと考えんのやーめた!


強硬突破あるのみよ☆

ファイヤーボール!

******
キャラトークというか、なんというか。時折リナたちの日常をのぞき見するっぽい雰囲気で書いてみました。この前のゼルと同じ感じでお願いします。
もちろん、あの、続きません(汗)

にゃんこなアメリア

※ゼルガディストーク。
ネコ耳ネタの残念な内容です。すみません。(このサイト、残念なものばっかりだ(>△<))

****

ゼルガディスだ。

いま何時だ?ああ3時近くか。

歩きに歩いてやっと町にたどり着いた。

とにかく宿屋に入りたいのだが、リナとアメリアが洋服のセールをみつけて行っちまった。


どっからあんな気力が出てくるのかわからん。ちょっとだけとかいいながら、もう10分たった。


…休みたい。


ガウリイは大人しく本屋で時間をつぶしている。…器の広い男だな…どれ、ここでブティックを睨んでいてもつまらんからガウリイの側に行くか。

「よう、ゼル!なんか読んでろよ。あれは当分かかるぞ……こら、なに勝手なこといってるんだよ、いまパーティーを抜けて一人旅にでたらお別れ会するひまもないじゃないか。やめとけよ、リナが怒るぞ〜。だいたいアメリアはどうするんだよ」

知るか、とガウリイにはいいつつ俺も本棚に目を向ける。なんだ、マンガコーナーじゃないか。

「だってこれの続きが気になってたんだよ。『暁の拳』。これ、なかなか面白いぞ!…え?研究書か哲学書じゃないと読む気になれない?…相変わらず硬い頭してるな〜。楽しいのに」


…毎日、戦ったり窮地に陥ったりしてるのに、マンガのなかでも冒険だのスリルだのを読める気力は見事というかなんというか。俺はゴメンだ。それより「人間とはなにか」「性善説と性悪説とどちらが真実か」の方がよっぽど気になる。

どれ、哲学コーナーは………ん?!

いま、アメリアが描いてなかったか?

セイルーンのグラビアか??


よいしょ…この下…なんだこりゃ、これもマンガか…セイルーンの王室マンガ…じゃない。まったくアメリアとか関係がなさそうだ。しかし、よく似ているな、髪型といい目の感じといい…なになに?…『可愛い小猫の育て方』?……ひょんなことから拾った小猫にご飯をあげると人間の女の子に変身?!にゃーん、としかしゃべれないけれど、元気に家事を手伝ってくれる。これでもう、会社からの寂しい帰宅ともさよならだ!!ネコ耳、シッポをふりながらエプロンをつけた彼女がお出迎え。一緒にご飯を食べれば、にゃん♪休日デートでロマンチックにゃん♪ 大好きなあなたのためにみせる、ピュアでいじらしいしぐさにあなたのドキドキは止まらない?!
ファンタジックスイートネコ耳ラブコメディー。本書は年齢指定をしています。大人のお兄さんだけ買っていってくださいにゃぁん♪




………………


…………









「それ読みたいのか?」


うわぁぁぁぁ??!!


「わあっ!…びっくりした〜おどかすなよゼル!」


「こ、こ、これは違うぞこれは、行くぞガウリイっ」

「えー?気になるんなら買っとけよー。内容は知らないけど、その表紙の子、アメリアそっくりじゃないか。さすがゼル!一途だな〜」



俺はそんな純粋なもんじゃない!

こんな本…こんな本…


?!


げ、本屋の親父がこっちみてる!

というかこっちにくる?!


「あんたそれ、買うの?買わんの?」


え?
まだ心が決まってないうちに…


「買わんのだったらね、いまそれ在庫あるかって問い合わせがきてね。そっちに回せるんだけど」



なに?!


この子がどこかのよくわからん野郎のモノになってしまうのか!?!




コイツはやらん!!
誰にもやらん!



………


「はいよ、お釣りね」





…………


「ゼルよかったな〜、最後の一冊だったなんて。そんなに人気あるのかな?まあ、絵が可愛いもんな!ちょっとみせてくれよ」

「わ、悪いがこれだけはダメだっ」

「えー」

「…あと、この本のことは他のヤツラには絶対に秘密だぞ?!絶対だからなっ」

「…う、うん…」






…アメリア…

可愛いなこの耳…性格もアメリアそっくりだ…



…………




「(ひょい)ゼルガディスさん、お夕食ですよー?」



うわぁぁぁぁっ


******
なんとかアメリアからは隠しおおせたが…ちょっと疑いの眼差しを向けられた。

しかし、現実のアメリアはやっぱり可愛いな……
俺ももう少し素直になれば、こんな甘ったるい日常が送れるのかも知れんな…

…考えてみるか……

俺の名はゼルガディス

魂の荒野を行く悲しき人造人間だ。


……なんて、なんだって俺が独白しなきゃならんのだ、管理人、ネタと時間に事欠いてキャラトークで逃げようなどと。

アメリアが止めなきゃダグ・ハウトで串刺しに…。

まあ、いい。


最近、リナどガウリイの旦那の視線が痛い。アメリアがあの妙な替え歌を作ったせいだ。

あんな…歌。


あれだけ大声で歌っていたのに、他のヤツラがいるとおくびにもださない。

リナとガウリイが話題にしないのは俺の反応をみていたいからだ。

…恨む


それにしてもアメリアのヤツも、しれっとしたものだな。もうかれこれ5時間は歩いたってのにごく普通の会話しかしてこない。


もっとも、話ながらしばらくみつめていると、向こうから目をそらすがな。



ずるいことはわかっているが、だからといって他にしようもない。


それに…あいつからみつめられたら、俺の方が先に崩れるからな…



しばらくは このままで
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