2012-2-28 12:04
おでかけ日和の薄曇り。
人ゴミ嫌いの君に連れられ原宿へ。
人酔いしがちな君を仰ぐと
こちらを見ていた目と目が合った。
訝しげな私に微笑む君は
構わず雑踏へと足を進める。
どういう風の吹き回し?なんて、
野暮なことは聞けなかった。
洒落た街並み攫う、おめかし上手の人波に
いつの間にか、はしゃいでいた。
子供じみた私に呆れる君は
それでもどこか嬉しそう。
君とふたりでいついつも、仲睦まじくいれたらいいな。
繋いだ手を大きく振って、そんなことを思っていた。
残暑ひそめる薄曇り。
嬉し恥ずかし思いやり。
年に一度の記念日を君と一緒に迎えたら
わがままばかりが増えていく。
おしゃれなカフェのテラスに座り
ウィルキンソンを飲みながら、
次も一緒にいれますようにと、願掛けた。
秋めく風が吹く街で