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001.始まり【学園的な100題】


ふとした予感に過ぎなかった。

何のこともない眼差しに応えるべく、合わさった視線。

他愛ない話に、お愛想で浮かべ合う微笑み。

雑踏の中を歩きながら、知らないコトをポツリポツリと尋ね合った、あの日。

お互いが、友人としての節度と距離を保ちながら話したあの時。

白昼夢みたく広がった妄想の中に、手を繋ぎ合って、幸せそうに歩く自分たちを視た。

きっと、この人を好きになる。

思えば、その予感が始まりだったのかもしれない。





学園的な100題‖→002
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