2012-2-27 02:03
なんの根拠もなく信じていた。
愚かしいほど一心に、
痛ましいほど真剣に。
どうしてなのか、わからない。
けど、確かに信じていた。
ずっと手を繋いで、あらゆる困難を乗り越えていけると。
それはとても幸せな夢だった。
何もかもが希望に満ち、
順調に進む気がしてた。
でも、気付いてしまった。
その理想の稚拙さに。
現実は希望を奪い、
全ては移り変わりゆくことに。
ねぇ、それでも
繋いだこの手を、離さないで。
そしたらきっと、
どんな困難も耐えていけるから。
希望がなくとも、
一緒に創っていけるから。
あの頃から、私たちは大きく変わってしまった。
人は皆、誰しもが孤独だと知ったとき、この手はいつだって君と繋がっていると知り得たから。
ねぇ、だから
繋いだこの手を、離さないで。
繋いだその手を、離さないから。
ふたり一緒に歩いて行こう。
目の前に転がる、幸せを分かち合おうよ。