Switch スペードの国のアリス〜Wonderful White World〜
攻略はコチラです。

Whiteの攻略キャラは帽子屋屋敷と白の領土メンバーのみです。
ダイヤに引き続き今回も2部構成らしいので、駅と黒の領土はBlackでの攻略となります。

まずは記憶喪失の主人公について。
ハート、クローバー、(ジョーカー)、ダイヤと巡ってきた主人公ではありますが、感覚が残っているだけで何も覚えていません。
ブラッドの顔に見覚えがあるけど誰だっけ?
滞在地?罪?何それ状態の初対面です。
罪悪感を忘れたアリスはうじうじせず、前向きで陽キャ寄りになっていました。
夢だと思っていた頃の思い切りは息を潜め、割と慎重な部分もあります。

デフォルトの「アリス」呼びが実装されていますが、きちんとお嬢さんetcと呼んでくれる部分も多々あるので。
名前変更しても違和感もなく良かったです。
私は名変派です。

関わりのあったメンバーは主人公を覚えているので、イチからではありませんが新しく関係を築き直すお話です。
アリス的にはここが現実だからもう逃げない。
受け入れ辛い、隠されていたことに向き合う。
受け入れる。
優しさに甘んじているだけではなく自分からも歩み寄る。そんなお話でした。
アリスが真っ当で眩しかったです。

ハトアリとジョカアリをやっていた方が解りやすいシナリオでしたが、今作からプレイし始めても充分楽しめると思います。
なんせ記憶喪失で関係再構築ですから!
用語解説付きでめちゃくちゃ理解しやすいのがおすすめポイントです。

以下、話の流れ。
安定の長過ぎるプロローグから始まり。
滞在地を決め生活し、催しに参加してエースの盛大な八つ当たりに遭い。
未だ残る心のわだかまりに触れ、最終的に居場所を決める。

エースの荒れ様が酷かったです。
都度都度ちょっかいを出してきます、それはもうしつこく。
ユリウスが居ない上に迷子仲間のアリスが罪を忘れようとしている。
言葉では言い表せないモヤモヤを抱えてかなり不安定でした。納得ですが。

忘れていても選択で責任感は溜まっていきます。
しかし、責任感0でも攻略可能な訳で。
それは忘れたままでいいという彼らの思いでもあるんですよね。
まあでも上げないと見られないキャラのENDもありますからね。

双子とエリオットの過去話はきちんと回収されていましたが。
食わせ者のブラッドはちょい出し程度で見せてはくれないので。
ブラッドの過去を知るには『ツインワールド』プレイでご確認を。
忘れていた部分もあり、久し振りにPSP起動して回想見直しました。なるほど。

初周攻略キャラは割とガッツリ過去話入りなので結構重いシナリオになっています。
特に初出しの双子。
エリオットは癒しですが。
最初はクインか双子から始めるのが個人的にはおすすめです。
私はエリオットからプレイし、シリアス連発でメンタルがやられました。

従来キャラは昔のアリスを知っているので今と比べられるといいますか。
アリスがこだわってしまう部分もあり。
「今の私」を受け入れてくれるという意味では、今しか知らないクインとルイス、記憶喪失が好都合なブラッドは過去を気にせず付き合えて心労が少なかったです。

ルイスルートの高責任感サブEND(MAXじゃない方)は実質の大団円ENDですかね。
最後に残しておくと気持ち良く終われそうです。
MAXは辛いので先の攻略をオススメします。

キャスト変更については。
私はナイトメアの声を聞いたときのショックが凄かったです。
低音で怪しく心地良い響きこそ夢魔さんだったので残念でなりません。
気取り過ぎて情けなさが足りない……
プレイしていくうちに慣れましたけれども!
双子は是非子供バージョンが聞きたいです。
というかそれが醍醐味では。
ジョーカーさんは……うん、ジョーカーさんでした。
仮面可愛い。ブラックさん優しい。

後は各キャラの感想を。
エリオットは相変わらず主人公大好きで、大好きだから留めておきたい。
空回りしながら(でも間違いでもなくて)丸っと収まるお話でした。
ちゃんとモフモフしてて良かったです。

双子は……つらい。重い。
明かされていなかった昔の時間。
主人公自らの意思で向き合います。
受け入れて、理解する。
区別されたくない理由を知りました。

ブラッド的には、重ねられることなく関係を再構築できて好都合で。
積極的にアピールしてきます。
優しい甘さも健在で落ちるしかないよね感。
チェス大事です。はぁー……甘くて苦かった。
薔薇園のCGがすごく綺麗でした。

クイン、性格はブラッド似でキレモノ……の割にブラッドみたく主人公に甘い訳ではないんですよね。
正しいことしか言わない教祖様。
求めていたものの喪失。迷子の子供の様な印象もありました……腹黒すぎますが。
教団に主人公を引き込む為策を練り、策士策に溺れるってやつですかね。
まさに爽快!主人公の行動力に感心。
クインはまともな部類でした!感動!

ルイスは……ルイスでしたね。
ペーター並にぶっ飛んでいる頭でも恋愛感情を理解し、ペット対応ですが行動は気遣いに溢れていました。
結局昔の話は一切説明されませんし、クインとの関係性も不明なのでBlackで明かされるんでしょうかね。次作に期待。

責任感100のサブENDは有って良かったです。
辛い現実こそ本来は忘れてはいけないもの……という固定概念への疑問。
それが正しいのか正しくないのかはその人次第ですし、そもそも人生に正解なんてありません。
頑張ろうが引き籠もろうが逃げようが向き合おうが、それを自身が心から是とできるなら、それが正しいことなのだと私は思います。
いつも通り答えの出ないことを色々考えさせられる作品で安心しました。
やっぱりアリスシリーズは面白いです。

個人的にはクインとエリオットが好きです。
次いでブラッド、ルートがとても良かった。
心配性のグレイの攻略……待ってる。

双子は単一ルートなので、全5ルート。
シリーズプレイ者としては、ちょっとボリューム不足な気もしますが。今までが多すぎたので妥当なシナリオ量かと思います。
END条件探しつつゆっくりプレイしていたので40時間以上になりましたし。
総評はルイスの過去話の補完に期待というところで★★★★☆
万人受けされる作品ではありませんが、とてもおすすめです。是非に!

あとはシステム面。
ステータスが確認し辛かったです。
ルート入っても個別表示されず、いちいちキャラ画面開く必要があるので攻略作成者としてはかなり面倒でした。
あとスキップ切り換えLボタンを誤押してしまうことも多々あり。
メモってる間にオールスキップで勝手に進む進む。
ボタン配置変えても結局押してしまうので難ありでした。私の扱いに。

良かった機能一覧で締めくくります。
・アイキャッチ
・用語説明
・ボタン配置変更
・バックログからの巻き戻し
・次の選択肢まで飛ばす
・チャプターセレクト(責任感・好感度数決めて始められる)

最後に特典CDの感想。
は、書く元気があれば追記します。
4枚CDあってPCに取り込んだものの、まだ聴いてません。
ではっ!