タイトルなし


『いいな、病気で。』


『休めて羨ましい』


『発作起きたらどうなるの?"はあっ…はあっ…はあっ…"あはははは!』


『ダウン症の人でも働いてるよ』


『お前みたいに体の弱いやつはこの業界に必要ない』


これはありふれた現実。


どんなに悲しくて悔しくて


心ない人々が口にしたその軽率な言葉を忘れてしまっても


その軽率な事実が記憶から消し去られていても


私の病気は治らない


謝罪されたとして


私の病気は治らない


私の密かな望みは叶わない
だって
あまりに幼稚で無意味な事だもの


『お前ら一発殴らせろ』

タイトルなし


頭が割れそう
眼球が裏返りそう


廃れた文化
その中に私の幸せがあるの


多分ね


今は生きてる
何故苦しいのか分からない


分からない振りしてみたり
もう本当に分からなかったり


家族の前で体を隠すのを辞めた


未だ生きてる
痛いし暗いし苦しいし
生まれてしまったから
もう私には勇気があんまりない


残ったのは衝動と
それから
あんまり見たくない世界
現実


もうひとつ

愛する人達

タイトルなし


夢があまりに恐ろしくて
思い出せない

もう見たくないなって
それだけ覚えてる

その夢を構成したのは
私の脳味噌だし

現実の方がやっぱり
とてつもなく恐ろしい

あんまりもう目を覚ましたくない

こんなの私の体じゃないって

21グラム軋んで音を立てる

タイトルなし


爪を緑色にする

恩恵の緑

心の姿を映す緑

暑い

寒い

タイトルなし


やっとここにも戻ってきたよ

辛かった
苦しかった

想像もしなかった事ばかり体験した

ただいま
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