気に入らないと、すぐに卓袱台をひっくり返すようなチンピラくずれと、
『あの人は、卓袱台をあたしに当てないように投げてくれるやさしい人です』
とか言うような元アバズレの夫婦(ただし内縁関係)の4コママンガ。
おもしろくて、ヒサンで、しょーもねーなーと思いながら、最後は号泣しているという、4コママンガのくせにすごい寝技を仕掛けてくる作品ざんす。
加藤浩次が、前に『スッキリ!』で、めちゃめちゃおもしろいと言っていたのを思い出して買ってしまった。
元アバズレの奥さんの幸江さんは、けっこうわたしに似ている。
後半は、幸江さんの、長い長い、ブレイクスルーの物語になってゆくのだけど(4コマなのに)、
もしもこの本を一年前に読んだなら、わたしは幸江さんを憎んだと思う。
なにが幸せなのかは、外側からは、誰にもわからない。
幸せを、単色の塗り絵のように話す人とは、わたしは口もききたくない。