夜中に目が覚めて、つけっ放しのラジオから流れていたのは、童話の朗読でした。


それも、『幸福の王子』。


ツバメが死んでしまうくだりが、絶望的に悲しいので、わたしは底抜けに大嫌いです。


この話には、続きがあって、

ツバメが死んで、王子が溶接炉に入れられた後、天使は彼らの魂を天国に運び、ツバメは極楽鳥のように天上を舞い、王子は黄金の国で、神を讃え続けることを許された。

だ、そうです。


ツバメはともかく、王子はそれで幸せなんでしょうか。


神様って、ミケランジェロの『天地創造』を見る限り、メタボなおじいなワケで。


ソイツに、


『よっ、神様!』


『いやんステキ〜』


などと、


『言わせてやるよ』


と、押し付けられるのは、わたしなら屈辱です。
せめて観音菩薩にくらい化けて出直して来いよ!!

話しはそれからだ。


と、童話のラストにケチをつけているうちに、寝てました。