*女装のお話*




ふー。もうね、寝たほうがいいよねマジでね。明日も早いのに何やってんの私は、全くの阿呆だわ(う、うん?最初から荒ぶってんな)
でもねでもね、銀新続くとどうしても高新にも振りたくなるの。それはもはや私の完治せぬ病です!!!

最近の高新が絶賛仲良しさんなので、もう勝手に心の中でニマニマニマニマしておりますけどね。でもそうですね、高新でも女装とかその、あったりなかったりしてね(あんの?)
でも晋助だからホラ、新八くんに何かカワイイ服着せるとしてもすげー拘ってそうなんですよね。生地とか質感とかすげー拘って、何ならメイド服だのは完全にオーダーメイドですけどね。

これが銀さんなら全然ドンキのコスプレコーナーかパチ屋の景品でやっすく買ってきたセーラー服だのを新八くんに着せて愉しんでみますが、そして何ならピラピラした如何にもな女子の下着も着せてるが(銀さん?)、そんで二人してめっちゃ盛り上がるんだろうけど、つーかそれもマジ萌えるんだけどね、晋助だとそうはいかないのですよ?アイツはそうはいかない、てか何ならドンキに踏み入った事もないんですよ?ほらアイツはブラックカードで全部落とすから(値段見ようか?)

つまり何だろうな。高新のコスプレえっちは晋助がお洋服をオーダーするとこから始まると言いますかね。
てか晋助さあ、お前のそのこだわりはどこからきてんの?(愛からですね)
全く晋助も仕方ねーな。お前もコスプレとか存外好きなんじゃねーかってね。ほら、アイツもどうあがいてもみても、どう中二でもオスはオスっつーかね。


そしたら新八くんに押し付けてみるといいですね、ある日バサッと紙袋を投げて寄越したくらいにしてね。


「何ですかコレ。高杉さん?」

なぁんて可愛く頭の上にクエスチョンマークを浮かべる新八くんに、晋助がおもむろに言うの。

「いいから着てみろ」

そしたら新八くんは晋助の言うことには素直に従いますから(ラブだから)、やっぱり素直に紙袋をゴソゴソやって、いかにも〜な様相のメイド服を取り出しましたみたいな。
んー。でも絶対に素直には着てくれないよね!何つっても新八くんだしさあ。

「何これ!こんなん着てみろってアンタ頭沸いてんのかよ、てか僕こんなんは仕事で嫌と言うほど着てるんですよ!何なら着慣れてますよ、それをアンタはプライベートでも着ろって言うの?!」

なぁんてプンプンと怒っちゃうことは必定じゃないですか、新八くんだもの。
でも怒った後で、

「せっかく高杉さんと二人っきりなのに……」

などといじらしく拗ねてるんですね、全くどうしたもんかな。どうしたもんか、ムカつくほどカワイイのだが晋助も絶対ェムカつくよね(どうして)。ほんっと一周回ってムカつくと思うよ、

「(何で俺ァこんなんがいいのか訳分かんねェな)」

そういうことですよ(晋助?)。言わないけど、惚れた弱みをズブズブ刺されまくってるというね。言わないけど、新八くんのそういう真っ直ぐな愛情を全部受け止めていく。受け止めていきたい、これからはそんな晋助。
てか何?愛してんの?(その通りです)

しかしまあ、この子がつがいだと大変なのだね。ムカつくほど可愛く思ったりしてんのにまだムカついてんだね、大変だね。
ねっ晋助(脳内で自然に語りかけるのやめてもらえますか)

でもまあ、晋助の男心はさておき、新八くんの言い分も分かるじゃない。だって女装とか改めてする理由が分からないじゃないですか、ただ単に、

「アンタこんな性癖あったの!?」

って思うと言うか。いや性癖っつーか、これも晋助的には、

「あ?たまには俺の目を愉しませてみせろ。てめェクソ地味だしな」

ってなもんでしょ?(だからそろそろ晋助?)それ言われた新八くんはますます怒るよね、

「絶対に着ねえェェェェェェ!!」

ってなるよね(ですね)

だけどもハイ、ここで新八くんの放ったセリフ1に注目ですよ。仕事で着てる云々のところです。それがまあ晋助の地雷スイッチをカチッと的確に押してるんだけどね!


「全くもう!何なの高杉さんったら。てかコレどこで買ってきたんですか、また余計な事にお金をポイポイ使って」(←嫁か?)
「(聞いてない)……オイ。んなこたァどうでもいいが、てめェさっき何つった?」
「いやどうでも良くないでしょうよ、アンタはさくさくカード切り過ぎなんです。無駄遣いダメです、銀さんじゃあるまいし(ふう)」
「(だから聞いてない)……てめェまず俺の質問に答えろ。この手の服を着たことがあんのか」
「え?ええ。お仕事ですけどね、僕キャバクラだのメイド喫茶でバイトした事もありますし」
「……。……あ?(ピシャーン)」
「あ、と言っても銀さんと神楽ちゃんも一緒ですよ?一緒に女装……いや、神楽ちゃんは女の子だから女装もないですけど(ニコ)」
「つまり……お前は銀時の前でこういう格好してんのか」
「え?だからそうですって。僕の話聞いてんのアンタ」
「……オイ、今すぐ脱げ」
「へ?何を?……って、うわわわわ、ちょっやめて高杉さん、待っ、待ってよ何すんの?!」


──ハイ。もうね、銀さんの前でこういう格好してるとか新八くんも言っちゃったもんですからね、晋助もすっげえェェェムカついたんですよ。ムカつくったらないです。そんでムカつくから新八くんの着てるお着物とか毟り取ったりしてね、アイツも全然落ち着けないアラサーですね(本当に)
いやしかし、全部脱がされたら新八くんも流石に観念してコスプレはしてくれそう。だって晋助が元の着物返してくれないからさあ、ほんっと大人気ない奴だからね、もう新八くんに何言われてもツーンと無視してるしさ。無視して煙管ふかしてますし(こらこら晋助)

そうなったら新八くんも頬を膨らませつつ、

「分かりましたよ!き、着ますよそれ!」

などと啖呵を切って、畳の上に放ってた紙袋を再びゴソゴソ手に取ると言いますかね。その後にとりあえず晋助の背中を押しましてお部屋から追い出してから(乙女心)、せっせとメイド服に袖を通してみますよね。

そんで着てみて、やっぱり新八くんがスッゲー似合ってたから晋助もちょっとまんざらでもないのだよね。

「ベースがてめェの割には悪くねェな。馬子にも衣装ってやつか」

などと言ってくつくつ笑う晋助ですよ。ほんっと素直じゃないけどね、俺の審美眼が間違ってねェな、ってご満悦なのですよ(そこに?)
新八くんが着たお召し物はと言うと、黒ベースで所々のフリルが白のメイド服というか。繊細な黒レースを全面に施した、いかにもたっかいゴスロリ的な様相のメイド服だといいですね(お、晋助の趣味なのね)
ヘッドドレスもちゃんとお揃いであるしね、何なら下着もあるのよ?(こっちも買ったんだね)


新八くんは当然ながら恥ずかしいだろうけどね!

「ほんっとに何なのもう……僕アンタの着せ替え人形じゃないんですけど」

などと恥じらいつつ、頬を染めてジト目で文句を言う新八くんをめっちゃ視姦したい(ん?お前の感想が)


「んなつもりでてめェと居るんじゃねえよ」
「(ドキッ)え?そ、そうですか」
「大体お前ほど喋る人形なんざどこにも居ねえだろうが」
「あ……そういう意味ですか」
「何を期待してんだてめェ。そこまで甘くねェぞ俺ァ」
「きっ期待なんかしてねーし!高杉さんが甘くないのはよくよくわかってますよ!」


ハイもう嘘だよね、甘々過ぎだよねコイツら(真顔)

だって新八くんったら晋助の言葉にいちいち素直にシュンとしたり、カァァと頬を染めたりと忙しいしね。晋助も意地悪〜に笑ってるけど、新八くんの前髪とかサラッとさり気なく掬って指先で愛撫してますよ?(くっそ甘えよ晋助)
まあ高新ですからね、とりあえずこのまま新八くんも女装で過ごしてみるのでしょうね。てか何ならメイドごっこで過ごす。もうノリノリじゃねーかってね。いやしかし、普段の高新生活(?)がもうご主人とメイドっぽさもあるじゃないですか、新八くんなんてせっせと晋助にお茶とか淹れてくれるし。

だからそのまま普段の生活にゴーして、新八くんも晋助の膝とか座ってみて(ん?それ普段通りなのかねお前ら)、
晋助も新八くんにちょっとチューしてみたり、普段通りにご飯を一緒に食べてみたり、何なら晋助もそのまま新八くんを食ってみたりすんじゃないの?(んん?だから以下略)

あーね。燃えたと思いますよ本当に、高新なんて普段からしてねちねちヤってますから、新八くんが別の装いだと輪をかけてねちねち犯るよね。んでも三回戦までいったら最終的には全部脱がしてそう。私としては着衣が好きなのだけど、晋助的にはやっぱり邪魔臭ェなコレってなりそうなのですよ。嫁に夢中になるうちに全部脱がします。

あ、いやでもタイツだけは新八くんも履いてたりしそう。そしてそれビリビリ破かれてたり(ほんっと晋助もしゃーねえな)


でも晋助は最終的に全部脱がせちゃいそうだが、新八くんがぐちゃぐちゃに着乱れたメイド服を着て、お布団に寝っ転がってるのもカワイイと思うけどね!そんで傍らには煙管で一服してる晋助と言うか。新八くんは横向きで寝ておりますね(お尻を下に向けて寝そべる事ができない)

そんでぶすくれたお顔でそっぽを向く新八くんに、

「何か今日すっごいしつこくなかったですか?こういうのが好きなの?……高杉さんのばか。エロ!」

なんて罵られる晋助萌える〜!年下の恋人に過激なアレコレのことで罵られてますね、ただの男じゃんね。ほんっと好き合うほど、付き合いが長くなるほど何も構えずにただの男になっていってる感があるね(名曲か)

でも晋助はさ、煙管持ってない方の手で新八くんの頭を抱き寄せて、新八くんのこめかみにちゅってキスしてくると思いますよ。

「普段のてめェは勿論だが、てめェの色んな姿はすべからく俺のもんだからな」
「な、何それ」
「だからてめェはいい加減マトモな職に就け。今すぐ離職しろ」(←晋助)
「はい?そんなの嫌ですよ僕。僕は万事屋がいいんです」(←新八くん)
「……てめェ、まだ銀時と俺を両天秤に掛けるつもりか?ここまで俺に抱かれといて(ギリィ)」
「いやアンタに抱かれてるのは高杉さんが好きだからですもん!両天秤とか僕知らねーよ!」
「……。……どこまでもムカつくガキだな(イラァ)」
「ええええ何その感想!?アンタの脳の回路がどこ繋がってんのかマジ謎だよ!」


ムカついてんのに離れられない高新なんてとってもラブなくせにね、二人してお布団の上でいつものように喧嘩してね。喧嘩してたらそのまままた盛り上がるしね(だから晋助)

そんな高新生活はいい。とってもいい