レグナの助言に従い、天空に浮かぶ城、「古の墓標」へと向かうノウェたち。
ノウェはそこで世界の真実を知る。
遥か昔。
この世界を支配していたのは竜だった。
彼らは自分たち一族を「神竜族」と呼んだ。
ある時から、突如現れた「名もなき存在」と神竜族の長きに渡る争いが始まる。
戦いに負けたのは神竜族。
口惜しい想いで、名もなき存在に玉座を譲る。
神竜族は名もなき存在の命令で「人間」を創造する。
神竜族は、名もなき存在が己の道具にと造らせた人間を、自分たちの物にしようとする。
神竜族は気の遠くなる程の月日を待った。
人間はいずれ己の戦と感情によって「真人類」を生み出す。
その時こそ、神竜族が名もなき存在に反旗を翻す時。
名もなき存在が作りし「再生の卵」。
それは一度世界を崩壊させ、新たな世界を再生させる為の存在(異形の化物)を生み出す道具。
その再生の卵の中でも唯一特殊な存在の「骨の棺」。
名もなき存在の道具であり、神竜族の武器。
真人類が現れた時、骨の棺はその真の力を発揮する。
名もなき存在は己の玩具によって、消去されるであろう。
この記憶と未来の真実の記録は全ての竜の血へと受け継がれる、血の記憶である。
真人類とはノウェの事。
18年前、イウヴァルトとフリアエの亡骸が再生の卵にて融合して生まれた存在。
レグナはイウヴァルトと契約していた黒き竜であった。
黒き竜は真人類の誕生を悟り、名前を得て、親となり、神竜族自身となる。
新たな時代の幕開けである。
全てを知ったノウェ。
自分が真人類だなんて信じられない。
半信半疑のまま古の墓標から脱出する。
外に出ると、封印騎士団の船が向かってきていた。
乗っていたのはなんと死んだと思われていたエリス。
エリスはあの後、セエレによって保護され助かっていたのだった。
事情を聞いて、再会を喜ぶノウェ。
しかしマナは…
セエレ、セエレ、セエレ…
セエレのせいで自分は愛されなかった。
愛してくれたのはカミサマだけ。
18年前、神に精神を、肉体を奪われたマナ。
神の干渉はまだ終わってはいなかった。
神…それは名もなき存在である。
人間は「神」と呼び、神竜族は「名もなき存在」と呼ぶ。
再びマナに憑依した神が告げる。
人間も竜も愚かだ。
人間は我の玩具、竜は我の僕。
箱庭の世界は何度でも造り直せる。
全てを握るのは我である。
神の言葉を口にするマナに、ノウェは必死に呼び掛ける。
マナ、戻ってきてくれ!
今の君が、今を生きる君が俺には必要なんだ!
ノウェの強い思いが、マナの心の中へと導かれる。
あの時、あの場所。
まだ幼い少女だった頃のマナが泣いている。
愛して、愛して、愛して!
あたしが憎いなら今ここで殺せ!!
イヤ、イヤ!
もう許して、おかーさん!!
……あたし、帰ってもいいの?
優しくしてくれる?いい子にするから
私の居場所はあるの?
マナと旅をしてきた時間。
マナの信念と強さ。
守りたいと思ったたった一人の女性。
自分はとっくにマナに惹かれていた。
あなたは自分で自分の弱さを克服した。
俺にはそのままのマナが必要だ。
俺がマナの居場所になる。
さあ、帰ろうマナ。
ノウェの愛がマナを呼び戻す。
愛を知らなかった少女はようやく真実の愛を知る事が出来た。
「あなたはちゃんと救いたい人間を救った。それを見て、わたくしも心を決めました。」
二人の愛を知ったエリスに、もう嫉妬の心はなかった。
エリスは神官長セエレが待っているという「約束の地」へ向かってほしいと言う。
エリスが生きていた。
マナも正気に戻った。
しかし世界の崩壊はまだ続いている。
全てが救われる事を願い、一行は約束の地へと向かう。
マナを精神世界から救うのがかなり良かったです。
真っ黒な幼女マナが襲い掛かってくるのは恐ろしかったですが…
音楽が悲しくて色々と駆り立てられるんです。
はっきり言ってマナの事は嫌いでしたが、ノウェのおかげで本当の愛を知ることが出来たというのは感動しました。
再び最終封印である女神を失った世界。
青空は消え、まるで血の色のような赤い空が広がる。
「ひどい……これが封印なき世界なのか!?」
ノウェは驚愕する。
世界が平和を取り戻すには新たな封印の女神が必要だ。
神官長セエレなら何か知っているかもしれない。
ノウェたちは封印騎士団の神殿に向かう。
だがもうセエレは避難したあとだった。
セエレ、セエレ、セエレ…
その名にマナの狂気が呼び起こされる。
「セエレは死なないわ。だっておかーさんに愛されてるから。あたしよりずっと。
でもね、いい子はカミサマに嫌われるのよ。カミサマはカミサマを愛する子を愛してくれるのよ。だからね、あたしは、悪い子だけど愛されるのよ。」
そんなマナを見て、もうこの女は使い物にならないから置いていけとレグナが言う。
しかしもうノウェにとってマナを救うという事は、世界を救う事と同じだった。
どちらも絶対に諦めない。
救ってみせる。
では女と世界をどうやって救う?お前はどうやって強くなる?
ノウェはレグナの問いに答えられない。
言葉だけは達者な浅はかな人間。
だがレグナにとってノウェは特別な存在であった為、彼に助言を与えてやる。
世界が崩壊してこそ見えてくる真実の姿がある。
そう、新たな世界は空にある。
一行は空へと舞い上がる。
マナの幼児化演技がなかなか良いです。
これまでがかなり冷めていたのでこの変化はかなり良いです。
あと最終封印の他にも確か三つ封印があったはずなのに、それはどうしたんだろうと思っていたのですが、それらは1で破壊されてそのままって事なんですよね。
世界にはもう初めから最終封印しかないと。
ていうかもうアンヘルとカイムが退場してしまったので、ちょっとどうでもよくなってきています\(^o^)/
嘘です、最後まで頑張ります!
このままでは赤き竜によって世界が崩壊してしまう。
正気を失った赤き竜が目指した場所は「聖地」と呼ばれる、かつて女神の城があった場所。
そして「赤き竜」と「声を失った戦士」が出逢ったといわれる場所でもあった。
アンヘルを追って聖地に降り立つノウェたち。
そこにはカイムも待っていた。
もう何のために、誰のために封印の女神になったのかも思い出さない。
自分は人間の為ではなく、ただ一人の為に、彼の為だけに世界を守ろうと、封印の女神となったのに。
それは誰だっただろう…。
全てを忘れてしまい、世界を焼き付くそうとするアンヘル。
そんなアンヘルを見てカイムは…
"アンヘルを倒せ"
"自分とアンヘルのためには、これが一番いい方法だ"
ノウェとレグナにそう思念を送る。
ノウェはようやく気付く。
カイムが直轄区を襲い、鍵を破壊しようとしていたのはアンヘルの為だったのだと。
アンヘルの封印の負担を少しでも和らげようとしていたのだ。
アンヘルを裏切ったのはヴェルドレ。
だからカイムは三年前ヴェルドレを殺したのだ。
アンヘルを苦しめたヴェルドレが許せなかったのだ。
「俺はあの二人は犠牲者に思えてならないよ。」
そう呟くノウェ。
しかし世界の為にも、アンヘルは止めなければならない…。
「我ヲ 呼ブ者、カイム…? カイム!見エナイ………ドコニイル………」
カイムの名を呼びながら、アンヘルの身体は落ちていく。
そしてようやく最後の再会を果たす二人。
「カイム!おぬし……今までいくたびも我の"声"を聞き、ことあるごとに救いに来てくれたのだろう?
どれほどの人間を敵にまわしたことか……我は……何も……知らなかった。
気づくことができなかった。
今一度おぬしとまみえる日をあれほど待っておったのに……。」
カイムはアンヘルにそっと触れる。
それはアンヘルが好きだった抱擁。
初めて会った時、憎しみしかなかった。
しかし共に戦う間に確かな信頼が生まれた。
別れがこんなに哀しいなんて知らなかった。
こんな自分がまだ涙を流せるなんて知らなかった。
思い出が流れて、消えていく。
「もう良いのか、カイム」
"ああ、行こう。共に"
赤き竜の身体が炎に包まれる。
契約者の死に、カイムも共に灰となり空へと溶けた。
最初で、最後の愛だった。
良いFエンドでした……!
これだけでDOD2やる価値があります。
アンヘル攻撃するのにも悲しくて悲しくて涙が……
ノウェ許さん。けど仕方ないのか…
カイムとアンヘル大好きです。
最後の「天時の直轄区」にやって来たノウェたち。
行く手を阻む封印騎士団を切り倒しながら先に進み、鍵がある塔を登っていく。
二人を迎えたのはエリスとジスモア団長閣下。
エリスはノウェへ必死に最後の説得をするが、逆にノウェに封印騎士団のやっている事は本当に正しいのかと問われ、それまで揺らぐ事のなかった騎士団への忠誠心が惑う。
罪人の言葉で揺れ動くエリスにジスモアが怒りを露にする。
エリスを投げ飛ばし、ノウェの前に立ち塞がる。
しかしこれまでの戦いで得た力もあり、ノウェはこれを撃退。
今度こそ止めを差そうとするが、なんとジスモアは傍にいたエリスを盾にする。
ノウェの剣がエリスの身体に突き刺さる。
ジスモアはまるで実態のない黒い靄のような姿となり逃走してしまう。
ジスモアも契約者であり、代償に肉体を失っていたのだった。
倒れるエリスの身体を受け止めるノウェ。
「やさしくて……繊細なのに、どこか猛々しい……。あなたのそういうところに、わたくしは……。お行きなさい、ノウェ。もう止めないわ…。」
エリスは静かに目を閉じる。
ただひたすらに正義を追い求め、ただひたすらにノウェを想ったエリス。
彼女の想いはノウェに届いたのか……。
エリスの死を犠牲には出来ない。
ノウェたちは先に進む。
すると塔の中で神官長セエレと再会する。
たった二人の兄妹のようやくの再会に喜ぶセエレ。
しかし母親の愛情を独り占めし、いつまでも偽善者ぶるセエレを、マナは今でも恨んでいた。
自分たちの敵ではないというセエレに、味方でもないはずだと冷たく突き放す。
そして塔の最上階で再びジスモアと対決して勝利し、鍵である「聖砂漏」の破壊に成功する。
これでようやく人々に平和が訪れる。
だが世界の真実はとても残酷だった。
全ての鍵を破壊した二人にセエレが告げる。
直轄区の鍵とは、最終封印である赤き竜の封印の為だったのだ。
人間の女神とは違い、竜の力は強い。
暴走する恐れのある竜を、たくさんの人々の命を犠牲にして得た強い力を使い、自由を奪う必要があった。
「知らなかった…私、知らなかったの…」
マナは自分の犯した罪の恐ろしさに正気を失い、精神が子供の頃へと戻ってしまう。
その頃、肉体を縛り付けていた封印が解けた赤き竜は、自分をこんな目にあわせた人間への憎しみのみを抱き空へと舞い上がっていた。
赤き竜の降り立つ場所は火の海に変えられた。
「スベテノ人間ニ、滅ビノ業火ヲ!」
咆哮と共に復讐の言葉を叫び、アンヘルは飛び立つ。
ノウェたちは急いでそのあとを追った。
ノウェたちがアンヘルの封印が解けるっていうのは知らなかったとして…、帝国軍との戦いのせいで発生した、世界を脅かす毒素の話はどこにいったの??
それともそれは建前で嘘だったんでしょうか。
まぁもう誰もその話には触れていないので忘れる事にします。
なによりマナ…!
お前結局18年前と同じ事してるじゃん!!
本当に何がしたかったん(´・ω・`)?
セエレももっと早く言えよと…