・黒バス夢(男主)
・MKP(もし恋プロジェクト)シリーズ1
・このシリーズはいつものお相手(紫原)でなく他のキャラと恋愛したらどうなるか、という
ゐ子ちゃんとの合同企画です
・設定は基本的に原作沿い
・場合によって学校が変わる
・女子相手あり
・夢主「
緋賀千早(ひがちはや)♂」
・今回は
緑間真太郎編
・帝光中学での話
・あくまで千早はノンケです
以上を了承してくださる方はどぞ。
「みど…り、ま……?」
ようやく我に返った時には、驚愕したであろう大きな目が己を見上げていた。
…何がどうしてこうなった。
思わず緑間はこの昼休みを反芻する。
ここは屋上。
バスケ部のメンバーと一緒に昼食を取り、部活の話をした。
監督に話があると赤司が出て行き、お菓子がなくなったと紫原が出ていった。
青峰は職員室に呼び出され、黒子は図書室に本を返しに行き、そして黄瀬は女子生徒に呼ばれ屋上を後にした。
残ったのは本を読んでいた緑間と、いつのまにか緑間の肩にもたれかかって眠りこけている千早だけになっていた。
(人の肩を枕にするとはいい度胸だ)
ちらりと横目で確認すれば、柔らかそうな髪が風に揺れる。
「………」
出来心だ、なんて簡単な言葉で済ませるのは酷く癪だ。
気持ち良さそうに眠る千早を見て、もっと近づきたくなっただけだ。
『ミドリン辞書貸してっ』
『げえええ!何だよこの点数!人間業じゃねー…』
『ぶっは!なに、今日のラッキーアイテムってカチューシャなん?』
変人だとよく言われる緑間に、比較的千早はよく懐いている。
それを緑間自身もわずらわしいとは思わなかった。
(もう少し…もう少し、近くに)
そう思ったら、唇が触れていた。
だがそれで目を覚ました千早が酷く驚くのは当然である。
「へっ……い、ま…?」
(……しまった)
怒るだろうか、引くだろうか。
なんにしろあまりいい反応が返ってくる気がしない。
ばつが悪そうに、緑間は再び千早を見た。
「キスした!?ちょ、寝てる時とか意外とロマンチストだな!つか緑間マジむっつりスケベー!」
「…!?」
意外なことに、千早はそう言って笑ったのだ。
「うわ!もう昼休み終わるじゃん!オレほとんど寝てたのかよー。ないわー」
「……」
「つかみんないなくね?なんで?」
あまりにいつも通りで、逆に違和感を覚えるほどだった。
『緋賀っちー、ん〜』
『うあはは!バッカ黄瀬やめろってー』
ふと黄瀬と悪ふざけをしていたことを思い出した。
近づきたいと、触れたいと思ってしまった自身を、あの悪ふざけと同じにされたというのか。
(それ、は……)
「…不愉快だ」
「え?」
「不愉快だと言っているのだよ」
「…は?何が?」
一体何に対していらついたのか、緑間自身にさえ理解しかねた。
だが、千早の中で「なかったことにされた事実」がどうしても納得いかなかった。
ただ首を傾げる千早に、そのイライラは募る一方で。
「お前にとっては犬に噛まれたようなことかもしれんが、それを悪ふざけと思われるのは不愉快だ!」
(…一体、オレは何をそんなに怒っている?黄瀬の悪ふざけと同レベルに扱われたことがか?…いやそれ以上に、オレは)
千早のことを、弟のようだと思った。
一人っ子の千早も緑間を兄のようだと言って懐いた。
あまり頭が良い方ではないが、緑間が勉強を教えると言うと素直にうなずいた。
小柄でどちらかというといじられキャラな千早は、青峰や黄瀬のイタズラの標的にされがちだ。
だが緑間には警戒心など見せず、今日のように隣で眠ることも多い。
(…ああ、それをオレだけに許されたものだと思っていたのか)
甘えてくる千早がかわいかった。
そんな千早が愛おしかった。
ずっと、愛おしいと思っていた。
(このタイミングで気がつくとは…我ながら)
「緑間のっ…バーカ!」
「は!?」
我に返り視線を戻せばキッと睨んでくる千早。
何やら相当ご立腹のようだが、緑間には何がなんだかさっぱりわからない。
「なんだよ不愉快って!寝てる間に勝手にっキス、とかしといて!そんで勝手に怒ってるし!なんでオレが怒られなきゃいけねーんだよっ!」
「…!」
「わ、悪ふざけとか思うに決まってんだろ!緑間がマジメにそんなことするわけねーしっ…!あそこでオレがキョドったら超恥ずかしいじゃん!普段どおりにしなきゃって、思って…流そうとしてんのに!」
きゃんきゃん喚くように千早はまくし立てた。
しまいにはほんの少し涙目になっている。
先程の茶化したような態度はどこへやらと言わんばかりだ。
「オレばっか、超緊張してバカみてーじゃんかよ!」
「っもういい…!」
「!?」
抱きしめた千早の身体は想像以上に華奢だった。
同じスポーツをしているとは到底思えないほどに。
「…悪かった。怒らせるつもりなどなかったのだよ」
「っ…謝るし!余計オレ恥ずかしいじゃ…」
「お前のことが好きだという自覚がなかったんだ」
「…へ……?」
きょとんとした大きな目が緑間を見上げた。
「だから先に行動してしまった。順序がバラバラになったことは悪いと思っている」
「え、ちょ、待っ………なに、緑間ってオレのこと…」
「好きだと言っているだろう」
「…え、ええええええ!?」
「お前は違うのか?」
「!…え、と……」
「答えないのならもう一度するぞ」
「ぎゃーっ!」
悲鳴と共に千早の顔は緑間の胸に埋まった。
「…おい、これではできないだろう」
「できなくしてんだよっ!」
「お前はオレのことが嫌いなのか?」
「違っ……!」
反射的に上を向いた瞬間ちゅ、と軽い音がした。
「バカめ。だからお前は甘いのだよ、緋賀」
「っっっっ…!」
みるみる顔が赤く染まり、再びじわぁと千早の目元に涙が溜まる。
調子に乗りすぎたかと思わず硬直した緑間は即座に反省したがもう遅い。
「う、うう〜……」
「!?わ、悪かったのだよ!自覚した途端どうにもお前がかわいく見えて仕方な…」
「…かわいいとか、オレ男だし嬉しくない…」
「む……悪い」
「緑間のことスキだけどっ…なんか、そゆのってよくわかんねーし!」
(…ああ)
少し子供っぽい千早らしい答えだと思った。
ならば、と緑間は微笑み千早の頭を撫でる。
「お前がそう言うのなら無理に答えを出す必要はないのだよ。だから、また気が向いたらオレの隣で昼寝でもすればいい」
「……いーの?」
「構わないのだよ」
おそるおそる尋ねてくる千早を再び愛らしいと思ったが、それは胸の内にしまっておくことにした。
(緋賀が自覚した暁には…しっかり責任を取ってもらうのだよ)
ふむ、と一人納得したところで緑間はほくそ笑む。
無自覚であれなんであれ、千早が己に対して気を許しているという事実は変わらない。
多少生殺しの目に合うのは置いておくとして、それでもはやり悪い気はしない。
(…そうだ。何も変わらない。ただ緋賀の気持ちをちゃんと引き寄せてやればいい話なのだよ。さほどわずらわしいことでもない。なぜなら勉強の面倒を見てやるのも隣で寝顔を眺めるのも、…オレだけの)
終わり
**********
「特権」なのだから。
…というわけで、一発目はみどりんでした。
超絶難しかった…!
千早は純粋にミドリンに懐いてたイメージ。
ミドリンもそれをかわいーなコイツ程度に思ってた。
でも寝顔見てたらむらむらしちゃって←
キスしたら「あ、オレ緋賀のこと好きだったのか」って気づいたマイペース緑間さん。
千早は緑間のことスキだけど、恋愛の好きまでは至ってない感じ。
でも近いとこまできてる、って雰囲気。
なのに緑間さんがいきなしえらいことするもんだからパニック。
そのうち緑間さんのゴーイングマイウェイに落とされます。
ガキだからな千早はよう……
懐く、ってのは千早の中の最大のデレだと私は思っている真顔
お粗末さまでしたー(土下座)
ぎゃんかわ!もうちーくんに関しては
ぎゃんかわを使うぜ!ぎゃんかわ!!\(^o^)/←
みどりんがマジみどりん!優しくも
マイペースで揺るがないあらやだ男らしい!(うるさい)
いいなあ……こっからアレ?オレって……みたいに
なっていくちーくんとか想像したら
頭が禿げそうであります……!!\(^o^)/←禿げろ
もっかいするあたりめちゃさすが緑間でありますっ(笑)
まだ成立はしてないぐらいだけど
このカプは癒されるし可愛いんだろなー
さすがみどりん!!ってなるんやなとおもた(感想が頭悪い)
MKP楽しいねえええー!新しい感覚やし
いろんなちーくんが見られてマジオラ得!(*´ω`*)www
長々頭の悪い感想ですみませんです!
失礼しました!
ひぃいいいいいい!ありがとうございますううううあああああ!
みどりんといえばマイペースしか思いつかなかったのでこの有様\(^o^)/
つか千早がみどりんに懐きまくってるwwwwww
クラス違っても廊下とかで逢ったら「あ、ミドリーン!」と駆け寄るアレですな。
ああいうツンなタイプの後ろをとてとてついて行くというところは高尾ちゃんとかぶっているゴメン高尾ちゃんorz
そして相変わらず千早がノンケであるwww
そのうちだんだんとほだされていくんだろーなー(´ω`*)
MKP楽しいですなぁあああ!\(^o^)/
コメントありがとうですー!!!