「んん…」
…喉、渇いたかも…
確か水飲み場があったよね。
そこまでならなんとか一人でも行けるかな。
みんなを起こさないように気をつけないと…
「…く、暗い……」
予想以上に暗い!
一応灯りは点けてるけど…
…あ、あれ……?
先の曲がり角、誰かいる…?
だ、誰だろう…!
なんか怖くなってきた…!
心臓がうるさくて誰の気配か判別する集中力が保てないよ…!
その瞬間、角からぬっと黒い影が現れて…
「…!」
「ひゃっ……!」
…え……この感じは…
「…………千里…」
「み、つなりさん…?」
……だ、ダメ…っ!
「っ…!」
「!」
思いっきり顔逸らしちゃった…
だって、心の準備もできてないのに会えないよ…!
……ど、どうしよう…
向き合うって決めたのに、言葉が何も出てこない…
まだ顔も見れないけど…
何か、言わなきゃ…!
「……あ、のっ…」
「すまない…っ!」
「えっ…」
バン!と床を叩くような音。
恐る恐る確認すると、三成さんが手をついていた。
「今更…何を言っても許されぬことはわかっている…!だが私は…!」
…いつもはまっすぐ張り詰めたような三成さんの気が、酷く揺らいだ気がした。
「千里を傷つけた…!」
**********
三成さんお久しぶりです。
久々に普通の日記のようなものを。
たまにはリアル?にいきますよ。
最近少し目からうろこだったのが、銀魂のタイトルにもあった「人は忘れることで生きていける」的な。
それは当時の思い出が時と共にかすんでいくからなのか、新しい思い出が上に覆い被さってしまうからなのかはわからんが。
当時は絶対に忘れない、私は変わらないと強く思っていたことも、結局は過去に追いやられてしまう。
時間とは残酷です。
そして人間は都合のいい生き物です。
忘れて忘れて、新しいもので上から包み隠していけるから前に進めるんですね。
まさか自分にもそんなことを考える日が訪れるとは…
いろいろありましたけど、なんだかんだで生きていけるものですね。
人って本当に忘れていくんですね。
そして性懲りもなく傷ついたりするんですね。
…おや?少ししんみり(笑)
そんな暗い話じゃないんですけど…
たまにはこんなのもいいですよね、ね←