話題:今日見た夢


横になって身体を休めようとベッドに手をつくと、不意に喉に違和感を覚えたその刹那、喉の奥から勢い良く何かが飛び出してきた。

始め、嘔吐してしまったのだと思ったのだが、違うのだとすぐに気付いた。
目の前に二本程、触手がのたうっていた。
目の前に広がるその光景に、身体がそれに貫かれでもしたのかと思ったがどうやら違うらしい。
それは私の口から伸びており、更に喉の奥へと続いている。
赤黒く、凝固した血液の塊やレバーのような質感のそれは、ベッドの白いシーツによく映えた。
触手は喉の奥からズルズルと這い出るように伸び続けていたが、嘔吐きに耐えきれず激しく咳き込むと、二本の内の一本が千切れ、粘液にまみれながら苦しげにのたうち回る。
それは地面から引きずり出された蚯蚓の姿を彷彿とさせた。

痛みはないものの、息苦しさと強烈な嘔吐きに涙が止まらず、しかしどうすれば良いのかも分からず蠢いているそれを、ただ呆然と眺める事しか出来なかった。





柔らかいものが勢いよくドゥルンって口から出てきたものだから、何かに身体を貫かれたんじゃないかと思う程だった。
怖いと云うか、苦しいし気持ち悪くて胃の中のものを吐いた時とはまた違う不快さだったし、やたらリアルな感覚だった。

一部千切れた触手が、粘液にまみれウネウネと蠢いていたのは正に悪夢。