話題:SS
かくして、最新型ウソ発見器【EMMA】が初めて実践の場で使用される運びとなった訳だが…
尋問を始めようと口を開きかけた町村警部の機制を制する形で、先に口を開いたのは意外な事に容疑者の方であった。
『その前に…』
『…ん?』
出鼻をくじかれた町村が少し間の抜けた表情で容疑者を見る。
『その前に…この最新型ウソ発見器を使った取り調べがどのような流れで行われるのかを聞かせて欲しいのですが』
窃盗事件の容疑者という立場でありながら、よくもまあ、そのような事をぬけぬけと…。町村は、半ば呆れたような表情で云った。
『お、お前なぁ…自分の立場ってものが判ってんのか?』
しかし、容疑者は平然と言葉を続けた。
『確かに容疑者ではあるけれども、最新型ウソ発見器の実験という観点から見れば協力者とも云えるでしょう?』
確かに…彼の同意なしに【EMMA】を使った取り調べを行う事は規則上出来ない。それは判っているのだが。
『それに…今の話は、どちらかと云えば、私は貴方よりも横にいる白衣の方に向かってしているのですよ』
そう云いながら容疑者の男は、町村の横に立つ仁来の顔を見た。
『お…』
これには流石に町村も言葉を失っていた。今の今まで取調室において主導権を握っていたのは間違いなく町村である。それが【EMMA】の登場と同時にアッサリと脇役に追いやられた形になっている。
『仁来さん…』
町村は明らかに不満の滲む声で白衣の技術者に視線をやった。当然、仁来は容疑者の要望などにべもなく却下するはず、町村はそう思っていた。
ところが、
少しの間、何かを考えるように黙って【EMMA】に視線を落としていた仁来の口から飛び出したのは、町村の予想を裏切る言葉であった。
《続きは追記からどうぞ》♪
『…いいでしょう、判りました』
『仁来さん!?』
町村は思わず声を上げていた。しかし仁来は、そんな町村を制するように手を上げながら言葉を続けたのだった。
『やはり、双方が納得した上で事が進むのが理想でしょう。彼は容疑者ではありますが、まだ犯人と決まった訳ではありませんし、ここは公平に行くべきだと思います』
そう云われてしまうと、町村としても返す言葉がない。
『それに…【EMMA】を使った取り調べは私に最大の権限がある…ですよね町村さん?』
そうなのだ。実は、【EMMA】使用の際には仁来の言葉に従うようにと、事前に町村は直属の上司である課長から云われていたのだ。当然、町村は抗議したが、どうやらそれは課長にもよく判らない、“上”からのお達しであるらしく、そうなるともう町村としては完全にお手上げである。
思えば…
この仁来と云うのも得体の知れない男である。だいたい、どこの部署に所属しているのかがまるで判らない。ただ、少なくとも科捜研の人間では無いだろう。町村はそう当たりをつけていた。
もしそうならば、最初に『科捜研の仁来です』と挨拶した筈だ。大抵、警察の人間同士が初めて顔を合わせる時には『捜査〇課の〇〇です』とか『〇〇署の〇〇です』と云う風に先ず自分の所属部署から名乗るのが常となっている。そう考えると仁来は警察の人間では無いのかも知れない…。
得体の知れない容疑者と素性の判らぬ白衣の男に挟まれ、町村は取調室の床全体がグラグラと揺れているような足元の覚束なさを感じ始めていた…。
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ゴールデンウイークを目の前に、いよいよ完結が間近に迫って参りました(^_^)v
高橋尚子が金メダルを取ったオリンピックで云うなら、ちょうどサングラスを投げ捨てたところ。ラストスパートに向け、たった今、私もヅラを投げ捨てました!!(゜∀゜;ノ)ノ
なんと!
《》が無いと
でもでも
夢邪樹さんが元気そうで良かったです
そう言えば、かなり長年愛用していましたよねぇ
だいぶ勝手が違うでしょうから、無理せず少しずつ慣らしていって下さいまし
本当これからどうなるのだろう?
実は私が一番気になってたりして…
取り敢えずは何とか完結させて…この世界観を継承させた話を改めて落ち着いた状態で書くのがベストかなあ〜って気が ちょっとしてたりする
万人がホッとする完結間近宣言
毛の一本一本が純金で出来ている時価40億の金髪ヅラを惜しげもなく投げ捨て
力技で完結させたいと思います
そ、それは古事記にも記されている幻の伝統儀式
それでは私も 投げ捨てたヅラを一旦取りに戻って、改めて被り直してからフィニッシュしたいと思います
携帯をかえたら 私の愛用絵文字がなくなってしまいました
o(><)oあじゃぱぁぁっ
と叫んでごじゃる
みのさんが ヅラをかぶりなおした頃 また改めて参りますじゃぁ
(¨;)
え〜、これから どうなるんだろっ♪
o( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oワクワク♪
o( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oワクワク♪
今日の展開も、まさかの意表をつく展開だしっ♪
ワクワクが止まらない〜
トキノっち天才っ
トキノっちお疲れさまでした〜
目 ゆっくり休ませてねっ
やっと終わりが見えてきたようにゃちゅこちにゃぢぇらかコハルがホッとちてマチュピチュ
つかまちゃか天才お笑いイケメン紳士トキノ伯爵がヂュラを投げたとわっ( ̄□ ̄;)!!
ヂュラも進化ちてマチュピチュにょれわかりにくいれちゅニャリンよん
ならばこちらも
心して読むために滝の荒行を
そしてつけ髭とネグリジェを身にまとい正座をして静かに待つことにしましょう