派遣のお仕事ひと段落しましたー。
明日はちょっと前の職場関連でバイトしてきますが、一週間ほどお休みです。金曜日には帰省しまーす。
妹が出産するのでお盆明けまで実家にて手伝いしてきます。
今日いやもう昨日、は6月10日でした。特になんの日でもないです(いや検索すればなんかの日だと思うけど)。
日中ツイッターにえろい兄さんの絵がいっぱいあがってて、いなこさんが「今日はえろい兄さんデー」って言い出したので乗っかることにしましたよ!
あ、先にいなこさんちのろぐそうこでエロかわいい兄さん(と森永くん)がいるので見てくるといいよ→
GO!(あっでもR18記事だわ)
では追記からどうぞ!
※以下は原作とは一切関係ない妄想文です。
※18歳未満の方は閲覧をお控えください。
※森永くん就職後、数年経った頃のお話。
※大正暴君じゃなくてごめんなさいです…
【Waiting in Vain】
森永がめかしこんで出かけて行った。
友人の結婚パーティの二次会なのだという。
「ほんとは先輩ともっと一緒にいたいんだけど、お祝いごとは大事だし」などと言っていたことを宗一は思い出す。
最近は仕事が立て込んでいてなかなか名古屋に帰って来れない森永と、久々に顔を合わせたのは昨日の夜。金曜の深夜のことだった。
宗一も相変わらず研究と、それ以外の雑務を片付けていたら帰宅が遅くなってしまった。
玄関に大きな革靴がきちんと揃えられているのを見て、宗一の口角が無意識に上がる。
扉を開閉する音で気付いたのか、森永が自室から出て宗一を出迎えた。
「お帰りなさい、先輩」
「おう、……おかえり」
笑顔の森永は「ただいま」と言って靴を脱いで歩を進めた宗一を抱きとめた。森永の匂いと温もりが宗一を包む。
「……ただいま、先輩。寂しかったです」
「なんでだよ。昨日も電話よこしたろーが」
だらりと垂らしたままだった腕を森永の胸に突っ張って、引き剥がす。
「もう、そこは『俺も寂しかった』って言うとこでしょー?」
玄関先でぐいぐいと力の応酬をする。宗一の眉間には皺が寄り始めていた。
「誰が言うかそんなこと!ったくお前はなんでいちいち……っ」
そこで森永がふっと力を抜いた。綱引きの要領で、宗一の体がまた森永の腕の中に納まってしまう。
「うわっ」
「電話も嬉しいけど。やっぱり直に触りたいです」
森永の胸に押し付けている宗一の手のひらに、熱い鼓動と言葉の波動が伝わってくる。
「……っ」
やがて、宗一の体から力が抜けてくたりと森永に凭れかかるのを、森永は目を閉じて受け止めた。頬に触れる宗一の肌が熱くなってくる。
可愛い、と少し顔を動かして軽く口付ける。睨みつけてくる視線をかわし、唇を塞いだ。
抵抗されるのも想定内で、それでも飢餓感が抑えきれない。
「……ん、ん……っ」
二人の間の熱がどんどん高まるのを感じながら、森永は宗一を味わうことに夢中になった。
コーヒーと、煙草の匂い、苦いはずのそれらが何故か甘く感じる。想定していた抵抗はなく、宗一の手は森永の胸元をぎゅっと掴んでいる。
苦しそうな宗一の舌先と唇を名残惜しく舐めて、さりげなく首筋に吸い付いてから森永は宗一を開放した。
荒い息の下で、宗一が悔しげに洩らす。
「……てめ、……これ以上は、しねえから、な……」
「えーっ?なんでですかあ!俺、また来月まで帰れなさそうなのに!」
「知るか!」
今度こそ森永を突き放して、宗一は自室へと入って行ってしまった。赤く染まった耳は隠さずに。
日曜の朝もぶつぶつ文句を言っていた森永だったが、朝食の後一緒にリビングで過ごしている内に落ち着いたようで、宗一は内心安堵した。しかし、じっと宗一を見つめるばかりなので、見られる宗一の方が落ち着かなくなってくる。
「おい、お前出かけるって言ってなかったか。もう二時だぞ」
「はあ。出かけますよ。そろそろ」
「行けよ、早く。うぜえ」
「ギリギリまで見てたい」
「てめ……」
ソファに座ったまま、森永の尻を足でどついて追いやる。
青筋を額に浮かばせる宗一を見て、森永はさすがに立ち上がった。
「分かりましたよ、行って来ます。夜ご飯、鍋に味噌汁と、あと煮魚作ってありますからチンしてください。あと冷蔵庫に野菜が……」
「うっさい早く行けっ」
「はいはい」
いつもはつけない銀のアクセサリーが森永の胸元で揺れるのを見て、「近い」と文句を言おうとした宗一の耳元で「行ってきます」と軽いリップ音が鳴る。小さな、小さな官能の灯火。
「……っ!」
宗一が耳を押さえてクッションを投げつけた時には、森永はもうリビングを走って出て行くところだった。
結婚式の披露宴やら二次会やら、宗一はあまり出席した経験がないため、森永が何時に帰ってくるのか見当がつかない。ノーネクタイで行ったのだから、それほど堅苦しい席ではなさそうだというくらいで、時計を見ては「あいつ遅いな」と思うばかりだった。
森永が用意していった夕飯を済ませて片付け、風呂に入る。ふと鏡を見て、首筋に真新しい鬱血の跡を見つけた。昨夜、玄関でつけられたものだろう。それほどきつく吸われたわけでもない気がしていたが、それと分かるくらいには赤くなっている。
そして思い出される、熱い唇の感触。
一緒に住んでいた頃は、隙を見ては口付けられていた唇。流れ込む吐息、絡み合う舌の官能、溶け合うお互いの体液。記憶から切り離せないそれらの体感が押し寄せ、宗一の拍動は速くなるばかりだった。
「……あのやろう……」
ぎり、と歯を噛みしめ、宗一は乱暴に体を洗った。今回は絶対にもう何も手出しさせない、と誓う。
パジャマに着替えて浴室を出たところで、帰ってきた森永と出くわした。
「……おかえり……」
「あーっせんぱい、ただいまー」
酔っ払って上機嫌の森永は、当然のように腕を広げて宗一に近づいてきた。
「やめろって、酒臭い!」
「ふふふ、先輩はお風呂入ったの?いいにおいします」
「お前は水飲んで寝ろ!」
酔っ払いの腕をかわして、宗一はキッチンで水を汲んで差し出し、そのまま森永の脇をすり抜けて自室へ入ろうとした。
「先輩」
「……離せ」
何もさせないと誓ったはずの身体は、後ろから森永に抱きこまれてしまうと、もう動けない。
森永の手が宗一の温まった肌を撫でる。
「昨日、なんにもしなかったでしょ。俺、明日帰っちゃいますよ……?」
「か、帰ればいいだろ……っ」
「寂しいとか、ほんとそういうのないんですか、先輩」
「ねえよ、ばか!」
「俺は寂しくて寂しくて、仕方ないのになあ」
洗ったばかりの髪をかき分けて、耳に舌を這わせる。
「やめろって……!」
くすぐったそうに肩をすくめる宗一の体温はどんどん上がっていく。
「じゃあ俺の寂しいの、解消させてもらえませんか、先輩」
ベッドに横たわった宗一は、森永の愛撫から逃げるように足をシーツの上で何度も泳がせていた。全身に力を入れて、息を殺す。その動きに合わせてずるりとパジャマと下着も下げようとして、宗一の手がそれを制した。
「や、やめろって……」
「はあ、なんで今夜はそんなに嫌がるの……」
構わずに、中途半端なままごそごそと下着の中を探る。
乳首を執拗に弄った後で、すっかり勃ち上がって濡れる宗一の陰茎を捉えた森永は、そこに唇を寄せながらため息をついた。
「まあ、こっちは嫌がってないみたいですけど」
「……っ」
不適に笑った森永の口の中に宗一自身が飲み込まれていく。宗一はぎゅっと目を瞑った。
「う、ううっ……あ……」
ちゅ、ちゅ、と耳に届く音、敏感な器官に感じる直接の刺激。既に十分高められた宗一の熱はあっという間に頂点に向かう。
「あ、あ、……っりながっ……」
「!」
丁度口が離れた所で、宗一の身体がびくん、と強張った後で弛緩した。
「お預けされてたのは俺の方なのに」
くす、と森永が微笑を浮かべた。その頬にも飛び散った雫を掬い取って舌で指を舐めるのを宗一は呆然と見ていた。
「……こんなにたくさん。先輩って相変わらず一人でしないんですね」
「う……っうるさ……」
すべらかな腹部に指先で気ままに伸ばされる白濁。胸の先端にその指で触れる。
ひく、とまだ震える体にそっと覆いかぶさると、森永は宗一の逸らした顔を覗き込んだ。
「俺がずっと、先輩のこと触ってあげるからね」
森永の長い睫の奥から優しい瞳がのぞいた。
「大好き。他の誰にも触らせないで……」
さっきまで意地悪な言葉を吐いていたその口で、従順な後輩の甘えたような台詞を言う。
宗一はまた睨み付けるしかできない。
「……っお前以外の誰が触るってんだよっ」
「うん、嬉しい。ありがと、先輩」
その後はもう、誰にも触れない二人だけの時間。
end.
……っぶはあ!
今回のイメージソングこちら〜
ANNIE LENNOX/Waiting in Vain
元歌はボブ・マーリーなのかな。
ひたすら待つ歌で切なめだけど、信じる強さみたいなのもあって大好きです。
文中の台詞のひとつはしあさんのつぶやきから拝借しました。
えろい兄さん書けたかな……頑張ったよ!