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うちのヘタコレ小話。


※ヘタコレ設定の立波、丁諾。




「なんかさ、最近、隣静かじゃね?」

そう言って切り出したのは101号室に住むポ.ー.ランドだった。
ふりふりピンクの可愛らしいお部屋にはテディベアだって、似合ってしまう。

そんな彼を自分の足の間に座らせて背中から抱きしめるようにして座っているのは恋人のリ.ト.ア.ニアだ。彼の部屋は103号室で、ちょうどポーランドの部屋の隣の隣にあたる。

「隣って…102だよね。デン.マ.ークさんの部屋ってこと?」

「そーそ。夜に俺がリトの部屋とか行き来するっしょ?いつもは結構遅くまで電気ついてたのにさ、最近真っ暗になるの早いなぁ…とか思うんよー。」

「お疲れなんじゃないの。」

リ.ト.アニアの両腕を自分のお腹の辺りまで強引に引っ張って更に密着しようとするポ.ー.ランドに、リトア.ニ.アはいたたた…と苦笑してみせた。

このマンションに住むようになってからは、2日に一回、いや1日に一回のペースで、こんなじゃれあい…というか触れ合いというか、とにかく相手の部屋に入り浸るようになっている。
まぁ、二人は今年の8月に夫婦になったばかりの熱々の新婚さんなので、そのことになんら不思議はない。ちなみにこのマンションでカップルが成立し、例え夫婦になったとしても一緒に暮らすという概念はない。

「らぶらぶしとらん…ってことかもしれんし。」

「え?」

リ.ト.アニアがポー.ラ.ンドの顔を覗き込む。何か、彼の頭が珍しく動いているようじゃないか。

「詳しく話てよ。」

「だから!デン.マ.ー.クとノ.ルウ.ェーがちょっと危ない感じなんかもしれんってこと!」

「えー。あの仲良し夫婦が?確かにちょっと前まではケンカしてたこともあったみたいだけど、今はそんな噂も何も…」
俺は聞いたことないよ…。

まるで自分の悪い夢のようにだんだん気を落としていくリト.ア.ニア。
確かにリ.ト.アニアとデ.ンマー.クにはそれなりに交流があった。
隣に住む似た者同士。否、「夫」どうし、手の掛かる嫁を抱えた者どうし、通じ会える部分があったのだ。これからも仲良くやっていこうと思っていた矢先に、自分のお嫁様はそんなことをのたまう。
「…あっちも新婚さんだったのに。」
「なー。まだ決まったわけとちゃうけどー。」

そもそもデ.ン.マークとノ.ルウ.ェーは友達時代も、そんなに仲が良かったわけでもなく。お隣さんの事情はなんとなく解ってしまうわけで。夫の方はちょっと天然ボケ…というか、ほわんっとした雰囲気をもっている元ヤンで、妻の方も昔はヤンチャしていたらしいが、今はそんなことも感じられないくらい感情を表に出さない人だ。

(て、いうか。あの二人の性格からして、夫婦になること自体、奇跡だったんじゃないのか……。)

リ.トア.ニアは頭の中でそんな台詞をぼやいてみる。


「早く仲直りして欲しいし。」

「ね。俺もそう思う。」

しんみりした雰囲気を打ち消すように、「今度、デン.マ.ークさんを訪ねてみるよ。」と、リ.ト.ア.ニアがポ.ーラ.ンドのおでこにキスをおとした。

「うん。俺もノル.ウ.ェーの部屋に行ってみる。」

心配そうな表情が消えることはなかったが、なんとなく、リト.ア.ニアの言葉に安心した様子で、少し口元を緩めるポー.ラ.ンド。

自分たちも夫婦で、お隣さんも夫婦で、やっぱり仲良くやって行きたいじゃないか。


二人の作戦会議?は始まったばかりだ。




★★★★

ゲームに忠実にしてみました。比較的、デンとリトは交流があります。私のトモコレだけかもしれませんが、夫婦やカップルって、やたらと夜遅くに一緒の部屋にいませんか?(笑)
特にリトポ夫婦はそうですな。
2日に一回、いや1日に一回の割合で仲良くしてます。


※この後、リトポ夫婦の心配もよそにデンノル夫婦はすぐに仲直りします。


現実は

デンノル大喧嘩

デンから別れを切り出す

ノルが嫌だと拒否

二人の愛が深まる←←?

仲直り

今現在ラブラブ。


な、感じです。

ほんと、人騒がせ。
私もほんとにドキドキしたorz

美味しくて美味しくないもの※リトポ






「これまぢ上手いしー。」
食後の一杯…
…たまにはいいんぢゃない?


リトがそう言って机の上に置いたのは、真っ赤な色をしたチェリーのウォッカ、
ほんのり甘いミドゥス。

そして、二本のグラス。


「俺のお気に入りなの。ポー、赤いの好きでしょ?」

リトの目が、長めの前髪で隠れてよく見えない。
だから、何を考えてるのか上手く読み取れない。

ポンッと勢い良く、二つの違う色の酒を開けてしまう。

赤いの好きやし。
可愛い色しとる癖に、トロッと苦くて甘酸っぱい。そんでもって妙に熱くて、胃の中でゆっくり溶けるみたいな。


リトが俺のグラスには赤いのを、自分のには蜂蜜酒を注ぐ。

そうして差し出された液体を一気にグッと飲み干すと、胸の辺りがキュッと焼けるような感覚がした。
「ポー、それあんまり良くないよ。」
「なん、俺の勝手やし。」
酒を持ってきたリトが悪い。

リトはグラスを持つとそれを自分の目線に合わせた。中の酒をゆっくりと眺め、それに飽きれば今度はグラスに口をつけ、ほんの少しだけペロリと舐めるように飲んだ。でも、すぐに止めてしまった。


リトは酒が強くない。酒に嫌われてるとか言って愚痴ってた。
しかも、こんな度数の高いものなんて好きじゃないはず。

俺はリトの手前にある赤いウォッカを奪い取るとまたドクドクとグラスに流し入れた。

身体が熱い。焼ける。でも止めらんない。
酒自体はそんなスキじゃない。けど、この感じはキライじゃない。
美味しくて、美味しくないもの。それは、俺が一番よく知ってるし。



「ポー、顔赤くなってきてるよ。」
「狙いはなんやし。」
「言わなくても、解ってる癖に。」
リトがため息混じりに呟いた。

トロン…とした目。リトも少し顔が赤い。
自分の心臓の音が聞こえる。これは…酒のせい?それとも……


「あっ…!」
いきなり、リトが強引に俺のグラスを奪い取った。
呆気にとられているうちに、リトがそれを全部飲み干してしまう。

ちょ、何やってるし……!!

「ゴホッ…きっつ…」
ほら、言わんこっちゃないし。
リトがギュッと顔をしかめる。
リトが喚いた勢いで、机にガチャンっと乱暴に叩きつけられるグラス。

「ちょ、リト何やっとるし…!」
普段そんな乱暴な飲み方せんのにっ。

そんな俺の言葉が聞こえているのか、いないのか…。
リトはゆっくり俺の方を向くと、無理やりな作り笑い。

「…もうお酒の時間、終わりにしていい?」
肩をグッと抱き寄せられ、今にも重なりそうな顔と顔。焦点の合わないお互いの目と目がぐらぐらと揺れた。

熱い。熱い。熱い。熱い。
身体が燃える。

「ん…っ」
ちょっと予想は出来てたけど、リトの唇が俺のに押し当てられた。
強引に口内に入ってきて、舌と舌が追いかけっこを始める。

赤毛のちょっと長めの髪の毛をくしゃくしゃにして抵抗しとるつもり。
リトって華奢に見えるけど、以外とそうでもないし?

だって今だって

すごい力だ。



「…んっ…ふぁっ…」
酒のせいで熱くなった舌が妙に快感で、身体の力がフワッと抜ける。そのままリトに寄りかかったら、それを良いことにそのまま押し倒された。
酒の力を借りたなリト?

オレはすっかり身体の力入んないし。
はいもいいえも、
これじゃ言えんし。






(やっぱ、えっちしたかったんやしー。)


消えそうな意識の中、うっすらとそんなことを思ったりした。






more...!

夏休みにて※アキヒカ番外編

※アサヒ君は塔谷家の養子で、わけあってアキヒカに育ててもらってます。故にパパママ。

※アキヒカ22〜23才設定。アサヒ10才程度。

※アキヒカ達は相手のことを名前で呼んでますが、使用というか、一種の愛情表現です←←

※せっかく車の免許とったから、初心者のうちにアキヒカネタに使わせてもらいます(笑)










「夏休みだよなぁ〜」
「世間はね。」

部屋の中に居ても、セミが遠くの方で鳴いている音がするし、まだ朝方だというのに、妙に明るい外の景色。

テレビの時報は8:00。
たまたまつけていたチャンネルではワイドショーが始まった。テレビの中では、声の高いイマドキの女性アナウンサーが、よく晴れた夏空の下、「今夏のオススメスポット」だという、テーマパークの紹介を始めたところだ。

ヒカルはその番組を別に何を考えるというわけでもなく、ただじぃっと眺めていた。
テーブルの上の食事にはほとんど手をつけてない。香ばしく焼けたパンも、冷えていた牛乳も、すっかり冷めてしまっていた。
それとは逆に、ヒカルの向かいに座っているアキラはパラパラと新聞をめくりながら朝食後のコーヒーブレイク中。食事に手をつけないヒカルに耐えかねたアキラが、新聞から目を離した。

「ヒカル…、朝食。」
「ん〜?」
「ちゃんと食べて。」
「…オレ夏バテかも。」
「でも、食べないと身体を悪くするだろう。」
僕たちは特に身体が資本なんだ。
まるで絵本の世界に入ったようなテーマパークをかけまわるアナウンサー。頭にはリボンのついたネズミのミミをつけている。
ヒカルはアキラに諭されパンを一口カジると、またテレビに吸い込まれていく。
なんとなく、
懐かしい気持ちがするのだ。

「おはよう。」
眠そうな目を擦り、リビングに入ってきたのはアサヒだ。
「おはよう、アサヒ。今パン焼くからね。」
「おはよー。」
アキラはニッコリ笑うと新聞を畳んで台所に向かう。
相変わらず出来た主夫だよなぁ…と関心するのはヒカルだ。

すっかり着替えをすませたアサヒがちょこんとヒカルの隣に座る。そしてヒカルと一緒になってテレビに目を向けた時……。




「あぁぁー!!」


「ぅわあ!!な、なんだよいきなりデカイ声でーーー!!」
「どうしたっ?!」
突然大声をあげたアサヒにヒカルは目をぱちくりさせる。台所にいたアキラも驚いた様子でカウンターから顔を出した。


アサヒは目をキラキラさせて二人の顔を交互に見ると、興奮した様子でテレビ画面に向かって指をさす。


「これっ!今、テレビに写ってるの!!ネズミーランドだよー!!!」













今まさにテレビの中でアナウンサーが飛び回っているテーマパークこそが、可の有名な"ネズミーランド"だったのだ。

「何?鼠?」
アキラが頭の上にクエスチョンマークを飛ばす。
その辺はまぁ、彼だから仕方ない。

「夏休み前から、学校ですごく人気だったんだ!!ナオ君もひなちゃんもお父さんとお母さんに連れてってもらうって言ってたよ!!」

椅子から立ち上がり熱弁を繰り広げる息子に、ただただ「へー」とテレビを見つめるアキラとヒカル。
確かに、カメラには親子づれや恋人たちの姿が多く写っている。
囲碁騎士に夏休みなんて現実的な話でないが、世間はすっかり夏休みなのだ。

ヒカル自身、そういえば…と、自分の幼い頃の夏休みを思い出す。
一人っ子だったせいもあっただろうが、散々甘やかされて育ってきた自信がある。
長い休暇になれば、大好きなテーマパークも、動物園も望めば連れていってもらえた。


懐かしさを感じるのは…そんな幼い記憶が残っているせいなのだろうか……。




ヒカルはチラリとアサヒを見る。目を輝かせて、一心になってテレビの中を見つめている。

つまりは、

「そういうこと」なのだろう。


「よし!!ならさ、
行こうぜ、ネズミーランド!!」

「本当おおぉっ!!?」
「えっ?」



ヒカルの発言にアサヒは驚きと嬉しさを隠しきれずに驚嘆する。パンと牛乳を運んで来たアキラが「いつ?」とカレンダーを覗き込む。

「いつにしよっか。俺とアキラが手合い、指導碁、研究会ない日っ。」
ヒカルの突然の提案に、「んー…」と唸りながらカレンダーと睨めっこを始めるアキラ。

「どうやって行くんだ?」
「都内だろ?車に決まってんじゃん!久しぶりに俺が運転するしさっ。」
「ちょっと待て!君、ペーパーだろ?!いったい何年乗ってないと思ってるんだ!」
「だってアキラが乗せてくれるからさぁ…、甘えちゃうんだよ…。」
「とにかく、運転するなら僕が車を出す!今のままじゃ、君はATだって満足に運転できないだろう!」
「なんだよそれ!ちょっと練習すりゃ、感覚くらいすぐ思い出すってー!」


「お母さん!」



いつものように言い合いを始めた二人だったが、アサヒの声で一時中断となる。


「ありがとう!!」
すごく嬉しいよ!

満面の笑みで勢いよくヒカルに抱きついたアサヒに、アキラがしばし休戦だな…と、愛しそうに息子の頭を撫でた。

「俺はさ、この三人で、楽しいこと、いっぱいしたいんだ。それだけなんだって。」
クスリと笑うヒカルの顔は、どこか満足気だった。"家族という幸せ"を知ってる自分は、きっとアキラと一緒に、それをアサヒに目一杯教えていく役割があるはずなのだと思っていた。
例え血は繋がらなくとも。

「楽しみだな。」
「今度の休日、絶対な。」
運転の話はまた今度でいいや。と、ヒカルは心の中で一人ごちた。





END


久しぶりアキヒカ番外編!!
拍手くれた方にリクエストして頂いたのがあったので、番外編です!養子の制度的には親子ではないですが、この話ではアキラママの策略でこんな風になってます。←詳しくは連載中の8話で(笑)






more...!

Blond is the colour



Blond is the color of my true love's hair.
His lips are like some roses fair
He has the sweetest smile and the gentlest hands
I love the ground whereon he stands.


I love my love and well he knows,
I love the ground whereon he goes,
I wish the day it soon will come
When he and I will be as one.


I go to Warsaw and I'll mourn and weep,
But satisfied I never shall be
I'll write him a letter, just a few short lines,
and suffer death a thousand times.



俺が本当に好きな人の髪の色は小麦色
唇は真っ赤に燃えた薔薇のようで
とびきり甘い笑顔をしてた
彼の手はとても優しかった
ポ.ー.ラ.ンド、君の立っているこの大地が
愛しいんだ

彼は俺の気持ちをよく知っていた
彼が行く土地が愛おしい
一緒になれる日が早く来てほしい

ワルシャワに行くよ
嘆き悲しみに
でもきっと、満足することはないだろう
手紙を書くよ
ただの短い文
そして俺は、
千回もの死に耐える








more...!

one day※リトポ

※更紗ちゃん、もし見てたら追記へどうぞっ。




ぽかぽか陽気。

昼間っから、ポーランドはフローリングに寝転がって鼻唄混じりに読書中。
食べたお昼ご飯の食器を洗い終わった俺はやれやれ…と結っていた髪を基にもどす。

「珍しく本読んでるかと思ったら、雑誌なの。」

「何か悪いー?」

「…いや、悪くはないけど。
でもこんな良い天気なのに部屋の中にいるなんてもったいなくない?」

よいしょっと呟きつつソファに座ればポーが顔をあげて「じじくせっ」とぷすぷす笑う。俺はすかさずそいつのオデコを小突いてやる。あのね、疲労が溜まってるのはお前のせいでもあるんだからね。
チラリと窓に目をやればサラサラとカーテンが揺れて、それは気持良さげに見える。こんな良い天気なのに…なんだかもったいない…!

「ポー、外で運動しようよ。好きだよね?」
「なん。いきなり。」
「部屋ばっかりじゃ身体によくないからっ。」
「…ん〜」
ポーがパタンと雑誌を閉める。 これは、ちょっと良い感じかも。
「何が得意だっけ?」
「ホッケー、バスケ、テニス、まぁ大抵できるし。でもフットボールはちょい苦手。」
「テニス!小さい頃よくダブルスとかしたよね。」
「やったやった!俺らまぢ最強やったしぃー!」

うんうん。
だからさ、スポーツじゃなくたっていいよ。ただゆったり散歩するとかでいいんだよ。
部屋に籠りっきりはダメなんだよ。


そんな気持を込めつつ、俺はニッコリ笑ってポーを見る。

でも、肝心のあいつはまた雑誌に夢中になりだした。しかも、明らかに男性雑誌じゃない辺りもう予想通りというか…なんというか。

「…俺の言ったこと伝わらなかった…?」
「なん?得意なスポーツ答えたし。」
あっ。この靴めちゃ可愛いしっ。また買ってな、今度の土曜なっ。
ピクリと…
微笑んでいる頬がヒキツってくる。
(っのやろう…!!)

「そんなに運動したいん?」
「へ?」
「リト、腕出すしっ。」
「腕…?」
ガックリしている俺の気持も知らずにこいつはどんどん自分勝手に話を続けていくんだから…
ポーランドルールってやつなのか、これも。

わけもわからずに右腕を差し出す。

「腕相撲するしっ。」

ポーの言葉を上手く飲み込めないまま、一瞬静止する俺。
「腕相撲って…」
えーーー!

と、言ってる間に腕をとられて強制的にソファから身体がずり落ちた。ポーと同じフローリングの床に突っ伏す状態になって、そのまま右腕同士を組まされる。
「勝負やしリトっっ。」
「え、ちょ、ポー?」
「れでぃーごーーっ!!」
「まっ」
…て…!!

いう暇も与えられず、いきなりの腕相撲大会っ。
でもやるからには負けられない。俺の適応力は自分で言うのもアレだけど、なかなか凄いんだ。いろいろな苦労があっての賜だと思うけど……。

ポーランドの右手をギュッと掴み全力で左方向へ力を入れる。ポーだって全く同じで、ちょっとすごい形相でこっちを見てくる。
「ま…負けんしーーー…!!!ぬぁ…くっ…」
「ち、力には…ちょっと自信あるんだからね…っ!!」
「ふ、不死鳥をなめんなああ…!!!」
「左利きなめんなよおおおお…!!!」

例え利き腕でない方で勝負をしようと、どうやらポーの力には勝っているようで、やや俺が優勢に。
切羽詰まった中でニヤリ笑ってやる。
もうすぐ決着が着く。こんなの早く終わらせて、とっととポーランドとピクニックデートだコラっ。

「ポーランドルール発動っ!!」
「なっ…」

もうすぐだった、もうすぐ勝利が降ってくるハズだったのに…

ポーランドが俺の右手を両手で包み込む。
「ずっと両腕のターン…!」

両腕VS片腕。
いくら力がポーランドより勝ってる自信があっても、さすがに大の男に両腕は無理だよ、無理。

呆気にとられたせいもあり、力のせいもあり。
俺の右手の裏がアッサリと床に着いた…。


「…勝ったし。」
口に手を当ててによりと笑うポーに、最早反論するのも馬鹿らしい。
「いつもこうなんだから…。」
盛大なため息を一つついて、そのまま床にバタンとうつ伏せになる。いつだってそうだ。ポーランドは、こういう奴なんだ。

「俺が勝ったからさ、今から俺の言うこと聞くんやよ?リト。」

「え?」
いつも聞いてるよ君の命令は…とは言わないでおくことにする。
今はちょっと違う雰囲気だ。ポーの目がキラキラしてる。

「リト、外行くし!」
「ピクニックデート?!」
思わずガバリと起き上がった俺に、ポーがによによと笑う。
「ちゃうちゃう。新しい花壇作るし。んで、ピンクのパンジーとか植えるん。」


ポーランド……

「…それ、」

すっごく良いアイデアじゃない?すごくexiting!

家の周りに敷き詰められた色とりどりの花を想像したら、なんだか途端に居ても立ってもいられなり、二人で出かける支度をする。まずは花の苗を買ってこなくちゃ。

「…ポーランドもたまには、良いこと言うよね。」
「それ褒めとんの?」

今日はぽかぽか陽気。
お花屋さんまでは手を繋いで歩こう。



END


脈絡のない、立波さん達のある一日。
計画のない日は、最後まで何をするのか決まらない。
そんな感じの話でした。

一貫性がない、書きたいシーンを詰め込んだ話にorz
トーリスは左利きだって何かで見たような気がするんですけど、違ったらごめんなさい。でも左利き萌えなんだ、自分←
more...!