鳥が飛んでった
鳥は飛んでったけど
ボクは鳥を見失わなかった
鳥は飛んでったけど
ボクはずっと鳥を見ていた
鳥が飛んでったら
ボクはしばらく
鳥に心をうばわれていた
鳥が見えている間
ボクは
自分を見失っていた
自分を見失っていた
words by 小泉吉宏
電車にのっているといろんな人をみます。バイトをしているといろんな人に会います。
学生やサラリーマンやおばあさんや親父さんやお母さんや小さい子や…たくさんの人とすれ違います。
どんな人にもその人が今まであゆんできた人生があって親がいて友だちがいて想いがあって…と思うと、すごく途方もないきもちになるのです。うちゅうに1人ほうり出されたような。
わたしが今日すれ違った人たちはわたしの人生にとって脇役でしかなくて、でもその人たちにとってわたしは脇役でしかないんでしょう。
わたしの人生の中で、果たしてわたしは主役だろうか。
わかしはわたしという役を演じていないだろうか、わたしという仮面をかぶっていないだろうか。じゃあわたしってなんなんだ、わたしって何者なんだ。
わたしって、誰だ。