レン翔



課題一緒にやりながら、レンがちょっと飽きてきたタイミングで
「おチビちゃん」
「チビって言うな」
翔は顔も上げずに言う。目線は、課題のノートに。
「おチビ〜」
「言・う・なっつってんだろ」
間髪入れず低い声で魅惑的に
「翔」
「っ!!!」
がばっと顔を上げた翔に、にっこりと微笑んだ。
「って、呼べばいい?」
「ん、あー……」
もそもそしている翔に、再び
「翔、好き」
「!!!!!!!!!!」
翔の顔がたちまち真っ赤になる。
「ばっ、おま……!」
「翔は?好きって言ってくれないの」
「はぁ!?」
おろおろする翔に、レンはクスッと笑う。もとより、それを言ってくれることはあまり期待していない。ただ、少し意地悪をしたいだけ。
「ほら。レン、好きって言って欲しいな」
「……ばっかじゃねーの!」
翔がふいっと横を向く。好きだと言ってもらえなかったことを少し残念に思いながら、からかいすぎたかな、と言って謝ろうとしたところ、翔がレンを見据え
「好きなんて生ぬるいもんじゃねー。俺様はお前を愛してるんだっつーの!」
「…………」
レンは驚いて軽く目を見開いて固まる。すぐに我に返って下を向く。その顔は少しだけ赤い。

「まったく……ほんと翔は、愛しい奴だよ……」





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あれ、また翔書いてるぞ……?

たまにしてやられるレンっていいよね。
翔ちゃんは受でもたまに男気全開。
好きっていうより愛してるのイメージな翔ちゃん