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導く者の独白。

アリス





僕らのアリス










チェシャ猫。それが、僕の名前。
僕は「導く者」だ。迷子のアリスに正しい道を指し示す者。アリスの意思に一番忠実な者。


だった、のに。
今や、僕はアリスの意識から一番離れた者になってしまった。アリスから完全に独立した、とでも言うのだろうか。
亜莉子の想像の産物から、アリスのチェシャ猫へ。
僕はアリスに一番忠実であり、アリスの意思から一番離れた存在。だからこそ、僕は「導く者」に選ばれた。迷い子がいくら出口を想像しても、迷路からは抜け出せない。だから、僕はアリスでなくならなければならなかった。


僕は、チェシャ猫。歪んだ迷宮からアリスを解放する為の鍵。だから……

アリス。



僕は君を導こう。
君が、一番望む、正しい未来へ。





†††††
うわぁ……。
絶賛スランプ中で既に私が迷宮入りしてる感じですね(何)。
猫さんが好きすぎて仕方ない今日この頃です。猫さん(頭)の画像を見せて、歪アリやってない子に「チェシャ猫超可愛いの!」って言ったらものすごく不審な顔をされました☆

膝枕……?(歪アリ)

「……チェシャ猫」
「なんだい、アリス」
いつも通りのにんまり顔に、アリスはふるふると震える。
「いい加減、どいて欲しいんだけど」
何故、とでも言うようにチェシャ猫が首を傾げる。
「頭だけの時ならまだしも、身体も揃って膝の上に乗ってると重いのよ!」
どういう訳か、首が取れてからのチェシャ猫はたまに首と身体がいつの間にかくっついていることがある(作者都合)。頭だけなら数キロなのだろうが、身体とセットだとすごく重い。いや、すごくって程でもないけど、やっぱり頭だけよりは重い。
「アリスの膝は気持ちいいよ」
「また話が噛み合ってないし!」
「アリスは暖かい」
「え、あっ、ちょ……ッ!」
チェシャ猫がアリスの顔を見ようと頭を動かしたものだから、アリスは後ろ向きに倒れてしまう。
「もう、チェシャ猫!!」
頭を強か打ち付けたアリスは、チェシャ猫のフードを掴んで抗議する。
「なんだいアリス?」
「なんだい?じゃないわよ、痛いじゃない!」
「舐めるかい?」
「舐めません!!」
痛いイコール怪我イコール舐めるという短絡思考は如何なものか。まぁ猫なのだから仕方ないのかもしれないけど。
「それでも人間のかたちをしてる以上、人間らしくする努力も必要だと思うわきゃぁぁああ!」
話の途中で変な悲鳴が上がる。いつの間にかアリスの後ろに回ったチェシャ猫が、アリスを自分の方に引き倒したのだった。チェシャ猫の膝に倒れ込んだアリスは訳がわからずじたばたと暴れる。
「いきなり何!?危ないでしょ!」
「アリスの膝を使ったオカエシだよ」
「お返しの意味が違うーっ!!」
「違わないよ」
ぽすん、とチェシャ猫がアリスを自分の方へ引き寄せる。温かい熱と、日溜まりで日向ぼっこをする猫の匂い。
「…………」
不覚にも一瞬和んでしまい、アリスはローブをかき集めて自分の顔を隠す。その勢いで首が絞まったらしいチェシャ猫が、ぐえっと潰れたカエルのような声を上げた。





†††††
猫アリ大好き♪その次はビル女王が好き☆私がNL好きって結構稀です。でも彼らはノーマルが好きだ!!
取り敢えず猫アリへの想いをぶつけてみました。最早膝枕かどうかもよくわからない状態なのは気にしない方向で!←
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