・黒バス夢(男主)
・MKP(もし恋プロジェクト)シリーズ3
・このシリーズはいつものお相手(紫原)でなく他のキャラと恋愛したらどうなるか、という
ゐ子ちゃんとの合同企画です
・設定は基本的に原作沿い
・場合によって学校が変わる
・女子相手あり
・キャラ崩壊注意
・夢主「
緋賀千早(ひがちはや)♂」
・今回は
灰崎祥吾編
・千早は誠凛高校所属
・ウィンターカップ後のお話
・今回特に激しくキャラ崩壊注意
・あくまで千早はノンケです元々は
以上を了承してくださる方はどぞ。
「誠凛と練習試合をする」
何校かとの合同練習試合に参加するという決定事項を聞いて胸が跳ねたように感じたのは、決して気のせいなどではないと灰崎は思った。
ウィンターカップが終わり春が訪れ、キセキの世代を含むかの名選手達はこぞって二年に進学した。
それは灰崎も例外ではなく、しかし驚くべきことにバスケ部をやめることもなく無事進学を果たしていたのである。
静岡にある福田総合学園から東京の誠凛までの道中、思い起こすのはやはり敗退した海常との試合後。
『…………ざまみろ』
青峰に殴られ、起き上がる気力もなくただ横たわっていた灰崎に声が降り注いだ。
なぜかすぐに千早の声だとわかった。
高校に入ってから一度も逢っていないのに、だ。
灰崎とて最初から最後まで「ああ」だったわけではない。
普通の中学生らしく、バカなことをして誰かと一緒に笑い合うことだって数えるほどだがあった。
思い返せばその相手が、ほとんど千早だったというだけの話だ。
だが思い出と同じであるはずのその声はあまりに弱々しく、消えてしまいそうだった。
不意に顔を上げれば自身を見下ろすあの頃と全く変わらない千早の姿。
違うのは千早が今にも泣き出しそうな顔をしていたことくらいだ。
それきり、千早は何も言わずに去っていったが。
(…なんて顔しやがんだ)
あの顔が頭から離れないまま、ぼんやりとバスの外を眺め続けた。
「……灰崎君、なんだか…雰囲気変わりましたね」
「ああ?そーか?」
会場に到着すると、灰崎を知る誠凛のメンバーは言葉を失うほどに驚きを隠さなかった。
やっとのことで問うてきた黒子に適当な返事を返すが、灰崎にもその原因は痛いほどよくわかっている。
大きな体育館に集められた数校のチームはそれぞれアップを始め、宛がわれたリーグ戦に備えていた。
「…?」
思わず灰崎は周囲を見回す。
誠凛が参加しているなら当然千早もいるはずだ。
だがどこにも千早の姿がない。
黒子や誰かに尋ねることもできたが、不審がられるのがオチなのでやめることにした。
その時、木吉の影で見えなかった千早がひょっこり姿を現したのだ。
「!」
目が合うまで時間はかからなかった。
おそらく黒子に聞いたのだろう。
会場を見回す千早の大きな目が灰崎の姿を映した。
しかしその直後、ぎょっとしたように千早は走り出し体育館の外へ飛び出していったのだ。
「は、……はあ!?」
これには灰崎も納得がいかない。
「んだよそりゃ…っ!」
反射的に灰崎は追って走り出した。
今までの素行のこともあり、自身を知る人間が灰崎を良く思わないことはよくよく理解している。
反省をしたとか、そういったわけではない。
ただ、「普通」でいたくなったのだ。
『なーんだ、灰崎って別にフツーじゃん』
あの泣き出しそうな顔を見た瞬間、笑ってそう言った千早を思い出したから。
「待てっつーんだよっ…!チハヤぁ!」
「っ!?」
20cm以上ある身長差のせいか、それとも灰崎が思いの外必死だったせいか、千早の骨っぽい腕を取ることに成功した。
「……」
「…………」
灰崎は側の石段に座ったものの、千早は立ったままうつむいている。
何を話したらいいのか、何も考えていなかっただけに困ってしまったのが正直なところである。
「………髪」
千早が呟いた。
「ドレッド、やめたんだ」
「…あー……まーな」
「バスケ、続けてたんだな」
「………まー、な」
「なんで」
「あ?」
座ったまま見上げると、やはり泣きそうな顔をしていた。
その問いに続く言葉は「なんで今更」とでも言いたかったのだろうか。
「…シケたツラしてんじゃねーぞチハヤぁ。久しぶりに逢ったんだぜ?もーちっと嬉しそうな顔してみろって」
半ば茶化すように立ち上がり千早の腕を掴んだ。
まるで恋人にするような動作で引き寄せ、後頭部に手をやり顔を寄せる。
「なっ……」
か、と千早は顔を赤くした。
「…っに、すんだよっ…!」
「っと」
押し戻されるように身体が離れた。
どうしていいかわからないといった様子で千早は若干の威嚇を見せる。
…だが、どうしていいかわからないのは実際のところ灰崎も同じであった。
(あー…何してんだぁ?オレ)
合同練習試合に誠凛も参加すると聞いて、素直に嬉しく思った。
(…だってよ、誠凛にはチハヤがいるだろ)
千早を見つけたものの、逃げられたことに少なからずショックを受けた。
(逃げるのはナシだろーがよ。せっかく…逢いに来たんだぜ?……………………あ)
不意に、霧が晴れたように視界が開けた気がした。
どうして千早のことでこんなにも一喜一憂するのか。
(…んなモン、簡単なことじゃねェか。バカか、オレは)
「!」
再び千早に近づく。
ゆっくりと手を差し伸べて、怖がらなくてもいいと安心させるように。
「な、なんだよ…」
「何もねーよ。ただ近づいてるだけだろ」
「なんで近づいてくんだって言ってんだよ…!お前っ…何したいんだよ…!中学で部活やめて…ウィンターカップで、あんなことになって…そしたら今度はちゃんと、バスケしてるとか……お前のやりたいこと全然わかんねーよ!」
千早は喚いた。
それは逢うたびに変わっていく灰崎に対して戸惑いを隠せないようにも見えた。
「チハヤぁ、お前バカだな。全然変わんねー。…ま、それを言うならオレもだけどよ」
「はあ…?」
訝しげな千早に、灰崎はにぃと笑って傍らに転がるボールを手に取った。
「なぁチハヤ。1on1しようぜ」
「え」
「…で、オレが勝ったらキスさせろ」
「はっ…?はああああ!?な、にそれっ……」
「それが答えだよ、バカ」
さらに顔を真っ赤にして固まる千早を見て、灰崎は笑った。
(ぶっは!柄じゃねェ〜!…けど、こんくらいしたってバチは当たらねーだろ。また一緒にバカやりてェとか、そんなガキくせェことじゃなくてよ。それだけじゃ足りねーってことに気づいちまったんだからな。責任取れよチハヤぁ。お前が気づかせたんだぜ?だからあの時みたいに笑えって、なあ)
終わり
**********
「もう一度」
…………誰!!!!?
ちょ……………誰!?(二回目)
桃ちんが言ってたけど、峰さんに殴られた崎ちんはどっかで止めてほしかったんじゃという話。
千早は海常vs福田総合戦見てただけだし関係ない。
それにずっと崎ちんにもあってない。
ただちょっとだけ崎ちんがマシだった時期に少しだけ仲いい瞬間があればと思って。
「ざまみろ」ってイタズラとかした時に何回も言われてるけど、あんなに悲しそうに言われたのは初めてな崎ちん。
不意に千早とバカやって楽しかったわずかな想い出を振り返っちゃう。
したらなんかトガってたのもバカバカしくなってとりあえず流れのままに部活やってる的な。
そんな中飛び込んできた合同練習試合。
静岡からかよとかそゆツッコミはごもっともですがまあ強豪同士だしってことで。
結局さ、好きだったんよ。
弱った時?に思い出すぐらいだから。
で、千早は千早で自分の知らないとこで崎ちんが変わって離れてくのがなんかもやもやしてた。
それが恋かどうかはわからないのでこれから崎ちんがんばって←
っていう無理やりもはなはだしい話。
大変お粗末さまでした!(土下座)
彼の軌跡を垣間見たぜ!!!カッケ!!(*´ω`*)
程よいシリアスめなこの流れがなんか良い……
灰千良いなああー!!!(^q^)(^q^)(^q^)wwwwww←
なんか可愛いよ!あの頃みたいにって可愛いよ!\(^o^)/
ちーくんの泣きそうになってるのみてとか!
なんか……うまく言えないけど
好きだよ!このはなし!違和感なくて吃驚した!!(゜▽゜*)
これからの灰千見たいよ!\(^o^)/
実際ちーくんキッカケに更正していけばよいよ崎ちん!(*´ω`*)
いつも以上にまとまらなくてすみませんー!
今後さらに期待でありまーす!!では!
んがぁあああああああああ!
これ誰ですかー!?(゜Д゜;≡;゜Д゜)
もうね、書くたびに誰!?な感じが拭えなくて困りました…!
ただあの崎ちんが頭から離れてくれなくてですな…!
あんな男前な崎ちんなら千早をやってもいいかなっていう\(^o^)/上から
でも中学時代一緒にバカやってた頃とは違ってなんかオトナっぽくなった崎ちんに戸惑う千早とかかわいいなって(そして完全に親バカ)
しかし原作の崎ちんがあまりにタイプじゃないのがなwwwwwwちょwww
そんな褒めてもらってありがとうございましたぁあ〜(ノ><)ノシ
そちらも楽しみにしておりますうう!!