堆肥は諸刃の剣です。堆肥施用で失敗しておられる農家は大変多いが、それに気付く農家は大変少ない。


 温室 及び ビニールハウス内に於いては、作物を栽培される前に施肥(基本的に肥料も約1ヶ月前に施すものです)と共に、堆肥を入れられる方が多いが、基本的に定植直前に施用しないのが本当です。20年余り堆肥を作り販売して来た経験から、それがはっきり言えます。


 堆肥と言う物は基本的に定植が終わり、その後 谷に施用するか、収穫直後に施用するものです。定植前に施用すると、味物ならば必ず味が悪くなります。病気・害虫も多いです。自ら作った堆肥でも未熟物はダメです。出来れば1年は時間を掛け、発酵温度を正確に見ながら10回以上切り返しを行った物でなければならない。完熟堆肥として販売されてる堆肥でも、信用できる物はほとんどありません。袋から出して、もう一度水分を加えて発酵のやり直しをしなければなりません。


 山のアカのように放線菌の香りがする物のみ定植前に施用してもよい。それでも10a当たり1t〜2tまでです。少なく見えますが、それで良いのです。


 堆肥施用で失敗しておられる農家は大変多いが、それに気付く農家は大変少ないのが現状です。


2006.
健康促進道場 よっちゃん父