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ひどい噺(死ネタくさい)

死人。



…………………………


独眼竜が死んだ。
殺されたわけじゃなく、ましてや病気でもなく。
事故だった。

「――落馬、だってね」

まるで星が堕ちるみたいに、彼は苦しまずに死んだと聞いた。
その情報を才蔵から聞いた旦那は、大層静かだった。
不気味なくらいに。


それから二、三日旦那の姿を見なかった。
何処に行ったのか、探しに行こうとした矢先。
「佐助」
「旦那、一体何処に行ってたの?」

何時の間に居たのか。旦那は、オレに気配さえ掴ませずに背後にいた。
腕には何やら大きな白い包みを抱えている。
「なぁ佐助、頼みごとがあるのだ」
「何、旦那。団子でも欲しいの?」
オレの問いに旦那は首を静かに振る。
「…じゃあ、何?」

「政宗殿を生き返らしてくれ」

「お前ならば出来るだろう」

旦那のコトバが一瞬分からなかった。
何?何て言った?
『ドクガンリュウヲイキカエラセロ』だって?
「な…何…言って、んの?旦那。そんな事出来るわけ」
「出来る」
オレの言葉をぴしゃりと遮って、旦那は断言した。

「使えるではないか、下法の術を」

「昔、使ったではないか」

それは、旦那の笑顔。見たことが無い、笑い方。
「それで、オレを生き返らしたではないか」


風が吹いて、布が捲れた。
旦那の腕の中に見えたのは、確かに。アレは確かに。

「オレ以外のモノが政宗殿を葬るなどと、許せぬ」
それが神であっても、だ。

「だから佐助、政宗殿を生き返らしてくれ」



………………………………
ヒドイ話だ!本当に!長編パラレルの没案。死ネタスタートなら死ネタエンドじゃねーかって。

お知らせー

閲覧有難うございます、カヤク場の管理人の月凪 海です。
息抜き程度にしか稼働していないコチラですが、閲覧して下さってる方がいらっしゃるのはすごく嬉しいです。
今日は、エムブロサマのサーバーメンテの日程をお知らせしにきました。

9/16 10:30〜13:00までの間、閲覧ができません。
結構短いけど、大丈夫なのか?(汗)
御了承くださいますよう。

管理人  月凪 海

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拒土

ぽよんぷよん。

……………………


何が起こったのか分からない。
確認する間もなく、自分とモトチカは拒絶された地面から放り出され、そのまま脇に広がる湖沼に叩きつけられた。
「―――……!!」
地面より衝撃は軽いものの、身構えていなかった分、身体への反応は遅かった。
予期せぬ状態に混乱する。
モトチカの巨体に巻き込まれながら水に入ったのだから、マサムネは完全に方向を見失っていた。
息が出来ず、湖面の方角も分からない。
その上、モトチカが何処に居るのか全く分からない。
もとの姿になれば多少也となんとかなっただろう。

「!」
その時、だ。
湖底の中、一際深い紺碧の水が揺らいだ。


『――…騒々しいぞ、長』
現われたのは古い友人だった。


………………………………
政宗さんは火属性だから水はちょっぴり苦手。
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