叫愕
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目の前で喘ぐ政宗を見て、幸村の鼓動はますます早くなる。
元より恋心を抱いていた相手だ。
そんな相手が、自分の目の前で痴態を晒していると思うと、思考がおかしくなる。
「――い…、っ」
ぎゅう、と自分の制服裾を掴み、政宗が苦しげに喘いだ。
政宗がハアッと大きく呼吸をした瞬間、幸村の心臓が一際高く脈打った。
こんな事はダメだと。
いけない事なのだと、思っていても。
「―――!…ッ、ふぅ…ッ!」
自分に縋り付いていた政宗の腕を掴み上げると、幸村はそのまま政宗の上体を引き起こし、唇を合わせた。
政宗が苦痛の表情を描いていても、幸村には関係なかった。
『触れたい』
ただ、それだけ。
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きちっと書いたら面白くなるんじゃないか、と思うんだけど、誰も救われないエンドになるのがオチ(笑)