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まどまぎ

その言葉を耳にした政宗は、盛大に眉を顰めた。
「ワリイ小十郎。よく聞こえなかった」
『もう一度言ってくれ』と、目の前に座する側近に言えば。

「ハッ。ですから政宗様。群雄割拠の今、人力は大切でございます」

それは分かる。

「ya,確かに大将だけが残っても国が栄える事はねーしな」
政宗の言葉に小十郎も頷く。
「その通りにございます。国とは民がいてこそ。その民の、つまり兵士達の中心は政宗様にございます。政宗様の一挙一動足で兵士達の士気は向上致します」

成る程。全くその通りだ。それも分かる。
軍の奴等(もちろん小十郎も)は、オレのEnglishを理解しちゃいねーだろーが、取り合えず呼応してくれっし、それは軍全体の鼓舞に繋がる。
良い事だと思う。

「しかし兵士たち皆が政宗様の様に無双の強さを誇っている訳ではございませぬ。皆、政宗様のお姿を見、お言葉を聞き、己の力を存分に奮っておるのです!」

うん。それもワカル。
ただ、問題はここからだ。
「故に政宗様。そのお姿をより皆に…否!伊達軍全員が政宗様のお姿を何処に居ても見える様、是非ともこの小十郎と契約して魔法少女とならせませ!」

「ワリィ、無理」

オレは再び小十郎の言葉を一刀両断した。

………………………………
まどまぎネタ。「小十郎と契約して魔法少女になってよ!」の台詞が書きたかっただけ(笑)

.


書き始めたら長いから、きっと。
…………………………

雨が。
雨が、降る。
静かな雨音は、柔らかく木々を、石を、人々を、そしてこの世界を取り巻く空気すらも包み込んで。
涼やかな音色を奏で、地上に溢れかえる。

心地よい水の音。そう言えば、あの日も確か雨が降っていた。

平素ならば好ましい音だ。昔は厭うていた彼が、最近になり好きだと言った。
言われて気付くのも可笑しな話だが、同じ理由で好きになった。

でも。
でも今は違う。

ひとり、だ。
たったひとり。


………………………………
どーしてもシリアスが書きたくて、しょうがなかったんだよ…!!!
政宗視点、小十郎視点、幸村視点、誰からでもスタート出来る。

毛利さんと。

意外な人と。

…………………………

「今年のお相手って誰?」
「我だ」
「某がお相手しとうござった…!!」
「バッカ真田!テメーは去年しただろ」

学校帰りにいつもたむろする喫茶店に四人はいた。
幸村、元親、元就、佐助。
そこにもう一人。
「よー、待たせたなー」
「伊達ちゃん」「伊達」「政宗殿!」「よ、政宗」
四人が四人、それぞれの呼び方で現われた彼を歓迎する。
いつものメンバー。
そして伊達政宗と云う男をめぐる恋敵。


今日は政宗の誕生日で、今年は毛利と過ごす。
ちなみに誤解が無いよう言っておくが、政宗から四人への恋愛感情は無い。
Like止まりである。Loveではない。
まあ、生来より寂しがり屋で人肌が好きな政宗は、彼らがしてくるスキンシップ(手を繋いだりほっぺにチュウ)はオフザケの範囲と認識している。
しかし、四人は違う。

Loveである。
ラブっつーよか、激ラヴである。
清く正しいグループ交際(?)なんてものはクソクラエで、とっとと出し抜いて政宗とにゃんにゃん(古)したいのが本音だ。



「今年は元就だって?」
意外な人選だなぁ、と政宗は笑う。
「何を云う伊達。真田や長曾我部などは中学からの付き合いだから、お前の誕生日を何度も祝っているだろう。我は初めてだぞ」
政宗の言葉に元就は不満げに答えた。
「や、だからさー。誕生日祝ってくれんのはウレシイけど、なんで二人きり…。みんなでワーッとやっちゃえば「「「「却下!!」」」」
何処ぞの合唱団も驚きのハモリで却下され、さすがの政宗も
「あ…そっすか」
としか言い様が無かった。


『四人にゃ四人なりの考えがあんだろ』

『……よく、ワカンネーケド』

「さあ、行くぞ伊達。今日という日は一日しかないのだからな」
席を立ち上がる元就が、政宗の腕を引いた。
「お…ちょ、待ってくれよ!」


………………………………
今年の政宗さんハピバ文にしようと思ったんだけど、毛利さんとのオサレなデートプランが思いつかなかった(凹)

元ネタ。

出張に行くはずでした。


………………

「……。」
クローゼットを開けると、中身が何も無かった。
「……。」
下駄箱の中身を見ても何も無い。

分かってる。犯人は、分かっている。

『帰ってこねえって、なんだよ!それ!』

『テメエまでオレを置いていくのか!


あれから姿を現さない。
人の話も最後まで聞きゃしねぇんだから。


「明後日には帰るから」

何も無い空間で、一人言のように云う。


「ただの出張だ。土産も買ってくる」

それに。


「オレがお前を置いてどっか行くわけ無いだろ」

聞いてんのか?

「政宗」



部屋はしぃん、としたまま。
「………ったく」

これじゃホントに独り言じゃねぇか。
諦めかけたその時、

『……土産、忘れんじゃねぇぞ』


姿無き声と共に、無くなっていた背広が一式、部屋の隅に鎮座していた。


………………………………
十万小十政二位であげた、人間小十郎と座敷童子政宗さんの元ネタ。
確かこんな話だった。

天駆ける

極道

………………………………
オレの背中には龍が居る。半身が千切れちまった、蒼い龍だ。

「いつか」


 


いつか、オマエを引き戻してやるから。


 


オレの半身。愛しい黒龍。


「待ってろよ、小十郎」


龍は今、天を駆け始めたばかり。


………………………

こじゅと別れ別れになってる話。裏設定も色々ありますが、続きは無い。

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