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拒土

ぽよんぷよん。

……………………


何が起こったのか分からない。
確認する間もなく、自分とモトチカは拒絶された地面から放り出され、そのまま脇に広がる湖沼に叩きつけられた。
「―――……!!」
地面より衝撃は軽いものの、身構えていなかった分、身体への反応は遅かった。
予期せぬ状態に混乱する。
モトチカの巨体に巻き込まれながら水に入ったのだから、マサムネは完全に方向を見失っていた。
息が出来ず、湖面の方角も分からない。
その上、モトチカが何処に居るのか全く分からない。
もとの姿になれば多少也となんとかなっただろう。

「!」
その時、だ。
湖底の中、一際深い紺碧の水が揺らいだ。


『――…騒々しいぞ、長』
現われたのは古い友人だった。


………………………………
政宗さんは火属性だから水はちょっぴり苦手。
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