ゲームでたぎったんで、つい。

………………………

「石田殿が悪いでござる!」
そう、いきなり怒鳴られた石田三成は盛大に顔をしかめた。
「……貴様、いきなり何を言い出す。斬られたいか」
「それはコチラの台詞でござる!石田殿こそ某に殺されたいのでござるか!政宗殿を――…!」
「政宗?」

いきなり言われた言葉に再び三成は顔をしかめた。
一体何を云いだすのか、この男は。

訝しんだ目付きで、目の前の男――真田幸村を見れば、こう答えてきた。

「石田殿が変な時に訪ねてきたお陰で政宗殿に疑われるわ!全力で切り付けられるわ!挙げ句、政宗殿の誕生日を祝いに行ったら…!!うおおおお!!!」
「越中を越えた辺りから、伊達軍の皆さんに追っかけ回されて、奥州に入る事すら出来無くってねー」
真田付きの忍が、へらッと笑いながら話す。
「だが、それと私なんの関係が「関係オオありでござる!某、政宗殿に嫌われたままなど真っ平御免でござる!」
言葉を遮られたかと思えば、そのまま三成は幸村にがっし、と腕を掴まれる。
「な、何をする!貴様!」
「某と一緒に政宗殿に謝るでござる」
「ふざけるな!何故、私が……!」


幸村に向かって異論を唱え掛けた三成は、この世とも思えない形相をした人間の、正確に云えば眼前にいる真田幸村の顔を見て直ぐ様口をつぐんだ。


後日、『凶王が真田幸村と一緒に土下座をしている』と云った伝聞が奥州一帯に広まった。


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石田サンに嫉妬しちゃう政宗さん。だから奥州に入れてやんねーよ!的な感じで書きたかったけど撃沈。
あと、幸村は西軍より政宗さん大事で(笑)