私たちは
まだ
知らない

命の実態を
命の重さを

命を授かることの
意味を
命の種を宿すことの
意味を

この地上から
お金が亡くなっても
海に山に野に
ある
命さえあれば
命は生きられる

その命を宿し
守り
育める女という
生き物が
授かった命を
殺してしまうのは
どんな事情が
あるにせよ

よいことには
ならぬもの

命の重さは
命の尊さは

きっと
我が身が滅びる
その先に知るもの
だろうから

どんなに
考えても
前向きな思いには
変えられず

悔いて
悔いて

苦しみを
深く深く
重ねるばかり

命を宿す
とは
必ず見えない応援が
あってのこと

どんな
逆境のなかにあっても
それを信じて
その宝を
必死に守るが
人の幸いに
結ぶ



話題:中絶