10日も外出してたのに荷物も片付けずGUSHを開く私を、もう誰も止められない!(一人ですから当たり前です)
初読時、2ページ目、兄さんがくるっと踵を返したシーンで「わあやっぱり!」と一度本を閉じました。
兄さんが背を向ける、という予想はしてたけど、これからどんなセリフが出てくるかとちょっと覚悟するためだったかも。
兄さんじゃなくて真崎さんが森永くんを追いかけて行ったことが悲しかった。
でも兄さんの怒りは、兄さん視点で見れば至極真っ当だと思う。自分がやってる仕事、研究に対してプライドがあるから「バカにされた」と思うんだろうし(←これはあくまで兄さん視点です)。
兄さんも、きっと森永くんと対等の一人の人間でいたいんじゃないかな。
経済的に支えると言われて、兄さんは傷付いた。
「お前はパートナーにウソついてごまかしたり、肝心なことは相談もしないで勝手に決めんのか」は【ある日、森の中】でもオオカミさんがクマさんに言ってた「好きな奴に無理やりあんなことすんのか」と似てますよね。
オオカミさんは最終的には許している。
きっと兄さんも森永くんを許すはず、と思うけど……。
兄さんの怒り。森永くんの涙。二人がお互いを思ってのことが、独り善がりになってしまう。
グラフの線がちっとも交わらない。
今のままじゃ、どんどん離れてしまう。
それを繋げる役目になるのか、真崎順也……。