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18.がか座

絵画を架ける道具、画架の星座。

りゅうこつ座のカノープスのとなりにある星座で、日本からは見づらい低空にあります。

大航海時代以後に作られた
南半球の星で作る星座です。



画架(イーゼル)に架けられた絵に描かれているのは、種の木とその周りで踊る鳥たちの姿です。


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17.オリオン座

巨人の狩人オリオンの姿。どんな動物でも捕まえることができる優秀な狩人でしたが、

乱暴な性格が災いし、女神ヘラの放った
サソリに刺され命を落としてしまいます。


赤く輝く1等星ベテルギウスは
冬の大三角を作る星の一つ。


左手には捕まえたライオンの毛皮を、
右手に持つこん棒はオリーブの木


オリオンは美青年であったとも言われ、
それにふさわしい美しい鎧も着ています。



星がひとつほしいと祈り

春の星は、
全体的に明るい星が少ないのが特徴ですが、

そのためかえって大きな星座が目につきます。
まず北の方角を見ると、

ひしゃく型に並んだおおくま座、
北極星をもつこぐま座があります。

おおくま座のひしゃくの先を下の方にのばすと、
しし座のレグルスが見えます。

しし座の前にはかに座、

後ろにはおとめ座のスピカが見えるはずです。


そして、この3星座の南には、
星座のなかでもいちばんの大きさをほこる
うみへび座が泳いでいます。


また、この季節は
「春の大三角形」や
「春の大曲線」などもあらわれ、
星座を見つけるときの目印になっています。



*春の大曲線
北斗七星のひしゃくの柄のカーブをそのままのばしていけば、
うしかい座のアルクトゥルスにあたります。

オレンジ色のたいへん明るい星です。

さらにのばしていくと白っぽく光る
おとめ座のスピカへとつながります。

この北斗七星から
アルクトゥルス、スピカまでのばした曲線を
「春の大曲線」といいます。


*春の大三角形
アルクトゥルスとスピカで
大きな三角形を作る星をさがしてみましょう。 

これがしし座のデネボラで、
この三角形を「春の大三角形」といいます。




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16.おひつじ座

金色の毛皮を持つ神の遣いの羊。王子と王女を乗せ、幸せを運ぶために空を駆けました。


おひつじ座の中には
春分の日に太陽が位置する春分点があり、

黄道十二星座の始まりの星座となっています。

春に咲く花クローバー(シロツメクサ)を
背中に乗せています。


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15.おとめ座

正義の女神アストライアと豊穣の女神デーメーテール、2つの女神の姿を併せ持っています。


左手に持つ麦の穂先には
1等星のスピカが輝きます。

スピカは日本で真珠星と呼ばれてきた
白く美しい星で、春の大三角の一つです。


稲穂とナツメヤシの葉を手に携えた、
“種”の女神さまとして描いています。

豊穣を運んでくる使者として、
身体は翼で覆われています。



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