雨窓




雨垂れの音が、ひっきりなしに続いている毎日ですが、皆様お変わりございませんか。


この時期は、暑いからと脱げば肌寒く、
肌寒いからと着れば蒸れ、
スニーカーは濡れ、
下手すれば靴下までも…。


洗濯物は部屋干し乾かないが為に
臭くなりやすく、
乾燥機に行けば満席と、
不快に次ぐ不快。


只今、現実を逃避し
ゲームと漫画と小説を横に置き
窓越しに雨を見ながらケータイいじってます


生活のなかの雨は好みませんが、
自然のなかの雨は好きです。



今日は休みなので
雨にまつわる言葉を探してみました。






にわか雨(にわかあめ)

急に振り出してすぐにやむ雨




雨あがり(あめあがり)

雨がやんだばかりのこと




雨模様(あめもよう)

今にも雨が降り出しそうな空の様子




雨宿り(あまやどり)

外で雨にあったとき、
軒下や建物の入り口で雨がやむのを待つこと





通り雨(とおりあめ)

さっと降ってあがっていく短時間の雨





雨勝ち(あめがち)

雨降りの日が多いこと。
また一日で雨の降っている時間が長いこと




五月雨(さみだれ)
陰暦五月




(六月)の頃に降る長雨

走り梅雨(はしりづゆ)



梅雨入り前に見られる露を思わせる天候のこと。
迎え梅雨(むかえづゆ)とも言う



男梅雨(おとこづゆ)

ザーッと烈しく降っては
サッと止むことを繰り返す、


はっきりとした型の梅雨


女梅雨(おんなづゆ)

しとしとと長く降り続く型の梅雨




送り梅雨(おくりづゆ)

雷をともなってひときわ強く降る
梅雨の最後の雨




夕立(ゆうだち)

夏の夕方に雷をともなって
短い時間に激しく降る雨




霧雨(きりさめ)

霧のように細かい雨粒が降りかかる雨




天気雨(てんきあめ)

太陽が出て晴れているはずなのに
パラパラと降る雨。




狐雨(きつねあめ)、

狐の嫁入り(きつねのよめいり)とも言う




雨夜の月(あまよのつき)

雨が降る夜の月は実際には見ることができないところから、逢えない恋人の姿を想像するときなどに言う




雨夜の星(あまよのほし)

めったに見られないことのたとえ




蝉時雨(せみしぐれ)
まるで天から降るように鳴きしきる
蝉の声を時雨の音にたとえた語



実りの雨

万物をうるおす救いの雨





日本語には季節や美しい自然の風景をあらわす言葉が多いですね。


中でも花、雨、風や月にまつわる言葉を書き言葉として用いると、
そこに風情ややさしさが感じられて、
気品が漂います。



何気ない表現ですが、日本語ならではの美しい言葉の響きが感じられると思います


この長雨もいつかはやみ、
真っ白い雲が浮かぶ
一面の青空が広がることでしょう、 

何卒、心ふさぐことなく、
お心お健やかにお暮らしください。


余命

良い本を読みました、






タイトルで買った、三秋縋さんの
「三日間の幸福」という本です。











未来への希望もなく、
お金も底をつきそうな主人公クスノキは、


行きつけの本屋の主人から、
寿命を買い取ってくれるという
不思議なお店の存在を教えてもらいます。




クスノキはその話しを信じてはいませんでしたが
このまま極貧の毎日を送るくらいなら
未来を売り、売った大金で
余生は好きなことをしたい。と思いました…




まあ、インチキだろうが話くらいなら、と
興味本位で寿命を査定のつもりが
三ヵ月を残して全部売ってしまいました。



主人公は寿命を売ったお金と、
三ヶ月の寿命を持って店を出ます。



寿命を売った次の日から、
監視員「ミヤギ」との生活が始まります。




最初は「ミヤギ」を
疎ましく思っていましたが、日を重ねる内に
少しづつ「ミヤギ」と親しくなり、
次第に人間らしくなっていきます。





















その先は、貴方も「三日間の幸福」を
クスノキとミヤギと一緒に
探してみてください。









終わりがあるゆえに、必死に生きようと、
もがき続ける姿に心を打たれ、


今までの人生より、
かけがえのない素敵な宝ものに涙します。















































もう号泣。
































































ストレス発散には泣くが一番

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オラオラオラオラァ

がらがらどん




三匹のやぎのお話。三匹ともみんな
「がらがらどん」という名前です。


ある日、三匹のがらがらどんは、
山の草場に食事に行きました。



山を登る途中で
橋を渡らなければならないのですが、
橋の下には、なんと大きな怪物「トロル」が。




三びきのやぎのがらがらどん



最初に一番小さいやぎが、橋を渡ります。
当然、トロルに見つかり、
一飲みにしてやる!と脅される小さいやぎ。



しかし、そこは機転を効かせます。



もう少し待てば、
もっと大きいやぎが来るよと言って、
見逃してもらいます。



宣言通り、
次は少し大きい二番目やぎが橋を通ります。



待ってましたとばかりに、
一飲みにしてやる!と脅すトロル。




ですが、またも同じ手を食わされます。
もう少し待てば、
もっと大きいやぎが来るとのことで、
二番目やぎも見逃します。



このトロル、非常に律儀。



その時、気が付くとトロルの目の前には、
一番大きいやぎが!
慌ててトロルは「何者だ!?」と叫びます。



「おれだ!おおきいやぎの がらがらどんだ!」




二本の角で目玉をでんがく刺し。
肉も骨も粉々に踏み砕くぞ!と大やぎ。




怖い…
私がトロルだったら泣いちゃいます




威嚇かと思いきや、本気だった大やぎ。




本当に目玉を串刺しにした上で、
文字通り木っ端微塵に。





なにも、なにも、そこまでせんでも!



無事に山の草場に辿り着いたやぎたちは、
食べ過ぎで太って家に帰るのもやっとでした、
というお話。





感想

トロルは、結果的に縄張りに入った
やぎを威嚇しただけで終わってしまい、 
どちらが悪者かわからない状況



読み聞かせ時は、いかにトロルを怖く演じて
悪者に仕立てるかが鍵になります。



また、1番目と2番目のやぎが仲間を売った、
という意見もあるみたいですね。
確かにそうとも取れるかも。




まぁでも、三匹とも仲が良さそうだし、
きっと事前に作戦会議したんでしょう!



と思ったら、
小さい頃に同じように考えていた方が
いらっしゃいました。三匹の会話が面白い




3匹のヤギのがらがらどん


ちなみに、最後の締めくくりに
「チョキン、パチン、ストン はなしは おしまい」



と謎の擬音が出てきて、
「え!?誰かに食べられたの?」と


ドキッとするのですが、
「めでたし めでたし」のような、
民話でよく見られる決まり文句ではないかと言われているようです。





山羊危険

本心




登場人物


<亮介>主人公。
ドッグラン付きの喫茶店を経営


<千絵>
失踪した亮介の婚約者。


<細谷さん>
喫茶店の頼れる店員。千絵の母親的な存在


<美沙子>
亮介の母親


<洋介>
亮介の弟


亮介の父親




[ユリゴコロ]は

沼田まほかるの実写化もされた小説です。






涼介はペットと一緒に楽しめる
ドッグランがついた喫茶店を経営し
順風満帆だった亮介に、
多くの困難が降りかかる事なります。



一緒に経営していた婚約者・千絵の失踪、
父親の末期ガンが発覚、母親の事故死などが亮介を絶望へと追いやります。



そんな中、亮介は父親に会うため実家を訪れ、
普段は入ってはいけない父の書斎に何気なく足を踏み入れると、そこには…。











生まれてから楽しさや
幸せを感じる心が欠落した少女と

亮介と父と母と婚約者


特殊な心と

特殊な出会いと

特殊な繋がりと

特殊な愛

そして衝撃と感動の結末、






大きく括ると癖の強い深い愛の物語。




最初は不快から始まり、
最後は涙しました。




二度読んで、二度不快な気持ちになり、
二度泣きました。



とても良い作品だと思います。













本心



しあわせは子猫のかたち





これは 本のタイトルじゃないです。




乙一の「失はれる物語」
短編集のなかのひとつです。




寂しいけど、あったかくて。
切ないけど優しくて。




幽霊が普通にいたり、
少し不思議なんですけど、
それが「そんなこともあるのかもしれない」と
思わせる不思議なリアル感がありました。




あらすじ



主人公の青年は、人付き合いが苦手で、大学入学をきっかけに一人暮らしを始めます。


誰にも、関わらず見知らぬ土地で一人で過ごし、孤独に死ぬことを切望して。


住む場所は、
叔父が所有する古い一軒家。


そこには、
以前若い女性が一人で暮らしていたけれども、
強盗殺人にあって亡くなってしまった。



彼女は、身よりがなく家具とかもそのまま。



ちょっと想定外だけど、
まぁいいか、と暮らし始めたが、


その家には彼女が飼っていた白い子猫と、
幽霊になった彼女がいた。




そして不思議な共同生活が始まる…













注意
ここからは ネタバレします。




この本を読まれない方、
又は、読み終えた方はお進み下さい



















主人公の青年が口下手で、
人付き合いが苦手でね。


ぼくみたいな、器用になんでもできない人間が
生きていくにはつらすぎる。って言うんです。



反対に、幽霊の雪村は人に好かれる人間で、
明るくて。





彼の
「なんで、雪村みたいな人間が死んでしまうんだろう」「自分の残りの寿命を彼女に分け与えることができたらいいのに」ってセリフが印象的で。

悲しくて切なくて優しくて、
泣きそうになる。




最後に雪村は、
成仏していなくなってしまうんだけど、
彼に手紙を残してくれます。





「確かに、世の中、絶望したくなることはたくさんある」
「でも、泣きたくなるくらい綺麗なものだって、たくさん、この世にはあった」
「際限なく広がるこの美しい世界の、きみだってその一部なんだ。わたしが心から好きになったものの一つじゃないか」

※本文では長文です





一枚の写真が手紙に同封されていて。
子猫と主人公の青年が一緒に寝転がって、とても幸福そうな顔で寝ている写真で。

最後は、爽やかな風が吹くような終わりでした。






この作品が大好きになりました。



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