青ト赤ノ涙






入る方は さやかなりける月影を



うはの空にも待ちし宵かな




紫式部







ワニ






愛らしい猫のイラストでも有名な
画家のヒグチユウコが贈る、

恋する思いを
素直に純粋に描いた絵本です。



主人公は1人の女の子。
彼女は1匹のワニに恋をします。

物語の中では
ワニは「あなた」と呼ばれ、

恋をした女の子は、
あなたの全てが知りたくなるし、
私の全ても知って欲しくなる。

一緒に笑いたいし
あなたの悲しみも知りたくなる。

恋をすることで
世界が変わっていく様子、

相手の全てを愛おしく思う気持ちを
素直に表現した女の子の言葉の数々は、恋をすることの素晴らしさを
改めて教えてくれます。


また、
恋愛としての恋はもちろんですが、


子どもや家族に対する愛情、大切な友達を愛おしく思う気持ちにもきっと重なる部分はあるでしょう。


幅広い年代の方が共感できる

幻想的な雰囲気が漂う絵の数々と恋愛の素直な気持ちに溢れた作品です。


女の子の恋のお相手は1匹のワニ。
実にリアルに描かれています。

しかし、
読み進めて行くうちに女の子が恋する気持ちがひしひしと伝わって来て、
ワニがとても魅力的に見えてくるのが不思議です。


過去に恋愛をしてきた人は
その時の気持ちを思い出しながら、

今まさに恋愛中の人は
自分の気持ちとシンクロさせながら、

そしてこれから恋を経験する人は、
恋について垣間見るようなドキドキ感を味わいながら。

その時々の読者の状況で色々なとらえ方ができる作品になっています。


しかし、共通して言えることは恋は素敵で愛おしいということ。




キュンとする気持ちを思う存分味わってみてくださいね



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フランスのペイネ




フランスのイラストレーターであり漫画家でもある、レイモン・ペイネが描くまさしく『愛の本』です。


恋人たちの幸せな様子、気持ちがすれ違い涙を流す様子、相手のことを思い、物思いにふける様子……。

その全てが愛おしく愛に溢れています。


鮮やかな色彩も魅力のペイネの作品
ですが、今回は白黒の絵本。


しかし、だからこそより、
想像力が掻き立てられます。



4つの章に分けて描かれた、物語は
恋人たちのそれぞれ違った愛の形。

描かれる文章は決して長くなく、
詩のように美しいものです。

その短い一言一言が
恋人たちの気持ちを的確に表していて、
きっと読者のその時々の気持ちに合った言葉も見つかるでしょう。


レイモン・ペイネの本は読んだことがなくても、絵を見たことがあるという人もいるのではないでしょうか?


日本にも美術館が作られ、アニメ化された作品もあるほど多くの人に愛され、

1999年に亡くなってからも
その人気が衰えることはありません。


愛に溢れた絵の数々は、
全てのページ飾っておきたいほど
アーティスティックで魅力的。


そして、その絵に添えられた言葉も
じんわりと心にしみわたります。

まさに
大人だからこそ楽しめる作品ですね。






大切な人への
贈り物にもピッタリですよ




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1949




世界的に有名な
『おやすみなさいのほん』を書いた、
マーガレット・ワイズ・ブラウンと、
カルデコット賞を受賞した画家の
レナード・ワイスガードのコンビが1949年に出版したこの絵本は、

今もなお
世界中に愛され続けている有名な絵本

ずっと大切に取っておいて、孫に読み継いでいる、という家庭もあるかもしれません。


キレイでリズムが心地よい詩的な文と
あたたかみのある美しい絵で、子どもの読み聞かせにピッタリですが、

大人が読んでも改めて大切なことに気付かされる、味わい深い1冊です。



そらはいつもそこにある 

まぎれもなくあおくて たかくて
くうきにみちている

そしてときおり
くもがとおりすぎていく

でもそらにとってたいせつなのは
いつもそこにある ということ




このように、スプーンやひなぎく、雨や草、雪、りんご、風……と身近なものの大切なことを、
1ページ1ページ紐解いていきます。


では、あなたにとって大切なこととは
何でしょう?

読者に本質を見ることの
大切さを伝えてくれるこの絵本は、

心を育てている真っ最中の子どもや、

情報過多で周りが見えなくなっている
大人にこそ


読んでもらいたい作品です。





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西独絵本






西ドイツで生まれたハンス・ウィルヘルムがアメリカで出版した


名作『ずーっと ずっと だいすきだよ』


国語の教科書にも載るほど
有名な絵本なので、目にしたことの
ある人も多いかもしれませんね。



この絵本のテーマは
「愛する者との死別」



男の子と愛犬のエルフィーは、
幼い頃から大の仲良しでした。


毎晩、男の子はエルフィーに
「大好きだよ」と伝えます。


しかし、
一緒に大きくなっても、
当然エルフィーの方が
早く年衰えていくのです。


段々昔のように
動けなくなってきたエルフィー。


お別れの日も近くなってきました。


やがて、
エルフィーに死が訪れます。
家族みんなが悲しみにくれる中、
男の子の心は幾分か楽なのでした。


なぜなら、
毎晩エルフィーに
愛している気持ちを伝えていたから。
男の子には、後悔がなかったのです。



すきなら
すきといってやればよかったのに
だれも、いってやらなかった。

いわなくっても
わかるとおもっていたんだね。




伝えることの大切さが この一文に詰まっているのではないでしょうか。

言える時に言っておかなければならない
言葉がある。

日々の中できちんと愛情を伝えないことが後でどれほどの悲しみに繋がるかを、この絵本は教えてくれます。

子どもが読んでも納得できる物語ですが、本作は大人の心にこそより響き、自分の大切な人が思い出されて泣けてくるのです。



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