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迷子

皆と楽しんでいたのに、気付けばはぐれていて。
集合場所に何故だか着けなくて。
知ってる人を見つけて、教えてもらって、走った。
早くしないとバスが行ってしまう。

大丈夫だと思ったのに。
一本道なのに。

それでもその場所に辿り着けなかったんだ。

周りを見渡してもそれらしきものはなくて。

バスの乗客の1人とそこでたまたま遭遇して、家まで送ろうか?って言ってもらえて。

とりあえず電話で聞いてみます。ってかけるけど、なかなか話が通じず、定刻を過ぎてしまい、その提案をありがたく受けることにした。

ご家族で来られていたみたいで、
最初奥さんに激しく嫌がられるけれど、
話術で回避。
さて、乗るか。





…ってところで目が覚めた。




わりとよく見る夢の異種型だね。

大抵ずっと走ってる。
周りがどんどん暗くなっていって。
このままでは帰れなくなってしまう。
時間とともに焦りが増していくのよね。
尋ねても、知らないと答える人しかいない。

結構な絶望感と焦りよね。

…今回は初めて救いがあったな。


でもまだ走り回った恐怖が残ってる。

私だけ、辿り着けない…。










他者と私

誰かを治せても。

自分は治せない。


誰かの声は聴こえても。

自分の声は聴こえない。


誰かは視えるのに。

私は視えない。


周りを見渡せるのに。

私は見渡せない。


鏡を見つめても、

私が視えないんだ。



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