カナリヤは歌う

あぁ、私は哀しかったのか、
と気付いた。

お互いの守りたい気持ちがぶつかって、
傷付けあった。

似ているけれど、反対の意味。


誕生日おめでとう。
ひっそり、ひっそり、今年もひとりでおめでとう。

やっぱり今年も苦しくって。
あなたの言葉が受け入れられない。


ごめんね、ありがとう。


でも、やっぱりひとり。

傷だらけの私は。
やっぱり消えたくなるけれど。

あなたの言葉を思い出して、
なんとかここにとどまっています。


いつかちゃんと笑いたいのに、
いまでもやっぱり虚ろで。


頑張ってるよ、今だって。


やっぱり涙は零れるけれど。
やっぱり弱音は零れるけれど。


それでも、頑張ってる。


もう、頑張らないでいいんだよって。
あなたの言葉が聞きたかったな。


温もりを拒絶して、
ひとりで布団にくるまって震えてる。


バカだなって、言われても。
あなたをこれ以上傷つけたくなかったの。


ちっぽけな私の。
ひけない意地です。


いつかその日を笑顔で迎えられたなら。
あなたも笑ってくれるかな。


ありがとう。
ごめんね。

同じ嘘に泣かされる

貴方は私の事を海のようだと言うけれど、
私はそこを揺蕩う海月になりたい。